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蟹は
前を向きながら横へ進むのか
横を向きながら前へ進むのか
蟹のからだの構造上
顔のある方が前だから
蟹は前を向きながら横へ進んでいるのだ
が しかし
蟹も何か目的を持って進んでいる
 ....
蟹が泳いでいた
それを追ってわたしがきて
叔父がわたしを追いかけてきて
叔父を追いかけて姉もきていた
だから家が火事になっても問題なかった
みんなで食べた鍋は
罪の味がした
 
割れたガラスを見て永遠なんてないわと思うわたし


そんなんあたりまえやけ!

と、けとばしてみる




 
あなたはそれを
必然だと言う
わたしはそれを
偶然だと思いたい

あなたはそれを
どうしても運命にしたいらしい
わたしはそれが
無数の枝分かれの末端にしか見えない

この世界で ....
神経細胞全般花火散らして踊る踊り明かす
神経は単純の多馬力花束の向き先の日の出前
高揚の陰溶かす余韻余興 陽
踊り腕は両腕隻腕たらふく地球に差し込み 天下を掴む
弾み胸は心中中枢光年超す魂を重 ....
混み合った雑踏を、お腹を庇いながらゆっくりと進む
おくるみに包まれた雛の存在に人々が気付いたら
群集は我先にと手を伸ばすだろう

雛は知を持たず、それでいて神秘に通じる鍵を持つので
その血は ....
 
知らないほどに、人は愚かで

知るほどに、人は悪く

けっきょく救われヘンのやなぁ



 
牙のある天使が夕焼けも見ないで
独り 膝を抱えて座っていた。

全身に受けた燃えるようなオレンヂのひかりも  
全身を包むように前に広げた大きな羽根も
寂しさを覆いきれない そんな夕焼けの場 ....
喉に巻きついた嘘の鎖
     ぶちまけて掻き消した眼差し
  厭うべきものはなく
       ただ、最後まで待てぬことばかり
     燃える羽毛の檻の中で
           ....
root

ねっこ 根幹 こんかかん

ららら おいらの 直下だよ

雪が 覆うか のように

改変は パスを 請求するさ

桁がおおくて 忘れてしまう

ログオンするにも こ ....
2月3日 午後8時
そうだ、今日は節分ではないか!
豆まきをやらねば、と突然思いつき
子供達を呼ぶ

「ねえ、豆撒きやるよ〜。おいで〜。」
「豆撒きってなあに?」
「節分の豆撒きだよ。」 ....
オリオン座を見てくると ダウンを羽織りタバコを持って
ベランダへゆく あの人

最初に惚れたのは あの人だけれど
今は遥かに私の方かもしれない

 にやけた幸福の笑みは空気を至福へ空へと押 ....
妊娠すると涙もろくなる
涙腺は加速する

 幼児虐待のニュースが目に入り
 頭が痛くなるほど 泣いた
  
  悲しい世の中は終わらない

 養子問題のニュースが目に入り
 身勝手な ....
かあいいミニパンダミニパンダ
なんでも食べる
どぶネズミのように殖える殖える

雨漏りするクルマどころじゃない
火を噴くスマホどころじゃない
1ユーロで買えるミニパンダミニパンダ

 ....
むかし 納屋の整理をした折
古箪笥の引き出しを開けると
中が炊きたての赤飯でいっぱいだったことがある
春の川でとれた蟹の甲羅を剥ぐと
どの蟹にも赤飯がぎっしり詰まっていたこともある
それから ....
十代の頃、自分の気力で仕事を続けることが困難になり
日雇いの仕事を求め早朝の高田馬場に行き
流れでそのまま浦安のタコ部屋で半年働いた
タコ部屋と言ってもまあ綺麗な畳が敷かれた大部屋で15人位で雑 ....
眠りが足りなければ不思議なことが起きる
その言葉を証明するかのように
何日も眠れずに机に向かっていると
足裏の感触がどことなくおかしい
じゅうたんのあちこちからもやしが発芽して
生えに生えて ....
寒い日に「寒いね」って当たり前のこと
温かくて柔らかい吐息の色でわかっているよ

降り積もった朝の霜を踏んで
砂利道の上のキャッチボール

口遊んだいつもの歌も
溜め込みすぎて漏れ出した ....
 
