終わらない海を想像して
約束という言葉をちぎっては流す
冬が終わったら会いに行くから
そんな約束を果たせないまま
もう季節は夏になろうとしているので
出せなかった手紙は紙飛行機にして
非常 ....

わたしの家の郵便受けには
朝になるといつも
赤い花がいっぱいに届けられる
露を含んでぽったりと
流れ出しそうな赤い花だ
どこかにわたしを好きな人でもいるのだろうか
捨てるに捨てられな ....
買って帰って
組み立ててよ
おれを

そのあと
一生飼っておくれよ
使えない奴だなんて言わないで
やさしくして
やさしくするからさ

たまには
散歩に連れてってよ
いっしょに真 ....
ことばは、とても正直だから。 ほんとうのことを伝えてしまう。おかまいなしに。

たとえば、メール。絵文字があったりなかったり、そんなことは問題じゃない。何かが違う。それがどこなのか、うまく言えない ....
スプーンで
粉っぽいくせに
白いお砂糖と
むりやり
無理矢理だよ
ぐるぐるってさ
なんとなく
計算なしに
ぐるぐるってさ
ねえ
私たちに似てるかも
なんてこと
なかったのにさ
 ....

小さい頃
コーヒーとは
空色ののみものだと思っていた
すくなくとも
母親が眠れない夜にいつも作ってくれた
ミルクコーヒーは
曇りの日にふと覗く
青空の色をしていた

それなのに ....
暖房やあなたは紐の多い服
 
おじさんは生きてって言う冬の蝶
 
朝礼の真中を進め砕氷船
 
冬眠や父は微妙に膨らんで
 
着ぐるみの覗き穴から初景色
 
袖口がほんのり臭い春隣
 ....
{引用=近道して
とおりぬけた石段に
昨日の雪が つもっている

桜に降る
ちいさな雪が
毛布のように 町をくるむ


あなたは
商店街のゆるやかな坂を下り
あおく ひかる
 ....

わたしの好きなひとの眼の中には
いつでも空がひろがっている
外が雨でも嵐でも
すこんと晴れた青空の眼だ
することが何もない
曇った日曜日なんかには
一日中好きな人の眼を見ている
そ ....
   書いては消し、
   書いては、
   消し、


   夜 、
   に書いた手紙は朝にもういちど読みかえしてみよといいます、
   雪は残らずとけてしまった、私は雑 ....
{引用=
(光を常に浴びて変われ 
  きみという緑の輝きの)

(そのうすい葉脈のすみずみまで満たせ 
  それがたとえ何かを)


おぼろなる
季節は過ぎて

五月
つつ ....
とうめいになる

そらでもなく
流体でもない
ただとうめいに なる

ボクはここにいて
キミを見ている

キミはボクを見ようとしない
意思の力で

とうめいになる
全身で
 ....
風が光っている
それを
瞼の裏で感じて


われに五月を


犯罪的なほどに
短いスカートをはいた
女子高生の耳元で
一編の詩を
ささやいてみたい

気が合えば
ふたりで ....
 
 
見えない先から
ひさしぶりに糸を引かれ
私も
糸を引いて応える
紅い汗を流して彫刻のように削りだした核から伸びている、それは
時にたわみながらも千切れずに今も

在る、確かめ ....
花のあいだで
ゆれている、そらの
うすくひかる すずの音に
目を閉じずに

さよなら は言えず
いちばんかんたんな発音で
ゆびのてっぺんを空に向け
開いたままで

ふいに
 ....
穴のあいた靴下を捨てました
穴のあいた靴下を眺めてみると
穴なんて全体のほんの一部にしか過ぎなくて
穴以外の九割以上の部分に少し申し訳ない気がしました
穴があくまで頑張ったつま先部分よありがと ....
あなたは

