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1

そのときぼくは、病室の硝子窓に額を強く押しつけていた。
室内はとても清潔だった。舌を噛み、顰め面を浮かべたぼくは、
見知らぬ突然の抱擁のように、背後の扉をノックする、
<ラストシーン> ....
            2007/04/05


金属の
吸湿性について
クグってみたが
よく分からない
脱石油の旗の元
水素貯蔵合金は
開発競争も忙しく
かのフリー百科事典
 ....
魚になって泳いでみたら
ちいさなあの子がすくってくれた
あんまり優しくするもんだから
優しくガラスにキスをした。

小鳥になってちゅんちゅんしたら
おっきなあの手で優しく抱いた
あんまり ....
春雨を縫って
水滴を蹴って
走るひと箱の蒸気機関車

桜の里をぬけます
蒸気の機関車
舞い散る花びらが
水の仲立ちによって
「わたしピンクのペインティング」
そのまま走り続けて
あ ....
はるのおなかが
ぷっくりふくらんでいるのは

ぼくがそのなかで
ぐうぐうねむっているから

だけど
はるのおなかは
とってもひろい

だからみんなで
ねむりにくる

たくさん ....
たくさんのさよならを
散り敷いた桜の花びらのように踏みしめて
僕は行く
何に呼ばれて
僕は行くのか

からっぽになった
僕のからだは
何色の絵の具を
入れたらいいのかな

もしこ ....
夕暮れの近づく音がするので
ポッキーを食べながらベランダに出てみたら
銀色の機体に夕日を反射させながら
巨大な鯉みたいな旅客機が
山の向こうにふわふわと飛んでいくのが見えた


あの山の ....
いま
{ルビ仄=ほの}明かりの部屋がとても寒くて
ぼくは
コカ・コーラの気が抜けてゆく潮騒の中で
花が開いていくのをじっと見ている
足が冷たく
息の僅かな白さの中に
ちいさな子供だった頃 ....
?.

なんだかみんな似てるね
みんな美人ぞろいだね
あのこ ああ、あのこなんか
絵にしても いいね

なんだかみんな似てるね
でもおまえだけ少し違うね ....
帰宅ラッシュだった
階段で圧力に耐えかね
ひょろ長い女の背を
あわあわと胸で押してしまった

(押すなよおっさん!

おっさんではない
武士である



{ルビ法度=はっと}に ....
一。



昨日はちょっと、
あたしが言い過ぎた。
…のかもしれない。
でも、
あやまらない。
あやまりたくなんてないもん。
あんな言い方なかったも ....
知らないのは罪じゃないよ
でもね知ろうとしないのは
きっといけない事だと思うんだ

目を背けていつまでも知らんぷりじゃ
いつの間にか置いてきぼりだよ


昨日よりも少しだけでも ....
ヒトは、かなしい生き物です

泣きたくても、
笑っていたりします



ヒトは、かなしい生き物です

思っていることと、
ちがうことをします



ヒトは、かなしい生き物で ....
そこにあるのは
一筋の水のせせらぎです
それをまたいで
遊牧民の少女は
超高層ビルの展望デッキに吹く風を
聴くことができるのです

そこにあるのは
細長い鉄のプレートです
それをまた ....
「スカンジナビアってどこ?」 
と言いながら
あなたは新聞をめくる
外は 
風が吹いていて

きのうの雷はちりとなり
ふりそそいでいる


わたしは
「知らない」と
面倒そ ....
私が殺した感情は
私の中で静かに眠る
消えてしまったものでなく
忘れ去られたものとして
奥につかえて何かを残す

私は必死で辻褄合わせ
殺したものに気付いていない


私が飛ばした ....
とおくみつめる

あの秒針の刻む音が
きこえるほどの しずけさで
あやしくぼんやりとした曇天に
にじむ光の粒子を
私も刻む
時のまなざしは熱かった
 始まりは、秋の縁側で
ぶらさがっ ....
猫来るな
猫来るな
猫こっち来るな

ああ嫌だ
こいつはこうやって
私の側にさえ来れば
その美しい漆黒の毛並みを
私が撫でないわけにはいかない事を
知っているんだ


どんなに ....
  
