二回続きのトラブルで

虹色魚は姿を見せず

仕掛けを作る夕方に

二コリと頬笑む

捕らぬ狸の皮算用
獲得された均衡の内に
今を落ち着き払い 、

波しずか
深まる青み
降る空に
遠き声の響
いつしか木霊し

到来し続けるもの
この世界という魂の相貌
明るさ無限に増す意識の視界に ....
その人の
お心づかいが
嬉しくありがたい私は
生きるための
心の糧を頂いている



礼も過ぎれば
無礼になるというけれど
感謝の気持ちは
次から次へとわき起こる
ああいけま ....
心臓が動いている。命を頑張っているのだ。でも気分が落ち込んでいる。地平人たち。地平人たち。ツバメがもうすぐ脛を蹴る。今のところ人の死ぬ姿は見えない。苗木が巨大化していく。ベンチがボロボロになっていく。 .... 静物たちは沈黙し続けながら俺たちの詩を見届けようとしている、きっとやつらにとっては一番興味深い現象なのだろう、そしてそれは余程の例外を除いては滅多にお目にかかれるものじゃない、当人の俺たちにしたっ .... (短歌十首)

この川の
そばの子どもを遊ばせた
公園しばらく行ってないなぁ


叫ぶのは
水を打ってるこの街を
震わすオーロラみたいなその歌


待つことも
し ....
AIなら、出来るのだろう。緊急に、しかし確実にトドメを刺し、
成田悠輔さんの言う「高齢者は集団自決せよ」では癒えないので、
「高齢者自称詩人たちは我孫子市に集まって村を作ろう」が正解。
生身のひとが
都市に残っている噂とは逆に
鉄路を踏んでゆくと
霊とすれ違った

稀にたたずむ
かつてのひとの家宅は
いま わたしの背丈を遥かに超える蔓草が
幾世紀の愛憎を晴らすように
 ....
あなたのこと考えると足が震えるんです

あなたが私の一言で突然ぶん殴ってきて

あなたが私を見もしない

あなたがその場の主として私を笑いものにし

あなたが98円のハンバーガーを与え ....
レズビアンで
スキゾフレニアで
引きこもりで
市民税非課税世帯で
不細工で
年増で
虐待児で
生命保険に入れなくて
おまけに

字が読める

私達はここに隠れて
殺されること ....
雨の合間を縫って、少し外を歩いた。公園のベンチに座る、誰かの背中を通り過ぎながら。そこにいる人は、でも、夜も遅いのに何をしているのだろう。そんなことを考えながら、人気のない通りの上を渡ると、昼ごろ思い .... ディランが何やら小難しい歌を喚き続けているのでハイウェイの方に近付くのは辞めにした、そもそも騒々しい場所はもとから好きじゃないし、道もあれこれと入り組んでいる上に一方通行も多くて面倒臭いことばかり ....  地下へ降りる階段の
 足音を吸いこむノワールプロフォン
 ぞわぞわ 脈打つ気配に取りまかれる

 手のひらで触れる空洞の壁
 その冷たさしか頼れるものは無く
 心細さに すくむ足でく ....
  
(短歌八首)

夜に泣く
ただ一匹の虫のうた
眠れないときスマホのうえで


嫌われる
覚悟と諦めだけは持ち
白い嘘つくひとりは楽しい


ただ黒い
シミ ....
二度と戻れない沖を目指して
たゆたう一匹の海蛍

私達に年月は無意味なもの

家庭を持つことも仕事を続けることも
家族を殺すことも友人を裏切ることも

孤独は永遠の約束
揚羽蝶たちが ....
断崖絶壁の際に立ち
臨めば、
清流の流れ遥か底に在り
   身を賭して
他者のために新生せよと




今日擦れ違った人、
紫掛かりうっすらと
純白の端正な面持ち
  浮かび来 ....
涙のような夜があけていく
かたく結んだ祈りが破られていく
君のまぶたに塗られた祈りだ

本当に愛するつもりなんてなかったのに
ただ風が強く吹いただけなの
ソメイヨシノはクローンです
ソウルにも
ワシントンにも北京にも
同じように咲く
その花が
サハラにもチベットにも咲けばいいと思う
咲くその夜のために
酒を醸め
誰の杯も乾かさぬよう
 ....
きみのまる顔、
ひとつの、
お団子、
笑うと、
目が、細くなる、
とーっても、
甘そうな、
雪しろの、
お団子、
鼾がやたら五月蠅くて
ふと目が覚めたが、
身体はまだ眠っていた
どうやら幽体離脱したようだ
真夜中の瓦屋根はよく冷えていた

