背中がまがっているよ
葉巻が落ちたよ
おじいちゃん
手を 貸すよ
おじいちゃん

買い物のビニール袋が
たくさんだよ
おばあちゃん
手を 貸すよ
おばあちゃん
 ....
あおしんじゅの森は
樹海の森だったし

あたしはその結晶を とても美しいと思った
粒の小さい 白い涙のようなそれは
体に悪いと知っても
飲み込み続けるよりなかった


ゆるい雪のよう ....
A 以前ね、知り合いの女の子の髪型が変わっているのに気づいて、
 「髪型変えた?」ってなにげなく聞いたのよ。
 そしたら、その娘がえらく怒りだしてね、ビックリしてしまった。
 話を聞くと、なんで ....
ほのぼのした顔で
有るったけ ふみにじり、
思う存分に略奪して
走り去ろうと
する

 と、

足に纏わりついた母
「行かないでおくれよ

なんて云うので
「ああ、そう
お腹 ....
いまさっき、ブックオフで浅田彰「逃走論」という本を買ってきました。
まだ一行も読んでいないし、著者もぼくは初めて見る名前なので、
どんな内容なのかいまのところはサッパリ見当がつかない。
じゃあな ....
画布一面に
描かれた椿の
色彩の深みは
凍えた空を思わせて
ひとすじの風にさえ
枝葉のさざめきが
聞こえてきそうであった
重なりあう緑葉の中に
たった一輪きりでも
咲き誇る花は
見 ....
 太陽が傾いてものの影が鋭く伸びる
 烏は飛び立ち夕日が熱を放出してふるふると震えている
 烏は太陽の上を飛んだ 影によって真っ黒に塗りつぶされている
 幼い僕は公園のブランコに乗っている
  ....
俺様は草野球チームの四塁手だ
10番打者で四塁手だ
そんなポジションないよとか言うな!
メンバー足りてるからいらないよと言われても
三塁と本塁の間でばっちこーい!と叫んでやる

俺様は会社 ....
   怒りの顔を持ちながら、声をあげないすべてのもの。(ルネ・シャール)


それぞれの季節に、ハンカチはそれぞれの弧を描いて揺れた。
敵意を抱いた哄笑のしたで、
あらゆる死のイマージュを飾 ....
ほころぶつぼみは
握りこぶしを揺らす
乳飲み子の
すこしひらいた
くちびるのように
まあるい頬のように

まだ寒々とそらが暗く
いよいよ産まれる朝、
あなた
病室にとんで来て
 ....
独裁者についてった時代を
その時代の人々を今振り返ってどうかしてたんじゃないかと思うように
百年二百年たったら
俺たちのことを
俺たちの時代をどうかしてたと思うのか
船はずっと北を目 ....
桜の花びらが散り

グラウンド沿いにつくられた遊歩道に降り積もる

つよい風が吹いて

目を瞑るしかなくて

吹き飛ばして

恐る恐る目を開けると

視界いっぱいに花びらが激し ....
   一   秘密の楽園

二人の世界の入り口は
いつだってこの実験室
あなたはそっと私を呼んで
脱いだばかりの白衣を着せた
袖の長さが余っていて
なんだかとても不恰好なのだけど
 ....
                     2007/02/10
空部屋を求めて
新百合ヶ丘駅前に着いた

仲介手数料0.5ヶ月分
敷金1ヶ月、礼金なし
1ヶ月分の家賃は
任意と書いてある ....
二月をはじめたばかりの空に私は宿る
人見知りの日差しはまだどこかぎこちない

手放した温もりを眺める視線と
手放された痛みを撫でる記憶

風は中途半端に冷たい

人気のない歩道橋の上の ....
海は凪いで
時折水面の灯りが膨らむ
こんな場面に身を置くと
ゆめを見たくなる

会いたい、の裏側にある
まだ微熱を残した感情から
目を背けずに
鞄ひとつぶんの希望を詰め込んで
夢のつ ....
原野に群れをつくり
歌い続けていた花の
落ち窪んだ中心で
旋回する帯の雲
高温の閃光弾けて
葉をなぎ倒し
手を覗くと乾涸びた大陸
声は枯れてゆき
歌われたものたちは
砂に還る
仕事の帰り
寒くって走りだしたらさ
どこからかシチューの
少し
焦げた匂いがしてさ
暖かい部屋と
スープと
それから
それから
いろいろ
いろいろ

