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まず、{ルビ宿太=しゅくた}は色の多さに驚いた。
押し並ぶ品々の金色や銀色も、
人々の浴衣の薄紅色や朱色も鮮やかだったが、
それらがぼんやりと{ルビ滲=にじ}んで、混じり合い、
透明に光ってい ....
いつか贈られたCDを川へ投げたら、15回くらい水を切った。


医者にタバコとトコトコを止められている。


圧壊する潜水艦の窓に、父の船が見える。


優しくなりたいと呟きながらど ....
ひとがすごくくるしいとき
おかしくて仕方のないものか
くるしくて仕方のないものか
どちらかを求めるとおもう
いくらかの安らぎのために

それができる文章は
どちらにせよ
くるしいひとし ....
マルコ・ポーロ、エンリケ、ガマ、コロンブス、マゼラン、ベスプッチ、、、、、、、、、、、、、
みんな海へいった
さようならきっと戻らない



名前の残らなかったひとびと



航海 ....
あじみをさせて
みどりの小道
生れたばかりの若草のあじ
かなしくないあじ
やさしくないあじ
みずのあじ


あじみをさせて
ももいろ並木
やくめの終わった花びらのあじ
こわくない ....
もしぼくに普通の足があったなら低くてもいい山で死にたい


もしぼくが平和な国に生きてたらなぐられたって笑っていられる


もしぼくが平和な国に生きてたらたのしい本を読んで暮らすよ

 ....
1.太陽

子どもの頃はどこまでも強くなれると信じていた
長く長く生きた木が太く深く育つように
毎日きびしく生きていればきっと強くなれると
新しい弱さを知ると、それを克服しようとさらにきびし ....
月の夢いちめんに辰砂のさばく



そぞろ歌くちびるにカステラの月



眠りの木ヘビの毒ふたつめの夢



月の下ひづめ鳴く声をきかせて
義父方の祖父の従兄弟の名を忘れ日がな一日オスカルの刑


慣れもせず言う事聞かずつちふまず必死で探す猫の住む家


「ナタデココ下から読んでチェブラシカ」守りたくとも解らぬ家訓


 ....
「みんな怯えているだけなのさ」
「怯えている?」
「そうさ。怯えてるんだ。同じに」

もう秋も終わるころでした
彼は優しいのと寂しいのがまざったような顔で
そう言いました
恐竜の背に乗った彼半笑い

ティラノから逃れるすべが二百円

生き飽きたブラキオサウルス吹いた虹

ストルチオミムスの名前やや忘れ

「花を見ず一億年間生きました」

「骨に歯を通 ....
スプラッタ父が西瓜を鷲づかみ

バケラッタ母がオバQ一気読み

オイ鬼太郎瞬きするってどんなもの

オイ鬼太郎泣いてはいない汗なんじゃ

鬼太郎にニヤリ笑われ汗ぽたり

暑かろう地 ....
サワレナイという女の子がいました
何を贈られてもそれに触れないでかなしそうに笑うので
そう呼ばれていたのです
サワレナイはある朝、さみしい夢に目を覚ましました
そして、毎朝そうやって起きていた ....
 10年くらい前「ウォーリーをさがせ!」(マーティン ハンドフォード著 フレーベル館)という絵本が流行った。ストーリーはなく、見開きいっぱいに描かれたたくさんの人の中から、縞々シャツのウォーリーを探し .... 何千という群れを養う
豊かな牧草地の中で
音楽は再生した
静かに呼吸しなければ
その音に紛れてしまう
星の明滅よりも微かに
息をひそめて


やがて高音部が聞こえてくる
そして低音 ....
クジを引いて、中をみたとき消えるもの
花が咲いて、そのとき消えるもの
求めて求めてやっと辿り着いて、消えるもの


氷でできたグラスが消える
名のない匂いの記憶が消える
人には言えない重 ....
1……うん
2……うん
3……うん
サンダル履いてこ


アツは夏くてサンダルでないと
図書館行くときも卵買いに行くときも
ゆっくり歩いて キュッ キュッ
帽子は麻製つば広し
変則 ....
ブローチを包んだふたりの手のひら真珠貝

