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機上の子供は
小さな窓から海を見ている

初めて触れる景色のような動悸を感じ
ひじ掛けにしがみついたまま
見えない何かに縋る目を
深い青から離さない

雲はビスクドールを彷彿させる程白 ....
空が青いから
僕は屋根を焼く
焦げて崩れたその隙間から
青かった空を覗く
思うほど息苦しくもない午後
崩れた屋根は既に屋根ではなく
いつまでも煙を空へと飛ばし続ける

僕は灰空を見るの ....
あの日の夕陽を覚えているかい
部活の帰りに一緒に歩いた川の土手を
手をつなぐのはいつも君の方からで
ぼくは何気ない顔をしていたけれど
いつもしっかり強く握っていたね
土手から見える神社の桜が ....
植木鉢に身を{ルビ埋=うず}め 
体中に
針の刺さった 
裸の人形 

{ルビ腫=は}れ上がる両腕のまま 
{ルビ諸手=もろて}を上げて  
切り落とされた手首の先に咲く 
一輪の黄色 ....
それはなみだでした。
ひとしずく、
わたしをたたいたのは、
なみだでした。
それはぽろぽろと、
わたしをたたくので、
わたしはひとしずくずつ、
ひとに、
 ....
野良犬が
尻尾をうなだれ
ふと 空を見上げる

ざわめきの中
鳥の鳴き声が
いやに 耳につく

鳥は 鳴く
ひよひよ ひよひよ
今日の日よ
ひよひよ ひよひよ
明日の日 ....
赤い風船は空に向かって上っていった
高いところから見下ろす風景を見て
ハイな気分になっていった
下から吹き上げる気流が
自分の足をどんどん持ち上げてくれる
もうすぐ雲に届きそうだ
すると雲 ....
やさしい風をつかまえたのか
狂った君にはできるでしょうよ

昨日の悪さを覚えているか
あの子の名前を忘れていたろう

そこに幾千の星が待っているのか
おいおい、じいさん長くはないぜ

 ....
フ と目の前に綿毛が飛んでいたので

ク とつかまえて離して見ると

それはチカリと赤い血の玉で

もう一度握ってはなすと

{ルビ捩=よじ}れてつぶれて菱形のいのちに変わった ....
「リスト」




僕の昔の恋人に
いつも左手首に包帯を巻いている子が居た


最初は自殺未遂かと思ったが
そうではないらしかった
理由は訊かなかった


彼女は毎日包帯を ....
夜の街で闇をさがし
身を隠す暗がりにも
灯りを求めたりして
中途半端なままだね
いつもぼくらは

   言葉の空白にふるえて
   粋な単語たちをあつめ
   草の実に糸を通すようにつ ....
例えば僕は、総合陸上競技場で部活があった帰りに、途中まで一緒だったタカ坊がなかなか来ないので、さっくんと一緒に自転車を押しながら何度も何度も後ろからタカ坊が来ないかタカ坊が来ないかと振り向いているんだ ....  その少年は、少女で動いていた。
 少年のどこかに少女が埋めこまれている。
 少年はときどき吐き気がする。
 そういうとき、たいていそれは夜だけれど、砂浜を思い描く。すると、少女が少年の砂浜を歩 ....
どこにでもある公園の
どこにでもある家族四人が遊んでいる
けれどもその家族には
家はなかった
それでも着ている服はちゃんとしていたし
髪の毛も長すぎず短すぎず
食べるものも食べている
と ....
夜ごと
小さな星から星へ
色とりどり
おはじき遊びのようでした

きいんと澄みわたった音がして
そのとき
宇宙は大きな円盤でした

まわるまわる輪廻転生
虫から花へ
花から虫 ....
亀を背負って
懐かしい人の苗字を呼びながら
塩を舐め続ける
水が飲みたい

+

かまきりの新しい
亡骸を
司書は黙って
見ている

+

カンガルーが直立したまま
波音 ....
おれがオギャーと言った日から

おかんのスイッチ ON

そいつは不思議なスイッチで

おかん睡眠中も ON

温泉浸かってても ON

極楽極楽言いながら ON

おれか ....
しなやかな風の
金糸を振るわせ
飛びかう陽の
青い弦を引くならば
蒼天を奏でる楽人に
なれるだろう

風光は耳を咬み
黄色い呼吸音で囁いた

黄塵の果ての
花埋まる皮膚を ....
コンビニの入口脇で。
ホームレス風情のおじさんが。
焼きそばパンを貪り食う姿を見た。

よく分からないけれど。

こんな光景を見るといつも。
僕は胸を締めつけられてしまい悲しくなる。
 ....
しずかなばしょにいきたい
じかんのながれをいちみりもかんじない
しずかでしずかでいろのない

