すべてのおすすめ
桜の花びらはもう枝から落ち、表になったり裏になったり、吹く風にくるくると回されたりしながら、春の終わりに舞っていた。
運河沿いの町なかにぽっかりと作られた狭い小さな公園だった。
数えるほどのベンチ ....
・
僕は床におかれたビンに近寄った。
男はまだごしごしやっている。僕はビンにひだり手でふれた。
液体はとても澄んでいて気にいったから、しずかにビンを揺らした。空にぶつかったひ ....
アデン
三日月の夜にケンカしてかけ出したら道にまよってしまった。
どこをどうはしってきたのか、気づいたら公園がすごく大きくて僕はようやく立ち止まったんだけど、滑り台の下でしばらく ....
面白人生講話(7)
酒に就いて書こうと思ったが、数日前からいや性に就いて書こうと、意欲するようになった。 性欲、sakeとsmoking は3sではなかろうか。
女性はいざ知らず、 ....
今、ぼくのPCデスクには、国語辞典と、二冊の詩集が置いてある。
国語辞典は、わかんないことばがあった時、いつでも調べられるように。
詩集の一冊は、新潮文庫の『西脇順三郎詩集』。村野四郎さんが編集し ....
どうも批評というものは、ネットのような有象無象が集る場所ではかなり誤解されているようだ。批評を作品に対する単なる悪口と同義に思っている人がいるらしくて、びっくりしてしまう。その程度のものだったら「批 ....
{引用=po・et・ic ―― a. 詩の、詩的な、詩趣に富んだ、詩に適する、詩人の(ような)
stig・ma ―― n. (pl. 〜s, stig・ma・ta )〔古〕(奴隷や囚人に押した)焼 ....
明日、現代詩フォーラムの会議室『関西好きやねん会』のオフ会があるわけですけれども。。。
祖母宅に行きまして、
「明日、現代詩フォーラムで短歌とか書いてる人たちに会ってくるねんけど」
と
話 ....
詩と詩論(2)
:*横瀬夜雨について
プラトンが言っているのですが。哲学は学習できるものではないとね。詩もそう言うことができるのではないかと。この詩人は生涯廃疾の身、つまり体 ....
(1からの続き)
――我々が問題としなければならないのは、二十一世現代の日本における、まさにその場所、その瞬間に手にされた、ある特定のタルタルソースであります。
それは、さる×月×日のこと ....
平助は重苦しい空気をひしひしと感じながら、発言を続けていた。
こういった問題の検討について倫理的な側面ばかりでなく、生物学的社会的なアプローチが必要だということを、平助は執拗に説明しようと試みた ....
先日、横浜詩人会が主催するイベントに行ってきた。JR関内駅から歩いて数分、横浜スタジアムの近くにあるZAIMという古いビルの中のミニシアターで行なわれたものだ。第一部は横浜詩人会会員によるポエトリー ....
★ボランティア先で接した子と最初に出会った時、とても懐かしい誰かと似ているような気がした。誰か解らないまま、別に気にせず過ごしていたのだけれど、昨日の父の日に、「誰か」が父だったと気がついた。「父」と ....
あまりにも懐疑的な人が今の世には多いのではないか。小さい頃、多分太平洋戦争中であつたと思うが、「人を見たらドロボーと思え」ということを誰ともなしに聞いた覚えがある。
そうかもしれないなと思ったが、 ....
★手をかざさしても月は昇るから、また歩きなさい
傘がないときは、雨にふるえなさい
誰も知らない愛に気づいたときは
目を閉じなさい
「鳥の歌」の巻頭はこの詩句で始まる「星屑と花束と人々を ....
阿佐ヶ谷を散策をした。
みすゞという名の猫がいる、狭い古道具屋を見つけて長居をした。
今年の4月に阿佐ヶ谷の外れにぽつんと営業し始めたお店で、土間の様になっている店の部分と、一段上がった畳 ....
以前、「しゅき」っていう作品を書いたことがある。
* * * *
「しゅき」
あなたの胸に頬をあずけ
うっとりと夢見心地で
すき、って言おうとしたん ....
先日、祖母の誕生日でした。
80歳になりました。
「傘寿」というらしいです。
「傘」の略字が縦書きの「八十」に見えることから、そう呼ぶのだとか。
来年は「盤寿」だそうで、その後も「卒寿」「白寿 ....
おそらく男の多くが女の下着姿には興味がある。それが行きすぎて犯罪に手を染める人もいるほど。盗撮、下着泥棒などなど。罪を犯す人は典型的だけれど、男の多くが相手の女の事情をあまり知らない。私も含めて。
....
自分の趣味で申し訳ないのだけれど、女性の書く詩が好きだ。
女性詩、あるいは女性性を持った詩、とも呼ばれるそれらは、
目に見えているのに決して触れられないもののような気がする。
贖 ....
面白人生講話
俺は近頃何にも面白いことがないので、仕方なくこの文章を書く。
時折詩らしきものを書くのだが、何しろ暇潰しなので、碌なものはできず、女に生まれて
いりゃぺちゃくち ....
