雨が降る日曜日の午後
  雨宿りをした金木犀の木の下で
  電線に連なって揺れる雫を見ていた
  耐えるように震えながら
  世界を逆さまに映した雫が静かに落ちる
  君はその小 ....
なんじゃもんじゃのはなを
きっとみようね
みにこようねと

こがらしのふくひに
きみは
聞いたことのない名前の島の
生温かい浅瀬で戯れる半裸の娘たち
その下半身は鱗に覆われていて
しなやかな魚の尾鰭を思わせる
夕日を反射して虹色に輝いている
それを 洗いたての柔らかなタオルで包 ....
空はどこまでも鈍い雲に覆われていて
海まで続く暗く長い道を
目隠しされた罪人どもが牽かれてゆく

贖うことなど決して叶わない
あまりにも重い罪を懐に抱いて

だが その足取りは重くはない ....
奥さま方が集うカフェで
俺はスプーン片手に乱心する
ウェイトレスを人質に取り
一人ひとりの乳頭の色を聞き出す
この変な嵐が過ぎ去った後で
井戸端会議が厳粛なものになればいい
俺は今日このカ ....
わたしの田舎に

とうとうコンビニができてしまった

もう
これで
この町も終わってしまった

二十四時間
煌々と国道を照らす
白い光は
人々を堕落させるためのみに
輝く

 ....
あっけなく飛び込んでいった
プールに飛び込むみたいに嬉しそうに


星を見上げるのは星になろうとするためか


弾け飛ぶ後悔と切望のように核融合によって放出されるエネルギー波 フォトン
 ....
大きな雨粒がひとつ
フロントガラスに
ボトリと落ちてきた

さっきから
車の中は
沈黙で満たされていて
私はもう
ひとりで歩いて帰っていく自分の姿を
頭の片隅でイメージしている

 ....
(ぽとり)

点滴1本3時間

(ぽとり)

ペンとノートがあったら詩の一つでも書けそう
だけど悲しい詩になりそうだから書かない

(ぽとり)

透明なビニール容器から
半透明 ....
さいとういんこさんのお腹は大きい
大きく膨らんでいる
さいとういんこさんの子供が大人になる頃
僕はもう59歳だ
それまで生きているかどうかわからない
生きているつもりもないし
自信もな ....
心臓破りの坂
に破られる心臓
そして
けたましく鳴り響く電話機
に似た形のビニール袋
に梱包された
けたましく鳴り響く電話機
の絵

範囲内の限りにおいては
どうにでもなる
 ....
あのときの 気持ちはいったい どこへやら

 振り返っても 足跡もない
欲しいものが欲しいと

子供がせがむので

欲しいのは欲しいものなのかと

問い質したら

欲しいのは欲しいものではないかもしれないと

子供が言うので

欲しいが欲しいんじゃ ....
春が来て当たり前に夏が来て


轢かれても轢かれても鳴く雨蛙


待ちきれず不味いスイカを啜り食う


汗垂らしカレー食いつつ夕涼み


ベランダで湿気た花火を一気点け

 ....
    抹茶クリームあんみつ 白玉添え




でまちやなぎで待ち合わせした あのこのお口にイチゴミルク
ま行の言葉に絡まって 甘ったるいのさ とろけそうだよ



都電の ....
    田中君は今日も元気




弧を描くよな風が 短い場所でおおらかに吹いていた
湿度の低い 午後3時



フレアスカート プリーツスカート ふくらんだりして
白桃や北 ....
   
    星砂ヶ浜



夜 月光のまぶしさに
まばたき出来ない お魚が
目に焼き付ける 星のまたたき


しばしば するので 砂で洗った
こそこそ するので 飛び跳ね回っ ....
からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を おもいだして ....
かんぬしまちの
おさななじみだったおねえちゃん
がみこさんになったとき
ぼくのこころは
ふ ってはずれて
べっくうさんやのほうに
ぷかり ぷかり
とんでった


  きれいだったん ....
  打ち寄せる波の数をかぞえながら、
  そのかたわらで
  ぼんやりとあなたのことを想ってみたの
  砂に書いた手紙は、
  しだいに波に攫われて消え
  そんな風に、
  想い ....
本当は優しい君
本当に優しい君



知らないけど

触れたら冷たくて
少し離れて温かい



夢からは届かない
ここからは届くはず


酸味と甘味の重なるとこで
ま ....
この夜を
この途方もなく退屈な夜を
新発売の口紅で
プルンプルンの唇を作る口紅で
塗り潰す
安っぽいベイビーピンクで
パールのキラキラと
グロス系のピカピカが
なにもかも
どうでもい ....
すき
きらい
すき
きらい
うみ
からい
こーひー
にがい
すみ
ひらい
まち
くろい
ぱすた
からめて
きみ
うまい
にこり
おはぐろ
きみ
こわい
ぼく
 ....
髪の毛にエレベーターが刺さっている女の人と
危うくぶつかりそうになって
うっかり乗りそうになりましたが
それよりも階段の方が健康に良いので
大丈夫でした
自動販売機の前では
一匹の ....
かわいいと 言えば言うほど うそっぽい 笛咥えてピー
真夜中にピー
ひとりでピー

思い出すよ
我が幼き日の思い出

夜に笛吹くとヘビが来るわよ
ってママンが言ってたよ

ところで
昨日
手紙が来たんだ

「落と ....
誰にも語られない詩がある
たったひとりに生み出され
たった一つの世界の扉があった

観客は
入るのも
出るのも
ひとりだった

ひとりのものだった

ただ
あまりにも
いつも ....
帰る場所のない人こそ一点に留まる
寂しさを解体して
目を瞑る
うつむかない
前を見ない
定まらないこれは
警鐘なのかもしれない

孤独とは
つながらないことではなく
むしろつな ....
何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている


嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから

 ....
君が眠っているうちに
パンが焼きあがったみたいです
お母さんはお父さんを呼び
小さな女の子はテーブルを手早く片付けて
髪を撫でてもらいました

君が眠っているうちに ....
とうどうせいらさんのおすすめリスト(2619)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
六月の二人- 嘉野千尋自由詩13*05-5-27
なんじゃもんじゃ- 草野大悟自由詩3*05-5-26
人_魚- 大覚アキ ...自由詩405-5-25
罪と罰- 大覚アキ ...未詩・独白305-5-25
やけくそカフェ- 守山ダダ ...自由詩305-5-24
コンビニ- 北村 守 ...自由詩605-5-24
星見地点- ヤギ自由詩6*05-5-24
リセット- 大覚アキ ...自由詩205-5-24
やっぱり悲しい詩になってしまう- ベンジャ ...未詩・独白15*05-5-24
さいとういんこさんのお腹が大きい5月22日- いとう未詩・独白1505-5-23
あの日- たもつ自由詩605-5-23
やる気なし- ユウ短歌305-5-23
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夏一番- ヤギ俳句5*05-5-22
1/f_のゆらぎ_(3)- 千月 話 ...自由詩3*05-5-22
1/f_のゆらぎ_(2)- 千月 話 ...自由詩7*05-5-22
1/f_のゆらぎ_(1)- 千月 話 ...自由詩8*05-5-22
星めぐり- はな 自由詩39*05-5-22
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トマトソース- ユメミ  ...自由詩2*05-5-20
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ソネット(触れている)_(2005.5.15)- 和泉 輪自由詩2505-5-15
裸で君の隣りにいると- ふたば自由詩1505-5-15

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