そんなばしょにいったら
わたしはあしをのばしてじべたにすわる
まっしろなそらをみあげる

 ....
バラードが知らん顔をしている

白けたい私

白いシーツの隙間

白んだドレス

切ない食べ物の味

天井へとんでゆく意識

自意識が東京タワーまで飛んでゆく

慣らされた ....
駅には
西口と東口があるけれど
どっちに行けばいいの
陽が昇るのは東だけれど
どっちに行けばいいの

僕たち迷子だ
生まれたときから

古い月を見ている
古い星を見て ....
ある
ありふれた
想い
という
呼び名の比喩が
争え
という
プログラムの元
生まれて初めての出航をし、
次の刹那
辿り着いた先が
温かい
実は
腹の上
だったと
結局
 ....
二階から、
木漏れ日が差し込む無人のロビーを眺める。
これがぼくの仕事なのだと言い聞かせながら。
それから退屈が巻き起こす余計なものに
飲み込まれる。書類にじっと目を通す。
窓の外からまぎれ ....
波打ちぎわに
光る、{ルビ蟹=かに}
蟹をみていた、飴色の

もう、よしてしまおう

人間なんて、よしてしまおう
古いじてんしゃのように
朝が下ってゆく


風邪声の
のどに ちいさなにがみと
這いつくばるようにおとずれ
さらさらと消えゆくよるを
くちびるに
にじませ

朝が下ってゆくと ....
カナリヤの歌が聞こえる
  あなたには、聞こえない
  わたしには、聞こえる

葦原を吹き抜ける風の音に混じって
低く、すすり泣くような旋律

    私は言葉を持たない
    歌う ....
言葉をその形のまま
受け取れない僕は
苦しむことがない一方で
君と同じくらいには
生きにくさを感じていたりするんだよ
そういえばいつか
「医者は美味しい物ばかり取り上げていく」と
目 ....
運命とはデスティニーである
怪物とはモンスターである
岡田真澄とはファンファンである

ところが詩の世界では
(ちなみに詩とはポエムである)
運命とはモンスターである
怪物とはファンファ ....
ウィスキーを舐める

回想を重ねる

画像が荒れてゆく

煙草がスカートの端を燃やす

後頭部にあてがわれたあなたの手を想う

耐えられなくなり、誰かと営む

営みは儚く、 ....
はらだまさるさんの自由詩おすすめリスト(1878)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空の子供- 士狼(銀)自由詩17*07-4-2
カラスは空にいない- 自由詩12*07-4-1
あの日の夕陽を覚えているかい- ぽえむ君自由詩9*07-4-1
さぼてん_- 服部 剛自由詩12*07-4-1
「_ひと、しずく。_」- PULL.自由詩14*07-4-1
鳥は_鳴く- 川口 掌自由詩5*07-4-1
赤い風船- ぽえむ君自由詩11*07-4-1
川のそば- 蔦谷たつ ...自由詩6*07-4-1
1997- 水町綜助自由詩27*07-4-1
「リスト」- ソティロ自由詩16*07-4-1
夜のかたちのピッテロビアンコ- たりぽん ...自由詩12*07-4-1
僕はまっすぐに君を見ていたい- ひろっち自由詩3*07-4-1
少女式- 今唯ケン ...自由詩16*07-3-31
家のない家族- ぽえむ君自由詩9*07-3-31
ナイトクルージング- yo-yo自由詩10*07-3-31
かなしみ- たもつ自由詩37*07-3-31
おかんのスイッチ- yaka自由詩3*07-3-31
風光- たね。自由詩3*07-3-31
焼きそばパン。- もののあ ...自由詩16*07-3-31
しずかなばしょ- 松本 涼自由詩807-3-31
あらすじ- 猫のひた ...自由詩207-3-31
駅前にて- 黒田人柱自由詩807-3-31
少年少女/まわる星- 石田 圭 ...自由詩4107-3-31
出張- プテラノ ...自由詩7*07-3-31
春の蟹- 佐野権太自由詩15*07-3-31
朝が下ってゆく- はな 自由詩20*07-3-31
創書日和「歌」_あなたには歌えない- 北野つづ ...自由詩4*07-3-30
お題/昼食のメニュー- 茜井こと ...自由詩10*07-3-30
チュッパチャプス- シリ・カ ...自由詩3*07-3-30
コバルト- 猫のひた ...自由詩10*07-3-30

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