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 悔し紛れの薄闇は
 投げつけた卵の黄身のなかにかくれた
 まだ夜は知らない
 夕焼けばかり見ている

 今日はもう帰らない
 ビビッドは細胞を壊すの

 今日はもう帰らない
 太陽 ....
ジャンボと呼ばれて
恥ずかしそうに
笑顔を向ける
強いプロレスラー

無敵なのはブリキのクルマ

強すぎる季節限定の清涼飲料水が
宣伝中の富くじ

裸でも過ごせる夏は
死人が ....
出会いがしらに、
さようならっていい言葉やね
とあなたは云った
空は低く銀杏の木だけが一本高く見える
出会いがしらにいってくれて助けられた気がして

知り合いへの手紙を破った、日
高見を目指す為に
飛ぶ為に
沈み込む事もあるだろう

墜ちる事を目的とは決してせず
重力に翻弄されるようなものでなく
沈むなら
堕ちるくらいなら
闇を突き破る勢いで跳べ

心底闇 ....
パパが怒って
僕のハーモニカを曲げてしまった
銀色と水色のハーモニカは
真ん中あたりで
ぐにゃり
と曲がっていた
幼稚園生の僕は




今度
新しくハーモニカ ....
願わくば彼女が

オレのことを「愛してる」なんて言わなくてもいいから

オレ以外の男を罵ってくれれば

オレよりカッコいいヤツのことをボロクソ言ってくれれば

それでいい

それい ....
かえるなり
あせのかわごと
ぬぎすてて
みずぶろふかく
しんでもいいや
ぼくは というと
このからだに いま とどまっている
このからだが うごくことを やめたとき
ぼくは からだと ともに
たしかな きおくを おいて
どこへ つながってゆくのか
わか ....
時として君は守り
時として君は攻める
けれどどんなに敵陣深く切り込んだとしても
君は君以外のものに成ることはできない
時として捕虜となった君は
先程までつかえていた君主に刃をむける
 ....
そに ほの よせ ね
つり き つげ な

ちを せ まわし
やつ れん ゆき

こごり はしる くぐり
ななひ ねぬる む むろ

わ そ に なき ほ ゆ くぐ
ほた き せ  ....
あしたの事を語るのは
今とがっぷり四つに組んでいないと
靴下を頭にかぶっているとんまな気がする

それでも
死に瀕している枕辺に
はち切れそうな幸せをおなかに抱え
モナリザの微笑を浮かべ ....
・・・空気も、薔薇色の雲も、あの深邃な場所にある見えざる天界も
・・・二十五歳である 金子光晴「二十五歳」

穏やかな一日
平日の人気の無い公園で
座 ....
悪い子にはなれなかった
投げやりにほどいた長い髪を風になびかせ
夏雲が縺れあう丘の空の下
夢を{ルビ歪=ひず}ませて
立ち尽くしていただけ

「君」がきっと街からここまでさがしに来てくれる ....
渇く渇く渇く潤う
行き止りのない道を
いつまでも

忘れていることがあるにせよ
それは帰れない{ルビ道程=みちのり}であって
忘れていることなど何もないのだ

あどけないうすい影は
 ....
己を知るは己のみ
知らぬ己は白目むき
嘲る己に己嘲り

 ( そんっな事だけぇ人間は ! )
 ( こんっなモノだけぇニンゲンは ! )

誰は誰でも人は人
人は人だけぇ人 ....
帰り道に迷って
泣いてる子羊
あの空の羊雲は
違うよ
君の帰るところじゃない

涙を拭いてよく見てごらん
発見はいつも
ほんの足元からはじまるんだ
背伸びをしてると
ほんと ....
心のどこかで

青い空をうらんでいた
涼やかな風をにくんでいた

小鳥のさえずりがうとましく
夏の陽射しはまぶしすぎて
顔を上げることもできなかった

心のどこかで

ささくれは ....
荒木さんが
すっぽんが獲れたから
食べにおいでよ
と言うから
友達誘って
焼酎抱えて
出かけていった

すっぽんは
みごとに捌かれ
くつくつと
鍋の中でうまそうなすき焼き風味で
 ....
わたしは半分
半分しかない
上手く言えない
だって半分だから
半分しかないから
上手く歩けない
上手く息ができない
上手く泳げない
いつも悲しい
君のだみ声は大海原のうねり
君のいらっしゃいは忘却の号令
ねじり鉢巻
生の残酷さと尊さを知りながらも
君の口は頑なに語ることを拒み続ける
いま目の前には
かつて自由に泳ぎまわっていたも ....
男は笛吹きであった。
男は町の笛吹きであった。
男は路上で笛を吹いていた。
男の音はいつも優しかった。

黒い男は音を鳴らす
少年少女は彼の元へ
黒い男は音を鳴らす
少年少女は憧れて
 ....
ボール紙で出来た
四角いお菓子の箱
砂に塗れて
埋もれていた

ガムテープで止められた
蓋をこじ開けようとして
恐怖に手がすくむ
この中には

赤ちゃんが入ってる
たぶん

 ....
{引用=私イコール作者だと信じる純朴な読者は、読むな。}


夫のいびきが隣の寝室から聞こえる
ここは私の部屋で ここにあるのは私の取り分
大きな書棚 たくさんの本 オカリナ ちゃちな顕 ....
蝶がフワフワ浮かぶ。

きっとあの蝶は自分の影が恐くて
降りられないのよ。

だってそうじゃない…?

未知の世界は恐いもの。

でも蜜を得ないと死んじゃうわ。

さぁ、なりふり ....
私の
二本の足は
何のために
あるの
明日へ
歩き出すために
あるのなら
あなたが
明日に
存在することを
証明して
あなたが
未来にいないのなら
私は
歩みなど
止めて ....
会いたい
君に会いたい
今、君と俺との距離は広すぎる

いつの事だろう
かつては近くにいた
手を伸ばせばふれる事ができた

今は
こんなに遠くにいる
手を伸ばしても届かない

 ....
恋人よ
その安らかな寝息をまもれるのか
わたしは
同じ所に{ルビ止=とど}まっていられない

飽和した
硬質な怠惰の
夏の深奥に
ワイシャツが青く干されていて
ノイズの走るレコードが ....
窓から窓のかたちの風が来て
わたしの前に箱をつくり
ゆうるりゆうるりまわりながら
冷たい心のありかを示す


あたたかな胸とあたたかな声が
わたしのまわりに円を描く
今は静 ....
僕はきっと虫なのだと思うありふれた夜。

その理由はいくつかあるのだけど、つまりそれは虫であるはずもない僕の外見からは想像もつかない。たとえば横断歩道をわたろうとするとき、わき腹のあたりがむずむず ....
夢も希望もありふれている
嘘も現実もありふれている
失意も絶望もありふれている
不幸も幸福もありふれている

ありふれた
なにもかも
何でもある
世の中に生きて

ありふれた
真 ....
tonpekepさんの自由詩おすすめリスト(1074)
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