窓から自分の鼾が聞こえる
空をボクの同類たちが飛んでいた
 ....
君が亡くなって一周忌が来る
突然の死だった
食道ガン肺ガンなどさまざまな病気を
乗り切ってきた君だったのに
急に亡くなるなんて
今でもうそのようだ
中学時代からの親友だった
何でも真っ先 ....
からだが重力のように重い、
GW明けの初日の勤務(火曜日)、に、
夜型になりかけた、鈍い体内時計を引きずるように、
その朝の空はナマリ色にくもり、冷たい灰色の雨がきわめて憂鬱に降りしきる、
そ ....
歩いて、北へ
指ぜんぶ開いて 靴と歌おう
古い道 塗り替えられもせず
重ねられた ペンキ文字なぞるように

歩いて、北へ
ひと足ごとに 風向きが変わる
風は現われ 時々 私を透明にする
 ....
 ノイズとハーモニー、せめぎ合い
 美と醜、葛藤する

当然のこと
最早荒れ狂う

 警告ランプ点滅スルこの時代に





凍り付いていく美
醜を露わにし美醜醜美醜

 ....
ぶっ飛ぶフライパンに乗って

 浅葱色した宇宙の音色
  漂いながら ふっと
 振り落とされる 

この荒涼とした大地に





随意なる
あらゆる骨格筋
鍛え抜き 、
 ....
小鬼の私は
バカなことも言うけれど、
銀河の岸で
青い小花を摘んでいます
あなたのために
私の命の鏡に
あの人があの人が
映りこんでいる
大空よ
宇宙よ
私に永遠の命を下さい
あなたは
太ってるわけでもないのに
ときどき鼾をかく


あなたの鼾をきくと
わたしは嬉しくて
楽しくなる

鼾が大きければ大きいほど
どんどん笑みがこぼれる


あなたの安 ....
八月のように
心をあらわに
噴き上がる痛み
目隠しをして
笑いあっていた
バス停は遠く
電車は遅く
返事を待つまで
日は暮れなかった

透けていく町の方へ
二人の影を落としても
 ....
きらきらの泡のペプシコーラみたいな週末が、ぼくの身の上にまきちらされていた。映画館のアルバイトは忙しくて、深夜に帰宅したアパートでは雨漏り騒動があったし、スマホは調子が悪くてなんだか通知がうまく届かな ....
おぼろんさんのおすすめリスト(3606)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
五行歌_一首_ボウズ- レタス自由詩3*24-5-23
湧水池(改訂)- ひだかた ...自由詩224-5-23
※五行歌_六首「心の糧を頂いている」- こしごえ自由詩324-5-23
地平人たち- 奥畑 梨 ...自由詩324-5-22
散らばった骨はひとつところに集めておけばいい- ホロウ・ ...自由詩524-5-19
郷愁のうた- 秋葉竹短歌324-5-19
白樺派Neo- 足立らど ...自由詩6*24-5-17
後年- 形代 律自由詩724-5-17
被害妄想- 303.com自由詩4*24-5-17
マネーロンダリング- 303.com自由詩6*24-5-16
夜の街のどこかで- 番田 散文(批評 ...124-5-16
Desolation_Angel- ホロウ・ ...自由詩3*24-5-15
闇に歩けば- リリー自由詩9*24-5-15
寒いのはこころであってからだじゃないとかいいながら布団に潜る- 秋葉竹短歌524-5-15
航海- 303.com自由詩4*24-5-14
五行歌、ひとつ魂の- ひだかた ...自由詩424-5-14
- はるな自由詩524-5-13
ガザにも、テルアビブにも- AB(な ...自由詩424-5-13
ゆきみだいふく- 本田憲嵩自由詩824-5-10
真夜中の丸太切り- atsuchan69自由詩12*24-5-10
一周忌- ホカチャ ...自由詩5*24-5-10
連休明けの重力- 本田憲嵩自由詩824-5-8
北へ・・・- soft_machine自由詩10*24-5-8
五行歌、この危機と転換の時代に- ひだかた ...自由詩4*24-5-8
五行歌、跳躍!- ひだかた ...自由詩424-5-8
※五行歌「銀河の岸で_青い小花を摘んでいます_あなたのために ...- こしごえ自由詩10*24-5-8
Weather_report_- 渡辺亘自由詩124-5-8
愛しい鼾- 自由詩6*24-5-8
ため息は黄色く吐いて- トビラ自由詩7*24-5-7
ペプシコーラの週末- ねことら自由詩824-4-21

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