言葉を編み

視線を編む

少しは暖かくなってくれたかな



 
  ストライクが入らない
  言葉の投げ方を、忘れたから

  キャッチャーを
  キリキリ舞いさせながら
  交代を告げる声を、待ち望む

  変化球に入れ込みすぎて
  指の関節が ....
 人を
 好きになるのに
 理由なんてないよ

 雪の結晶みたいに
 君という心のかたちは
 この世に、唯一つしかない

 純粋とは、
 澄んでいるのではなく、
 自分の色に染 ....
新年を迎えようと 時がさする 背中を
手を合わせたくなる
いつの新年も色褪せない新年界に居るはずだ
そのように 新年を春の意味を迎えたい

手を合わせ
合わせたくなる

合掌の外れに咲 ....
 空に延ばされた
 無数の手が
 草原のように
 なびいていて

 その上を漂う
 タンポポの種が一つ

 象徴とは、多分
 そのようなものだ

 手の届かない
 約束のような ....
 あなたは昨日、
 つめたかった。

 やわらかい刃物で、
 切られた気がした
 血も流れないのに
 いたくて、いたくて。

 あなたは今日、
 やさしかった。

 その笑顔は
 ....
 この折り紙を広げたら
 思い出がひとつ
 消えていく

 ここは
 思い出の小部屋
 一日の最後に訪れて
 折り紙を一つ置いていく

 その日、私が
 過ごした時間が
 一つの ....
きこえてくるのは拳(こぶし)
吹き抜けるかぜだ
三人で掴んだ世界の頂点だ

親父は独善的に漫画の世界のテクニックを教えた
それしか知らない親父の悲しさを
俺たち兄弟は世界に出て初めて気付く ....
 人には身体があって
 それを包む心があって
 更には世界がそれを包み込み

 玉ねぎのように、
 剥いても、剥いても
 涙しか出てこない

 私たちは
 芯なのか

 それとも ....
♯、髄膜腫術後

ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
 ....
心の言葉と 言葉の心
写し身流れ 姿はともる

おりごとの戸の 金具は錆びて
つけかえる鍵 やがてはつきる

のぞきこむ目が 目隠しをする
指文字が消す しめった曇り

息吹きかけて ....
次に接近するのは60才後半かな?
その次は90才近く?



そんなんで大丈夫?
って、
年季が入っているから
大丈夫なの。



衝突して
どちらかが消滅するま ....
陽向さんの自由詩おすすめリスト(584)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蟹と人- ただのみ ...自由詩16*14-2-21
闇鍋- 春日線香自由詩414-2-19
けとばしてみる- 殿上 童自由詩11*14-2-16
わたしは買わない- nonya自由詩22*14-2-15
細胞魂- 朝焼彩茜 ...自由詩9*14-2-14
◎受胎- 由木名緒 ...自由詩17*14-2-13
けっきょく- 殿上 童自由詩11*14-2-10
牙のある天使_〔物語詩〕- ハァモニ ...自由詩3*14-2-8
ペルセポネの悲しみ- ハァモニ ...自由詩2*14-2-7
root- ドクダミ ...自由詩114-2-5
節分_in_アメリカ- 夏美かを ...自由詩26*14-2-4
あの人- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-2-3
妊娠と優しい大人- 朝焼彩茜 ...自由詩12+*14-2-3
不完全なヴィラネル- 藤原絵理 ...自由詩2*14-1-29
赤飯三題- 春日線香自由詩514-1-29
K工業所- 馬野ミキ自由詩314-1-28
もやしヶ原- 春日線香自由詩7+14-1-25
言葉のカタチ- 中村 く ...自由詩13*14-1-14
編む- 殿上 童自由詩23*14-1-6
マウンドにて- まーつん自由詩19*13-12-28
純粋のかたち- まーつん自由詩713-12-17
新春へ「二」- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-12-11
象徴- まーつん自由詩13*13-12-8
吊り橋- まーつん自由詩6*13-12-7
日々、折り紙- まーつん自由詩9*13-12-6
拳(こぶし)- 草野大悟 ...自由詩2*13-12-3
玉ねぎと宇宙- まーつん自由詩18*13-12-3
入院診療計画書- 草野大悟 ...自由詩2+*13-11-27
指_タクト- 砂木自由詩14*13-11-24
彗星- 鵜飼千代 ...自由詩17*13-11-23

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