伸びた髪が邪魔だけど
足 ....
唇はそれきり閉じられた。
走れ、――Life Is A Carnival.
水道管のつめたい色。
手を離して、さようなら。
問わず語りのさようなら。
しかし、そこでまだ待っている、僕の少年。 ....
裸身の雪が
ぼんやりとした
遠いほたるとなっておりてくるので

あまやかな
姉の匂いにみたされたまま
結露にぬれた窓の外をのぞく

(紙の野原で北風が笑っています)


雨の日の ....
 母親を失った幼星は甘えるように月に寄り添っている
 両親のいない幼星達は人間達に飼われている
 夜になると空へ飛び出し 
 同じような境遇の星達と新しい星座の形なんかを考えて遊ぶ
 毎日が満 ....
曖昧だ
曖昧だ
あーいまーいーだ
私の位置がそもそも
曖昧って
いうの


喉に焼け付く
胃液の味を堪能し
駅のトイレの水を流す

うずうずと流れ
あの星
美しいわ ....
物語を聞いてしまうと
彼女は不満げに頬を膨らませた
小さな手がタオルケットの端を
強く握っているのが見えた
硬く白くなって
欲しいものを手に入れられない嫉妬に
震えている

だから
 ....
伊勢の南島町
漁師の友達の両親
おばさんは嫁いでから
一度も休みがない

その息子 親友 純 日本人 世界中を回って
ハワイにたどり着いた波乗り くらげに襲われて
 ....
                2007/02/10

頸のない手足と
頸のある手足の
ご神体があった

頸城 ....
さいきん
足先がむずむずする
春は
あと何日でくるのだろう
車座になって
くちぶえの練習をして

それが時折
ふってくるのだ



うらはらに

さむいひが つづいて
 ....
木漏れ日が

骨だけの大きな大きな傘を回した隙間から

傘の役目を果たすため

たくさんのいろんな帽子をのせて
落っこちそうな大きな隙間には骨を渡そう
回すのが重いからベダルをつけよう ....
文化村通りを

僕は歩く

散開する人々

人々

人々

人々の群のなかを

自分を縫いつけるように

錯綜して

目的は

失せもの

探しもの

買い ....
 車は走る。

酒などなめる程度にしか口にしていないのに、なぜか疼痛があたまにしつこくこびりついている。
ウインカーの点滅音。
そのメトロノーム。運転手はハンドルを大きく右に切った。
ゆるや ....
きょう
ぼくは少年だった
両腕をいっぱいに伸ばして
いちにち
空を憧れていた

ぼくのノートは
かなしい文字でいっぱいだ
さようなら
さようなら
みんな さよ ....
はらだまさるさんのおすすめリスト(2277)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家に帰る- 水在らあ ...自由詩27*07-2-13
あおしんじゅ- もも う ...自由詩31*07-2-13
イジメとエリオットと超サディストであるぼく、んなこたーないと- んなこた ...散文(批評 ...4*07-2-13
かよわき人々- atsuchan69自由詩10*07-2-13
「逃走」と「闘争」という語呂遊びを使おうと思って使えなかった ...- んなこた ...散文(批評 ...407-2-12
絵の中の、- LEO自由詩32*07-2-12
1日- はじめ自由詩2*07-2-12
俺様は四塁手- 新守山ダ ...自由詩2007-2-12
ラインあるいは境界線- んなこた ...自由詩307-2-12
椿- フユキヱ ...携帯写真+ ...11*07-2-12
遠吠- 水在らあ ...自由詩26*07-2-11
Kanon- 水町綜助自由詩7*07-2-11
白衣の堕天使- Rin.自由詩25*07-2-11
南北西東- あおば自由詩14*07-2-11
二月- 松本 涼自由詩8+07-2-11
マリンタワー- 銀猫自由詩19*07-2-10
コーラスエンド- 及川三貴自由詩6*07-2-10
シチューとパンとそれから- プル式自由詩9*07-2-10
Life_Is_A_Carnival- んなこた ...自由詩307-2-10
Blue_Planet_青い星- 青色銀河 ...自由詩1707-2-10
星の一生- はじめ自由詩2*07-2-10
サラリーレディ- さき自由詩1107-2-10
語ってしまった後で- 及川三貴自由詩7*07-2-10
愛のテキーラ漬け- 水在らあ ...自由詩21*07-2-10
2体のコビト- あおば自由詩3*07-2-10
早春- はな 自由詩8*07-2-9
木漏れ日が- 七味とう ...自由詩6*07-2-9
人食いの街- 水町綜助自由詩3*07-2-9
空の巣- 水町綜助散文(批評 ...7*07-2-9
ぼくは少年だった- yo-yo自由詩12*07-2-9

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