玄関のドアーを開けると
宇宙が立っていた
寒そうにしていたので
中に入れてあげることにした
宇宙は喜んで
宙返りをしながら
家の中を転がって入った
飲み物を用意している間
宇宙はバナナ ....
遥かに遠くに満ちてゆく、夢のような泡立ち。
その滑らかな円を割って、
弱くともる炎。
最後のひかりが、睡眠薬のなかに溶けてゆく。

みどりで敷きつめられた甘い草原。
潤沢なみずをたくわえて ....
鍵盤を踊る細い指
憂鬱音
絶望音
情熱色の希望音
そして、一瞬の隙間に入り込む無音を
あなたは奏でる
その音にわたしは踊り
狂い、そして切なさに悶える
わたしは音に乗る ....
赤色の
不眠に貫かれた
清潔な砂漠の、。(少年の)海の
向こうの
幻としてだけ、。私は
今夜
ふしだらな聖母になり
奉られて
祟られて
紡がれて揺れ、。(少年の)モイライの
 ....
{画像=070217002346.jpg}
{引用=





静かに淡く
空ゆくものに
虚ろな金具は外れ

風と海のはざまに
夢と現は映る

速い羽を携えた
雲の音は ....
            逸れて
 
            墨糸が口付ける
            臨界

            場を
            逸れて

     ....
白(shiro)氏の「5つの返答」について。

1について、ぼくは非を認めたいと思う。
蛾兆ボルカ氏がどちらもテクスト上では大差ないと言ってくれていて、
その点ではぼくもそう思っていたのだが、 ....
背中国の背中法廷では
今日も背中裁判が開かれている
背中!
裁判長の素晴らしい判決に
原告も被告も
手をとり歓喜の涙に
背中を震わせている
背中国の人々の背中に当たる日の光は
 ....
水色の
セーターを着て 姉は
蛛形類の姿態

冬期臨時急行列車は
ぼくらを冷凍魚にする



シガレットの灰
つぶれたチューブ
青と赤だけの平行線

海の ....
おそい夏の日の海岸に
光が二筋 射し込んで
無人のボートが沖合いへと流されてゆく
それを呆然と眺めている
あの少年は一体誰か

ぼくの寝室の壁には
一枚の記念写真
姉が首 ....
ゆうがた
ひとびとの背がかなしい
ひとびとの背を超えてゆく
魚がかなしい


水が均衡する
まずめどき


幻想の水をしなやかに
幻想の魚がおよぐ


しのびよる色が
 ....
この季節になれば
川幅いっぱいに押し寄せる銀鱗
浮ぶ屋形船を押し退け
向う岸まで
命をかけ
届けようとするもの
人生の在り様
私の意思
立会川の岸辺には
あなたへ
手渡そうとした手 ....
 春子はミントの葉を散らし
 踏みしめている 半睡眠で

如月 彼女の足の裏は
いつも薄緑に染まり
徐々に褪せていく
まるで季節を旅しているようだと
裸足のかかとをくぅと縮め
まど ....
さいきんよく遊んでもらっている猫がいて

その人をみていてわかったのだが

猫ってわらうんですね



その表情は

じつにうれしそうというか

なにもできんくせにとくいげと ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた

如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
その少年は無垢なようでいて
染まっているまたは染めあげられている

もうずっと前に
そうだこの子の歯が三十二本あたらしく
生えそろった頃に
俺はあの
沢山の水とほんの少量の油を入れたでか ....
   言葉は明らかに理解を強要し、蹂躙し、すべてを混乱に陥れ、
   人を無数の空虚な論争と無益な空想に追いやる(フランシス・ベーコン)

1.

漫然としたものでも、生きていればそれなりに ....
僕が働く村は 小さな漁村で

大工仲間のゴルカ君と ベンチに座ってお昼ごはんを食べる
ゴルカ君の奥さんのロシェさんはお料理の先生で
ゴルカ君の持ってくるお弁当はいつもキラキラしている

ゴ ....
             20007/02/15
白い雑巾縫い始めたのが
掃除の始まりで
真っ黒に汚れた足の裏
ぞうきんがけを覚えたのが
小学校の廊下
電車道のようにまっすぐに
競争して ....
どうも!
かくれんぼで鬼になったのはいいが。
百数えている間にみんなに家に帰られた事のある。
そんな日の夕焼けが目に沁みて仕方なかった僕がここにいます。


どうも!
当たりつきのアイス ....
「どうしようもなく寂しい時は青という字を書くのです」
寺山修司が言ったように
御堂筋の鉄路に青という字を書くのです
青! 青! 青! 青! 青! 青!
青! 青! 青! 青! 青! 青!

