か           
  ん い          
 だ   だ    きしきしき
い     ん       し
 か     か       
  ん     い       ....
一度だけでいいんだ
僕の頭を優しく撫でて欲しい
ずっと望んでいた貴女の手
ゆっくり僕を癒してくれたなら
きっと涙が頬を伝って
堪え切れなくなって

呼吸さえ苦痛だと思える部屋
この存在 ....
ぼくは普段は草食だけど

きみがあんまりいい匂いだから

ついつい食べたくなっちゃうよ
窓枠の内側だけがすべてなら世界も朝もはねかえすのに


目をとじたままたしかめる左側まだだいじょうぶ黎明の時


暁の別れとともにおとずれるコーヒー2杯の蒸気する朝


ペダル踏むか ....
天才がひとりだけ居ても何もできない 春は きえた

ゆうだちの匂いがやわらかなあわになり
すこしずつ

あたしのつまさきと
乾きかけたしゃつに へばりついて


いもうとのうたうはなうた
おとなりからひびく いたりあ ....
鏡台のまえに座り
紅をひく
雨音が
静かにへやを満たす
なにをするでもなし窓の外へ目をやる

何億年もの上空で
移ろうおもいが重さをもって降ってくる。
そう何かで読んだことがある
こ ....
そこから先には進めないときがある
そのたびに思い出す風景があって
背中の方から温もりを感じながらも
とても不安そうな少年の瞳に

問いかけられた言葉

飲み込めないまま
風にも ....
心のしっかりしている時間が随分増えた
しかし私は揺れ続けている
「世界は海のようなものだ」
という比喩は見事だと思う
それを受け入れるなら私はその海のどこにいるのだろう
海はひとつか
海の ....
すべてが終わると
その町にも銃を担いだ人たちがやってきた
彼らはこの国の言葉や
この国の言葉ではない言葉で話すものだから
町の人々はますます無口になった

少年は喧騒と沈黙でごったがえ ....
何のためでもない

わたしは

休みの日の布団によこたわるために働いているのだった
山道を登るときには足元を見るものだが
彼は上ばかり見て
其処にのたうつ木の根があるかも知れず
{ルビ泥濘=ぬかるみ}があるかも知れず
急勾配かも知れぬのに
彼は上ばかり見て
まだ立っている ....
将来のことが不安で、とかじゃなく
ただ、ただ単に
明日が来るのが怖い
って夜がたまにある

なぜだかは分からないが

ただ無性に明日が怖いのだ

夜はひたすらに眠れず、かと言って
 ....
俺は仕合わせだ
今日も煙草がおいしい
俺は不仕合わせだ
マッチがそろそろ無くなる

俺は仕合わせだ
一緒に電車に揺られている
俺は不仕合わせだ
身近な人を愛せない

俺は仕合わせだ ....
神様がやってきて
恥ずかしくて
無花果がないので
代わりに葡萄の

神様は通り過ぎて
そのまま
もう会えなくなった
股の下から
赤いものが垂れた日
 リアリティは必要である。いや、必要なものをリアリティと言うのである。
 現実に欠けているもの―いや、現実には絶えず欠けているものがある―を私たちが求めている、このこともまた現実である。
 現実、 ....
?

言葉を信じることが出来なかった
”ダイジョウブ”といったその裏で悲しみが蝕んでいたり
”ズット”の言葉のすぐ後にお別れが待っていたり
ではなんで言葉を紡ぐんだろう
言葉に縋るんだろう ....
電話中「それを一枚持って来い」


