すべてのおすすめ
開けていく夜を見ながら
ラムネ味の嘘をかじって
昨日の残骸を
集めて寄せて丸めてた
寒いみたいに唸って
たじろぐ僕を気にも止めず
明日の為へのレターセット
薄いビニールから取り出す君
強いと ....
うちがわにうちゅうがあるから
ふとんから
でられない
たいくつはしてないんだけど
ひとに
おこられそうだな
食器を綺麗に洗っていた
昨日はカレーだったから
鼻歌なんかも歌えずに
一生懸命洗っていた
通り掛かった老人に
相変わらずですねと笑われた
別に何か言い返すでもなく
ええ良いお天気でと微笑んだ
....
デクノボウとよばれて
デクノボウになって
ぽかんと
つっ立って
普遍の海から「ソレ」を汲み上げる
筒状のナニカにナリタイ
みみをすませたり
めをこらしたりとじたりしてみたり
こころを修繕したりするのに
出来高でおかねが発生したらよいのにな
。
そしたらもっと堂々と
せっ ....
こういうの集めるの好きなんです
やりたいくせにやってもいいとか言っちゃうように
それはそつなくタイミングが良く
正反対に尊敬疑念
そういう風に感じてたり
そういう風になってたり
鍋を洗 ....
冬紅葉 鴉の瞳を染めて降る
凩や 潜熱の葉に森燻ゆる
*
....
意地悪なお嬢様は
デートの途中の事
突然走ってきた馬車に
長ったらしい髪の毛引っ掛け
上品ドレスも台なしね!
自慢屋の王子様は
ベースを掻き鳴らしてた
そして権力で乗っ取った
武道館のライブ ....
最低ってのが一番下
当たり前だけどそうだけど
それを遥か下回ってる
矛盾してるけどそうだけど
でもそんなもんだろう
俺の安い働き安い言葉
だからそうなってんだろう
粗悪じみた 救済活動
明日 ....
日射しをドレープさせて窓辺にひだまりをつくる
緑いろがにじんでゆく
地球儀をくるくる回転させる
天井にプロペラ飛行機を思い描いてみる
青い本とウクレレを鞄につめて
....
疲れたとか
足りないとか
諦めとか
虚しさとか
全部混ぜ込んだら真っ黒になる
そんな絵の具はパレットの上
打ち込む度に淋しく光るキーは
言葉とかマンションに閉じ込めとけ
甘いほどに墜ちて行け ....
ささやかな嘘。
私は考える。嘘がウソであり続ける為に髪を伸ばし
私を縛り、私は私を騙し続ける。
象牙の塔は築かれる
築くべくして
築かれるので
そこに現実は無いんだ
....
玩具のビー玉
ガラスで出来たビー玉を炒めて冷やすと
中だけが ランダムにひび割れる
ときたま卵みたいに
ぱっくり割れてしまうものもあるけど
まあそれも ご愛嬌
まるで一流の工芸品みたいに
きらき ....
不機嫌ばっかでサイン会 愛想も何もねぇのかよ
好きな格好してぇなら
正反対もやってみろよ
壊れちまいそうだって
言ってみろよ ほら どうした?
置き去りなのか
お気取りなのか
ああ 駄目 ....
文句言いながら
逃げ帰るように
宙返りでリバーシブル
黒なら黒で 白ならそうで
午前2時に同時進行
少しお高めに売り付けられた
ちょっと足りないならまだしも
全然無いってそれ酷い
否定じゃない ....
ちび 馬鹿 単細胞
きみが呼ぶ わたし
モヤシ 阿呆 ドS
わたしが怒鳴る きみ
わたしの腕から覗く 真っ黒な腕時計は
わたしが冗談でねだった きみの物
少しでも ....
グラニュー糖に突っ込んだ
フレッシュのままのアップルミント
シーズンオフのワンピースに
防虫剤を混ぜ込んでしまえ
随分赤に染めながら
必死に護った宝箱も
愛さないまま閉じていれば
だんだん狂 ....
秋のひかりが青く透けている
夜の名残か虫の音がしている
どこか遠くで冷やされた風が
くすぐるように頬をかすめた
日曜の朝は自室に引きこもる
朝刊は長ぐそで読んでしまったから
買っていた何 ....
貴方が欲しくて 縋るように手に入れた
まるで 火に銀を絡めたような
まるで 恋心を閉じ込めたような
願いを込めた 緋色のガラス
きつく締めれば まるで首輪ね
見えない鎖を錯覚して
貴方の心に捕らわ ....
{引用=
*
どの色も気に入らないの。欲しいのは唇をかむ痛みの赤さ
きつね花、天秤にして恋人のふるえる声を謀りにかける
しろはくろ、くろはしろからあ ....
母のことが なぜあんなに嫌いだったのだろう
殴られたことがあるからでもなく
押入れに閉じ込められたことがあるからでもなく
蹴飛ばされたことがあるからでもなく
わたしは母の愛情に満ちた視 ....
過去の自分に 縛られて
身動き出来ない 時もある
過去の自分を 消したくて
嘘を重ねた 時もある
過去の自分が 虚しくて
殻に籠った 時もある
そんな過去でも 僕 ....
ぼーっと
通路に座り込んで
足を投げ出して
そのまま横たわる途中で
ボートハウスの屋根の上
の丘
の上の空
を
見つけたんです
あと、30分
スーツだけ着て陣中見舞いにゆく
待ち合わせの工場のまえで
仲間が来るまでアイドリングしている
日曜日の朝は夕方のようだった
なにかの追憶のようにも思えた
懐かしい空が風に吹かれている
悲 ....
いたい
いたい
きみを想い
描くたび
こわい
こわい
きみの声を
聴くたびに
どうしてこんなにも
寂しいのだろう
きみはわたしの
手の届くところにいるのに
一体どうすれば、
きみはわたしを求 ....
季節と季節の繋ぎ目になると
あたしの手にはささくれが顔を出します
親不孝のしるしだなんて
よく言われるけれど
そうしたらあたしは
年に四回も親不孝な時期があるのかと
すこしがっかりする
もう蝉も鳴 ....
回転扉の向こうはサバンナだった。
「さぁ、はやく。」
何かに躊躇っているうちに
電解質と一緒に失われた
青という名の雷鳴。
「サバンナに広がるベッドには、 ....
ペットを飼うとはどういうことなのだろう
人間以外の生き物と一緒に住むということ
なぜ?
癒し?
嗜好?
ペットを飼うとはどういうことなのだろう
人は人によって癒されるべきではないのか
....
選挙カーはすれ違う僕を威嚇するかのように
年増うぐいすの声をぶつけてきたので
思わず
避けてしまった
遠ざかるにつれて
ドップラー効果の適用で
声が低く転調されていった
「 ....
てっぽうゆり
武器の名を持つ 白い精神には
滑走路はありますか
新月の日の始めの朝には
草原を はだしで歩いてごらんなさいな
一足ごとに 露がはじけることでしょう
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10