からできていた

あなたのことば
髪の毛も
どこまでも
あなたは詩で

豊かなるリフレイン
反復
倒置法

波のように繰り返す

反射する
重ねた
手鏡 ....
この腕の千切るるほどに遠くまで投げたきものは春のみずうみ 私の
心の半分は
麻痺しているので
触れないでね

痛い、とか
冷たい、だとか
そちらの側では
感じられない

ただ
ぴりぴりとしびれるような
ここでない
どこかの空の

 ....
夜のしずかなさんごの
いきをひそめる宵闇夜
青ぐろい街の空を
マンタレイが滑空するころ
天体望遠鏡をのぞきこんでいた
ちいさな天文学者は
ベランダで眠りこけて

あのちいさな星 ....
おじいさんが かぶの たねを まきました。
ていねいに せわを したので、
かぶは みるみる おおきくなって
おおきな おおきな かぶが できました。

おじいさんは ひとりで かぶを ひっ ....
世界が
よくない方角に
倒れこもうとしている様は

ちょうど
伐採される老木の
ゆっくりと
森に倒れる姿にも似て

何もかもがスローな速度で
笑い声も
ブランコも
つないだ手と ....
高速道路は、おりしもの強い雨で、視界もひどく悪い。私はちょっと急いでいたので、追い越し車線をそのまま走ることになる。

120キロ。雨の高速では、あまりほめられたスピードではない。走行車線の方は、 ....
この空を
あなたにあげる

だから
最後に
ぎゅっと
してね

それから
お互い
忘れっこしようよ
スーパーアルカロイド
スーパーインポテンツ
スーパーウーハー
スーパーエロス
スーパーオーガニック
スーパーカルチャー
スーパーキック
スーパークラック
スーパーケミカル
スーパーコ ....
淋しさやスズカケノキの鈴の空 薬で眠る
あなたの一日は
たぶん
誰とも違う一日

ときどき
あなたは目を覚まし
ありもしない
歴史を説いて

目が合うと
もういい、とか
すまんのう、とか

もう
語り ....
小さな
黒い雲が
広がる空を犯していく
それが
憎しみだったり
うらやみだったり

街は
とりどりの高さと
色だ
俯瞰するとそこは結局
人という生き物が
ひしめいている蟻塚で
 ....
歩むうち瞼閉じたる冬日かな 金物店の前の交差点に
洗濯機が横たわっていた
横断中に大型の車にでも轢かれたのだろうか
歪に凹んだ体や散らばった部品に
朝いっぱいの陽射しを浴びて
きらきらと言葉のように光っていた
生 ....
とうどうせいらさんのおすすめリスト(2619)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
約束- 大覚アキ ...自由詩508-5-14
日常- 吉田ぐん ...自由詩1308-5-13
センチメンタル・ジャーニー- 大覚アキ ...自由詩5*08-5-9
完全な虹は球体- umineko自由詩10*08-5-6
ココアの気持ち- umineko自由詩15*08-5-3
お台所の話- 吉田ぐん ...自由詩1608-5-3
冬萌え。- 石原ユキ ...俳句6*08-4-26
家路- はな 自由詩1008-4-25
砂になった好きな人- 吉田ぐん ...自由詩21+08-4-23
ひかり- 石畑由紀 ...自由詩22*08-4-21
稜線- umineko自由詩9*08-4-20
とうめい- umineko自由詩8*08-4-17
われに五月を- 大覚アキ ...自由詩1108-4-14
オレンジ- 石畑由紀 ...自由詩13*08-4-11
桜の下- はな 自由詩9*08-4-9
- ミサイル ...自由詩4+08-4-9
リフレイン- umineko自由詩10*08-4-6
遠投- A-29短歌4*08-4-6
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マンタレイの夜- mizu K自由詩13*08-4-3
おおきな_かぶ(のようなもの)- 大覚アキ ...自由詩2*08-4-2
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チェイス_インザ_レイン- umineko自由詩7*08-3-24
最後のプレゼント- 風音携帯写真+ ...12*08-3-16
スーパースーパースーパー- 大覚アキ ...自由詩208-3-13
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小さな- umineko自由詩4*08-3-6
冬日3- A-29俳句4*08-3-5
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