やれ走れお好み焼きの熱いうち


鰹節向かい風には耐え切れず


スーパーで「そいつ一盛乗せてくれ」


エレベータ匂いきつくてスミマセン
 ....
2005/05/19の朝日新聞夕刊社会面(東京第4版でp.15)にこんな記事が並んでいた。

・再犯招く心に迫る
・4歳児 虐待され死亡

 上の記事は、6月から性犯罪前歴者の出所情報を法務 ....
トキくんはバリヤーをつくった

トキくんはあたしのためにバリヤーをつくった

あたしがどんなに危険な目にあっても大丈夫ってバリヤーをつくった



トキくんがつくったバリヤーは ....
玉ねぎが自分で自分の皮をむいている

オレハ ドコニイルノダロウ

いくらむいても自分は出てこない
それでも玉ねぎは自分をむき続ける

オレハ イッタイ ドコニイルンダ

その間 ....
ありふれた演算子でも

洗練された定理でも

複雑な感情を記述することはできない。


明解な文法でも

思案尽くした形容詞でも

あなたの核心に接近することはできない。

 ....
「お前をつれていくことはできない」
とネコは言った
「お前はこの旅に耐えることはできないからだ」
と言った
「それほど過酷なのだ」

凛とした目で遠くを眺めるネコ
何かを決意した ....
女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


 ....
駒込の地を離れることになった。
愛着を持って、というとそうでもない。ローリングストーンズ。またしても引越しである。一年余りの経過というのはいろいろなことをやり過ごしてしまう。
立原道造記念館もその ....
言葉は心を越えられないこと

知っているのに

心が言葉を越えられないと

うつむいてみる


それが

林檎のように沈んでゆく




  
手紙は
シロヤギさんが食べました

シロヤギさんは
クロヤギさんが食べました

クロヤギさんは
僕が食べました

僕は夕方
手紙になりたい
モラ(子)


−背骨−
黒焼きのサンマの背骨噛みながら十三回忌想う子二人


−ゼリー−
満ち欠けも両手離しで迎える夜{ルビ月花=げっか}固めたゼリーに満ちて


−産毛−
 ....
先日、医療関係の講習会を聞きに行った。
そこで大阪の老舗会社であるM社という会社で顧問医をしていた精神科医の先生の講義を聞いた。
M社は創業20年の総従業員数500名ばかりの会社だった。だった、と ....
Mは転校生
Mの洒落たジャンパー
田舎の小学生にとって
それは
恰好の標的

休みの日になると
僕らは誰かの家に集まる
あるいはグラウンド
僕らの遊びには際限がない

野球にも飽 ....
とうどうせいらさんのおすすめリスト(2619)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
責任オブジェクト- 槙田雪自由詩305-6-6
虐待(それでも——)- AKiHiCo自由詩505-6-6
いい匂い- ベンジャ ...携帯写真+ ...10*05-6-6
それぞれの日時計- 望月 ゆ ...短歌8*05-6-6
天才- ふくだわ ...俳句105-6-5
枕もとのうた- はな 未詩・独白10*05-6-5
- こしごえ自由詩12*05-6-3
しらやまさんのこと(2)- AB(な ...自由詩1205-6-2
海への疑問- ヤギ自由詩6*05-6-2
すべてのあとで- たもつ自由詩4705-6-2
ため- 蒼木りん未詩・独白5*05-6-2
彼は上ばかり見て- ヤギ自由詩2*05-6-1
おやすみの後で- ヤマト自由詩505-5-31
雨降り空の下の、小さな。- 虹村 凌自由詩9*05-5-31
葡萄の葉- いとう未詩・独白705-5-31
リアリズムについて- 守山ダダ ...散文(批評 ...205-5-31
言葉と肉体- 自由詩305-5-31
デリバリーズ- ヤギ川柳6*05-5-31
防げなかった加害についておもうこと- 白糸雅樹散文(批評 ...6*05-5-30
トキくんのバリヤー- Monk自由詩1305-5-30
メタファー- たもつ自由詩1705-5-30
空中分解- ブルース ...自由詩3*05-5-30
荒野- Monk未詩・独白1205-5-30
クレヨン- Monk未詩・独白23+05-5-30
クレピュスクルの詩人−「立原道造が求めた形象」展のスケッチ- バンブー ...散文(批評 ...605-5-29
頬杖- AB(な ...未詩・独白705-5-29
手紙- たもつ自由詩905-5-29
蟹モラ- ヤギ短歌2*05-5-28
程よく狭い包容力- 宮前のん散文(批評 ...8*05-5-28
_M_- umineko自由詩6*05-5-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88