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なめらかな
エナメルの青
黒じみた
夜色の青




































 ....
街中にびょうきが付いてるみたいだし僕らは誰にも触れちゃいけない


別々のテレビにむかって別々のゲームをしてるねみんながみんな


ポストから溢れるチラシの花びらがただ眩しくて祝福ごっこ
 ....
{引用=日常の5首}


ジャガイモをチンするだけの簡単なこともできないそんな日もある


一輪のオオキンケイギクを手で折ってはたと花瓶の小ひびを{ルビ憶=おも}う


「あの花は? ....
にくしみは越えねばならぬインゲンの{ルビ蔕=へた}取りながら{ルビ黄昏=く}れるキッチン


人参の{ルビ頭=こうべ}を九谷へ救いだし霧吹きかけて待つ朝焼け


獲れたての茄子とならんでふ ....
風船をふくらましてよ ひとりでに地中海までとんでいくなら


はなれたの それともわたしがはなしたの 派生していくはだかのきおく


さみしさが寄せ集まって血縁の観葉植物(手をつないでて) ....
窓辺には月明かりさえ落ちていて
ため息もらす夜の王子は

寝返りをしてふと気づく誰かいる
なんだ天使かびっくりしたよ

楽しくて夜の端っこおっこちた
夜空に返す大輪花火

魂を燃やし ....
星、滲む
つまり空には愛があり
あたたかい風、吹いてしあわせ



爪を切る
切って尖らせその頰を
血の滲むまで愛してみたい



夢をみた
天使のような顔をして
わた ....
星空の光のなかに一つだけ あなたがいるという言い伝え


水面にまぶしい色を描いている ひかりのように季節はわらう

カラスよけに吊るされたCDが月みたいに光っている 朝の空

世界には ....
あのひとが「いいね」を押してくれたからずっと消せずに、残るつぶやき (この夢に栞を挟んでおけるならまた会えるのに)おはよう小鳥 コウノトリ卵か赤子かキャベツの畑シチューのニンジン余所の星から


カタカナのルビはいやだよひらがなでぼくたち鴉を読めない子には


かあさんはカケスだったといま知った道行くヒトがそう云っ ....
沖縄に
夢を忘れた
島人が
泣いて「帰るの」
なんで帰るの

「さよならって言ったのは君なのになんで泣いたの」洋次郎叫ぶ夜

冷えた身に
暖かいもの
布団とは
鼻水拭いて
午前 ....
smell the sea
colour of the ground
which I've fallen


潮の音が君の波長と重なって
だから満ちては引いてたんだね


 ....
沈んでるいつかの冬の奥底に
春知らぬまま消えた季節よ

向日葵の鮮やかさほどの白さかな
恋を重ねし色も重ねし

大胆に時には装う花もあり
見渡せば冬の枯野原

霜焼けの愛する人の手を ....
廃校の焼却炉にある入口に「大人禁止」と落書きしてみる


前足を失くしたぎこちない夜と散歩しているひとりきりの部屋


ループする16系統降りられずブザーのありかを君はしってる


 ....
夕刻にアンテナの影よっつほど火災報知機のランプふたぁつ 砂糖黍畑を走るおさな子はいつかのわたし汗まで甘い




エメラルドグリーンは父がちゅら海を恋うる口ぐせ目じり細めて




「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に
 ....
リコは軟体のYにして、
変数Xの虜になりて、
っくすの事情。