俺、神なんだよ。
男はそう言った。
そうかい。
僕はそう返した。
「神だって言ってもな、何があんたらと違うって訳じゃない。姿形もあんたとほとんど同じだ。」
男は僕の ....
{引用=短編小説。長いです。}
僕は睨みつけた。この狭い視界の中から、猜疑心満載の眼差しを、ちらつかせながら、今見えている僕の居るこの世界に、差し向けた。
掴もうと手を伸ばしたが、こ ....
十六歳の時、スプレー缶にキャップをつけるバイトをしたことがある。ベルトコンベアに乗って流れてくるスプレー缶に、一日中ただひたすらキャップをつけるだけという仕事だ。
未経験、初心者大歓迎、カンタン ....
詩において、「死」とはいかなるものなのだろうか。あるいは「生」は?
視聴者を引きつける手段としての「死への恐怖」「死んだらこうなる」というものは、メディアに数多くあり、利用されている。ドラマを盛り上 ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=119535
葬列の中に見る生の祝祭と、その列にまだ入ることができないが、何かを感じる自分。 そして、生のための詩を ....
文書グループ「夜、幽霊がすべっていった……」
http://po-m.com/forum/grpframe.php?gid=33&from=listdoc.php%3Fhid%3D1388
....
今は昔、をとこありけり。
まめにあやしき箱の詩歌の会に投げ入る。
よき歌には数を賜るも、をとこまれなり。
せむかたなしとて時うつるなか、いとになき歌を
思ひ浮かべり。すなわち投げ入れて数を待つ ....
僕の生活はそれほど毎日劇的なものなんかじゃないし、あるいは普遍的とも言えない。僕は毎日二時間何かを勉強して、本を読み、映画を観て、テレビを観て、夜になったらまた一時間くらい本を読んで、夜明け頃に眠り ....
僕の両親は なんとか繕ってはいたが
あのころすでに
「破滅」していたのだと思う
僕はそんな言葉さえしらないまま
「破滅」のまんなかで 肩身がせまかったのか、精神的に不安だったためか
実のとこ ....
はらだまさるさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(103)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
公園
-
水町綜助
散文(批評 ...
4*
08-12-9
アデン_二
-
soft_machine
散文(批評 ...
2*
07-11-11
アデン_一
-
soft_machine
散文(批評 ...
2*
07-11-8
面白人生講話(7)
-
生田 稔
散文(批評 ...
2
07-10-16
詩集が売れない理由。
-
角田寿星
散文(批評 ...
3*
07-9-26
批評について、ふたたび
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
14*
07-8-4
The_Poetic_Stigma
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
14+*
07-7-25
祖母のこと_2007年7月_〜_祖母からのメッセージ
-
北大路京 ...
散文(批評 ...
31+*
07-7-21
詩と詩論(その2)
-
生田 稔
散文(批評 ...
3*
07-7-4
白いタルタルソースの伝説(2/2)
-
hon
散文(批評 ...
1
07-6-27
白いタルタルソースの伝説(1/2)
-
hon
散文(批評 ...
1
07-6-25
失語から生きる
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
18*
07-6-20
父の日
-
北乃ゆき
散文(批評 ...
6
07-6-19
面白人生講話(3)
-
生田 稔
散文(批評 ...
3*
07-6-18
「鳥の歌」原田将を読んで
-
生田 稔
散文(批評 ...
1
07-6-11
言葉の形
-
猫のひた ...
散文(批評 ...
2
07-6-9
「しゅき」の記憶
-
umineko
散文(批評 ...
9*
07-6-8
祖母のこと_2007年6月
-
北大路京 ...
散文(批評 ...
22*
07-6-7
下着のプレゼント
-
深水遊脚
散文(批評 ...
11+*
07-6-7
かやのなか
-
いとう
散文(批評 ...
18*
07-6-1
面白人生講話
-
生田 稔
散文(批評 ...
5+*
07-5-30
【小説】昼間の会話、神の存在
-
なかがわ ...
散文(批評 ...
5*
07-5-26
*浮き島
-
チグトセ
散文(批評 ...
3*
07-5-25
軽作業->16歳->
-
ヌヌヌ
散文(批評 ...
13*
07-5-24
岡部淳太郎「迷子_その他の道」に寄せて
-
ふるる
散文(批評 ...
10*
07-5-24
濁音氏の批評C"_より
-
リーフレ ...
散文(批評 ...
5
07-5-24
岡部淳太郎_「夜、幽霊がすべっていった……」に想う__
-
たりぽん ...
散文(批評 ...
7*
07-5-23
古典詩ほうらむ(第三段)
-
ぽえむ君
散文(批評 ...
7*
07-5-23
_【小説】非習慣的な夜
-
なかがわ ...
散文(批評 ...
3*
07-5-22
初恋
-
美砂
散文(批評 ...
3*
07-5-21
1
2
3
4