 ....
薔薇が燃える。――溶ける花びらは血のようであり、
触れてみると、事実、それは血なのである。

派手で濃い目のメイクを要求する。金で買った女だから、
手は触れない。服も脱がさない。君はひたすら喋 ....
あめあめあめ
あめによって
あめのなか
すべりころんで
撥ねっ返りの放物線
オレンジ街灯に透けた

地面に仰向け
ぼんやりと見る
背中は水浸し


放射線状に降りしきる
 ....
混じり気のない東から
広い、まばゆい氷が溢れる
吸うわたしは、吐く
愛おしい、正しい、愛おしい、
ひゅう、ひゅう、
吸う、吐く、わたしは
空気にキスをしている
ああ、だからこの肺 ....
図書館の中に
戦場はひっそりと息をひそめていた
爆音も叫びも飛行機のエンジン音やプロペラ音も
溜息も束の間の笑顔も
音のない写真に詰め込まれていて
それらは見る者の脳に聞こえてくる ....
ねえ覚えている?
初めてあなたと出会ったのは
裏通りにあった小さなヘアサロン
あなたはまだぎこちなくて
遠慮がちな手つきに
硬く閉ざしたこころの奥で
何かが弾ける音がした
(誰かを好きに ....
石ころが落ちていた
少し透きとおってきれいだったので
拾って帰った
こんなもの拾ってきて
母は決してそう叱らなかった
しばらく手で触ったり眺めたりしたあと
かわいそうだから放してあげて
 ....
時間の使い方が下手なのではないかと思う。
生活環境や習慣のせいもあるのだろうが、
自分以外のひとたちがことごとく皆、時事問題に通暁しているさまを見ていると、
このひとたちは一体どういう時間の使い ....
ただ
ただひろいだけの夜空を充血する程に
まなこを凝らしたら
はしっこの辺りに裂け目がうまれ
乳白色の貴方を呼んだのは紛れもなく私です

その仄かに薫る鎖骨は
芳しき母のようであり
ミ ....
牛屋は牛食わず、とか
わけの分からないことを口走りながら、
牛に呼び掛ける詩を書いたことがある。
「ホルスタイン。
 詩を書きたい。
 ずぶ濡れのお前に向かって。」なんて、
決心にしては妙 ....
はらだまさるさんのおすすめリスト(2277)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宇宙- ぽえむ君自由詩8*07-2-17
夢の経験- 前田ふむ ...自由詩24*07-2-16
音、耳澄まし- なかがわ ...自由詩3*07-2-16
アンタレス- 焼石二水未詩・独白10*07-2-16
夕闇に- まどろむ ...自由詩10*07-2-16
/plus- 静山和生自由詩307-2-16
補足などなど- んなこた ...散文(批評 ...1*07-2-16
- たもつ自由詩607-2-16
日記- んなこた ...自由詩107-2-16
記念写真- んなこた ...自由詩207-2-16
ゆうがたの魚- yo-yo自由詩18*07-2-16
品川物語- 恋月 ぴ ...自由詩34*07-2-16
桃緑- 千月 話 ...自由詩18*07-2-15
猫のこと- 水町綜助自由詩11*07-2-15
如月駅- Rin K自由詩50*07-2-15
少年は病的に解放する- 水町綜助自由詩7*07-2-15
5つの報告- んなこた ...散文(批評 ...207-2-15
完成- 水在らあ ...自由詩22*07-2-15
白い布が足りない- あおば自由詩14*07-2-15
どうも!そんな僕がここにいます。- もののあ ...自由詩45*07-2-14
ダンボール詩- 太郎冠者未詩・独白2*07-2-14
シャドー・ワーク(Shadow_Work)- んなこた ...自由詩407-2-14
slip_in_rain- 水町綜助自由詩4*07-2-14
心呼吸- A道化自由詩1407-2-14
音のない戦場- 九谷夏紀自由詩11*07-2-13
原宿物語- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-2-13
宝石- たもつ自由詩18*07-2-13
時事について- んなこた ...散文(批評 ...307-2-13
月蝕- ハエフ自由詩18*07-2-13
わが実験艦シュレスヴィッヒ・ホルスタイン- 大村 浩 ...自由詩10*07-2-13

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