難解なXの方程式。
あんな体位もできそうねと、
笑うリコ。

肋曲線Oマイナスπの周 ....
踏みつけた木の葉の裏に隠れてる虫さえ愛せるくらいにひとり


冷房のファンに揺らされ落ちる葉のむなしさだけは凍り付いてる



あの雲にかかればあの葉の色だって一撃なのよ だからわたしも ....
ラインストーンふた粒はがれた日のようにさよならって言ったほうが勝ちなの



彼氏くらいいるんでしょってモノグラムの財布撫ぜてるひとに問われる



ゆめのなかほんとうの家族に愛される ....
変色を免れていたあの日彼が歌集に閉じた水色の蝶


傷ついて体操座りで一千年蝶の呼吸と風化を見てた


美少年微笑している美少女の水晶体の奥でこはれる


もういちど橙いろの明るさに ....
なぜ飛ぶのなぜ生きてるのなぜ泳ぐのなぜ考えるのなぜ愛するの




寂しいと言って泣きたい寂しいと言って泣くから助けてほしい




コロッケの匂いわたしのふるさとの匂い都 ....
生徒数ふたりの村の学校の日直いまだ解かれざるまま


箱舟に辞書を積み込み忘れたがために無数の言葉も消える


ソドムとゆう街が滅びたときでさえどこかで恋が芽生えただろう


「カイ ....
イカロスときみに呼ばれた五月から芽吹きだしてる背中のつばさ


滑走路駆けるあなたを追い駆けて追い駆けられて閉じてゆく恋


鋼鉄の翼たたまず夜を待ちどこへ飛び立つ思春期の冬


無 ....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。


ラメ入りの少年 惚れさせてしまうのは男どもばかり 生理も来ない


触れてとは言わない言えないでも触れな ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
冬の芽を切り開き見れば春花のホムンクルスが折りたたまれて

ビロードは蕾の守り手のひらを合わせたかたち銀の針山

溢れ出る支度を整え旗手は待つ溢れ出るとき合図するとき
けかちなる異語の響きし明け方に青く飢えたり独り在る我

ぬばたまの夜の水床白き背を啄み辿る年魚の如くに

姫君は蛇と化すらし滑らかなその身を誰に巻きつかせしや

黎明に神は失せたり残さ ....
サンダルの散らかり過ぎた滑走路 紙ヒコーキの泳ぐ地下鉄

この街に照準のような雪が降る 国道のはて 君の空より

ダイダロス=秋の夜長にこんがらがったる作業ラインの十二指腸である

し ....
青色銀河団さんの短歌おすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十月三十一日- TAT短歌321-10-31
オトナノクニ- しろいろ短歌321-10-9
日常・宇宙・哀愁- 道草次郎短歌1*20-8-9
べじたぶる短歌- 道草次郎短歌2*20-8-7
ひだり肩越しに見る夜- ことこ短歌3*20-6-13
夜性- トビラ短歌2*20-5-8
春の風- 秋葉竹短歌720-5-5
近くにある星- 水宮うみ短歌3*20-4-26
つぶやき- 水宮うみ短歌4*19-12-25
おはよう_*- もっぷ短歌316-6-16
「トリ・トリップ」_一〇首- もっぷ短歌4*16-6-13
To_しまんちゅ- 殿様が得 ...短歌112-5-28
宇宙飛行- やや短歌3*11-4-30
霜焼け- 小川 葉短歌107-12-23
大人禁止- しろいろ短歌5*07-12-22
二階建て木造モルタルアパート- A-29短歌106-11-5
父と奄美と追憶と- まほし短歌18*06-11-4
「_っくす、のじじょう。_」- PULL.短歌10*06-9-13
だからくもった空は嫌い- miky短歌12*05-7-17
さよなら、人魚- 汐見ハル短歌605-1-31
第六世界- 本木はじ ...短歌805-1-1
ホリデイ- ピッピ短歌604-11-3
starlessandbibleblack- 本木はじ ...短歌8*04-10-27
ICARUS,FLYMETOTHEMOON- 本木はじ ...短歌1104-10-3
破壊活動- ピッピ短歌45*04-9-12
夜光中- 本木はじ ...短歌3504-7-14
十二月の白木蓮- 小池房枝短歌503-12-25
短詩形変・夜- 大山猫短歌103-11-8
虚飾拾遺集- 石原大介短歌303-10-24

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