はるは ひたひた湧いてくる
はるかかなたの 地殻の置くから

ひたひたひた

毛細血管を駆け上り
地上にある草木という草木のすみずみまで

ひたひたひた





 ....
一。



この春から、
駅の売店で働いている。
駅は人通りが多く、
適度に乱雑で、
我々が潜入するには最適の場所だと、
新人研修で総統が言っていた。 ....
春の雨になりたい

あたし 春の雨になりたい



あなたはすぐに 春の砂にまとわれて
その嵐の中に {ルビ荒=すさ}ぼうと揺する

小さなオルゴールの中に
こころ を 忘れてきた ....
世の中なんてみんな
白痴ばかりじゃあないか

コンビニエンスストアで
大音量の着信音が響いた
居酒屋の出口で倒れている君
それでも酒を提供する男

彼が殴られたことや殴ったことを
た ....
乾いた空気を
ぎゅうっとにぎる
繋いだ手の感覚は
何となく覚えているから大丈夫
今日も一緒にお散歩に行こう
 
表通りの十字路は避けて
少し遠回り
もうすっかり春だね
ってたわいもな ....
あなたを通り過ぎた風は
凪いで
睫の高さで追いかけていた
ニ歩先の肩甲骨と
くしゅん、と鳴った鼻
とのあいだに、置いていった

指先にのせて飛ばした
内緒のくちづけの形をした
ふ ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる



季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
ただ。ね
キラキラしてたんだよね。

ただ。ね
嬉しかったんだよね。

ただ。ね
優しい め してたんだよね。

ただ。ね
かっこよかったんだよね。

ただ。ね
あったか ....
そこはいつも夕暮れで
暗く沈んだ花園
ある時
一匹の鮮やかな蝶が生まれて
その上を軽やかに舞い始めたのです

私は長いこと
絡み合う植物でした
痩せた葉は光合成を忘れ
さりとて枯れる ....
言葉と言葉の間には
言葉はないけれど
言葉にはならない
人から人への言葉がある
言葉は全ての中の
ほんの一部分の表れ
書かれてあることよりも
書かれていないことの方が
圧倒的に多くある ....
木の枝が重ならずに生きていくことを
描き言葉と伝え言葉が生まれる
それぞれの心の在処を

まるでひとり言でも呟くように静かに
少し楽しげに君は教えてくれる

大きな木の根元に寝転んで
 ....
小さな子供たちは
小指で誓う
幼稚園の無花果の樹の下で
色づく頬はうふふと笑う
遠くで鳴るオルガンはメヌエット

大きな子供たちは
唇で誓う
通学路を外れ孤独を埋めるものは二人以外には ....
はらだまさるさんの自由詩おすすめリスト(1878)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ラストシーン- んなこた ...自由詩407-4-6
金属は湿っている- あおば自由詩10*07-4-5
スケッチブック- プル式自由詩15*07-4-5
花化粧- シリ・カ ...自由詩1*07-4-5
はるのおなか- 松本 涼自由詩1307-4-5
DIVE- とうどう ...自由詩16*07-4-5
カスミちゃん- 大覚アキ ...自由詩507-4-5
花冷え- 水町綜助自由詩35*07-4-5
おまえからすべて奪って- 水在らあ ...自由詩2307-4-5
武士のきもち- 佐野権太自由詩34*07-4-5
「_あーそーぼっ。_」- PULL.自由詩5*07-4-5
輝きながら- 優飛自由詩5*07-4-5
ヒトは、- わら自由詩18*07-4-4
またぐ- シリ・カ ...自由詩1*07-4-4
午後の花- はな 自由詩15*07-4-4
呼吸- 自由詩5*07-4-4
時雨れる少女- こしごえ自由詩28*07-4-4
震える_- tibet自由詩7*07-4-4
おひたし慕情- るるりら自由詩1107-4-4
「_春からぼくは、_」- PULL.自由詩6*07-4-4
春の雨- もも う ...自由詩27*07-4-4
白痴のいる風景- 蔦谷たつ ...自由詩9*07-4-4
幽霊くん- 倉持 雛自由詩907-4-4
春の距離- Rin.自由詩20*07-4-4
回遊、わたしのなかの、- 望月 ゆ ...自由詩58*07-4-4
ただ。ね- 愛心自由詩6*07-4-3
花園- 三条麗菜自由詩10+*07-4-3
言葉と言葉の間に- ぽえむ君自由詩15*07-4-3
さくらの日- 松本 涼自由詩1207-4-3
誓い- さくらほ自由詩18*07-4-3

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