そのまま取って置きたいと思った冷たい毛先のにわか雨

ひとつひとつキズを覆った笑顔真白より少し優しい

決して触れ合うことはない生きている限り
 ....
それは不思議な行列でした
新月の夜でしたのに
ぼんやりと照っていたのです
そこかしこからケタケタと笑い声が聞こえましたのに
誰も笑っていないのです
一行は静々と厳かに歩みます
この世の者で ....
心のしっかりしている時間が随分増えた
しかし私は揺れ続けている
「世界は海のようなものだ」
という比喩は見事だと思う
それを受け入れるなら私はその海のどこにいるのだろう
海はひとつか
海の ....
山道を登るときには足元を見るものだが
彼は上ばかり見て
其処にのたうつ木の根があるかも知れず
{ルビ泥濘=ぬかるみ}があるかも知れず
急勾配かも知れぬのに
彼は上ばかり見て
まだ立っている ....
電話中「それを一枚持って来い」


やれ走れお好み焼きの熱いうち


鰹節向かい風には耐え切れず


スーパーで「そいつ一盛乗せてくれ」


エレベータ匂いきつくてスミマセン
 ....
モラ(子)


−背骨−
黒焼きのサンマの背骨噛みながら十三回忌想う子二人


−ゼリー−
満ち欠けも両手離しで迎える夜{ルビ月花=げっか}固めたゼリーに満ちて


−産毛−
 ....
あっけなく飛び込んでいった
プールに飛び込むみたいに嬉しそうに


星を見上げるのは星になろうとするためか


弾け飛ぶ後悔と切望のように核融合によって放出されるエネルギー波 フォトン
 ....
春が来て当たり前に夏が来て


轢かれても轢かれても鳴く雨蛙


待ちきれず不味いスイカを啜り食う


汗垂らしカレー食いつつ夕涼み


ベランダで湿気た花火を一気点け

 ....
すき
きらい
すき
きらい
うみ
からい
こーひー
にがい
すみ
ひらい
まち
くろい
ぱすた
からめて
きみ
うまい
にこり
おはぐろ
きみ
こわい
ぼく
 ....
明け方は2%のおさとうと君の寝息でできている青


これから一緒に食べる朝食は今までで一番美味しい予感


夜明けにふと起きてまた眠る前に君が言ったおはようございます


この黎明だ ....


こころ
ころころ
ねずみのあなへ
ぺたぺたついた
うさぎもち
つきにならべて
おひとつどうぞ
さるかにころん
ひとやすみ



あしたわたそか
わたしかあしか
 ....
何とたやすく心地よい呼吸
意識しなくてもなされる呼吸


骨についているのはしっかりとしたたんぱく質
たんぱく質が呼吸している


拾ってあげて
まだ土には早い


生きている ....
アルマジロ 板東英二の主食なり 一部の地域で薬とされる


山小屋で飲み水代わりになろうかと結露吸い込む 友の思い出


春雨に河童の類を取り出して にこりと羽織った初恋の人


泣 ....
とうどうせいらさんのヤギさんおすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひよこ- ヤギ散文(批評 ...7*06-4-9
一行物語- ヤギ自由詩12*06-4-4
くるしいとき- ヤギ未詩・独白6*06-3-25
FISH_N.O.- ヤギ自由詩5*06-3-3
あじみをさせて- ヤギ自由詩9*06-3-3
普通の足- ヤギ短歌4*06-2-4
COLD_HEAVEN- ヤギ自由詩4*06-2-3
辰砂の月- ヤギ川柳3*05-12-14
新妻カナコ(仮名)- ヤギ短歌16*05-11-20
- ヤギ携帯写真+ ...4*05-10-29
キミノホネサウルス- ヤギ川柳12*05-8-5
vsオバケ- ヤギ川柳7*05-8-3
空の子- ヤギ自由詩25*05-7-25
ウォーリーをさがして- ヤギ散文(批評 ...8*05-7-20
音楽- ヤギ自由詩4*05-7-10
半分消える- ヤギ自由詩9*05-7-6
サンダラー- ヤギ自由詩3*05-6-26
真珠の墓- ヤギ自由詩3*05-6-18
銀の鈴参り- ヤギ自由詩10*05-6-11
海への疑問- ヤギ自由詩6*05-6-2
彼は上ばかり見て- ヤギ自由詩2*05-6-1
デリバリーズ- ヤギ川柳6*05-5-31
蟹モラ- ヤギ短歌2*05-5-28
星見地点- ヤギ自由詩6*05-5-24
夏一番- ヤギ俳句5*05-5-22
はなうらない- ヤギ自由詩3*05-5-18
ブルー- ヤギ短歌4*05-4-29
かえりうた- ヤギ自由詩4*05-4-25
版画_自分のための独白- ヤギ未詩・独白3*05-4-23
真昼間に半裸で僕は君に話しかけたかった?- ヤギ短歌3*05-4-15

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