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忘れられないのです
満月の夜に
海面が砂金のようでした
星々は だまって それを見守ってました

海蛍です

しずかに群れはじめ
そっと
この足首を
群れの真ん中に沈め
かるく  ....
人のこころは
陽炎に揺らめく砂漠に置かれた
少しだけ水の入った
壊れやすい硝子のコップ

君の言葉で水は満ちる
放っておけばすぐ乾く

君の言葉が
君の愛が
僕を満たし潤し ....
とととととと、とと、ととと

ラジオの周波数を雨音にあわせる
ちいさな水滴が上空四万メートルを落下してゆく
かぜに巻かれて空を泳ぎながら引力にひかれて
くっつきあって離れあって目に見える ....
毎年エジソンを読んだ感想文 マリエ、隣のクラスのマリエ
呼び捨てなんて失礼だから
マリエさんと呼びます すいません

図書館で本を読んでるときの
長いまつげが目にかかる姿が
誰よりも綺麗なの
マリエさん自身 ....
元従軍慰安婦を見ると
70年の月日を考慮したとしても
兵士にも選ぶ権利はあるぞ
と強く思う
強制するなら
もちょっとチョイスすんだろ
ああ、あさし新聞さんよ
そうだろうが?
雨の中
強がりずんずん歩いて行く
知らんぷりしたいけど
それだと足が止まる

坂道を登ってゼエゼエなっても
歩みを止めない
過去から進むため 生きるための
これは試練

 ....
大雨洪水注意報
彼女に涙を流させてはいけない
そのあとですごく経費がかかるから

落雷警報
電気ショックで何かが復旧するとは想わない方がいい
普通のひとは死ぬ

落石注意
気がついた ....
四日後
銀の風船を
腰に繋ぎ止め
兵隊はやってくる
ずっと街で
警報器が鳴って
現場の一角で
野次馬が騒ぐも
いそいそと
消防隊は
ホースを巻き上げ
ぼやだったと
笑いあう
 ....
ケイコさんは
帰る家を探している

いつか住んだことのある
川の傍の古い洋館
蔦が壁一面を覆った
赤いトタン屋根に
所々塗りの剥げた
白いバルコニー

夜になると屋根裏を鼠がはしり ....
風もないのに木々がたわむ

木々が葉うらを騒がせる

風もないのに

風もないのに

風もないのに不穏がゆきすぎる


地球の皮が地球の皮の下が

ちいさくちいさく

震 ....
祭りの翌朝
小雨降る広場で
ゴミと小銭を拾うお年寄りを蔑む中年夫婦が
小さな野花を踏んだ

こんなに綺麗な花なのに
本物の生きている花なのに
偽物だらけのこの世の中に
確かに信じられる ....
GIRAGIRA

あの頃の僕の瞳は
油の浮んだ水溜り
空も街も人も季節も
虹色に濁って見えた

今にも分解しそうな心を
繋ぎ止めていたのは
少し哀しい臭いのする
ギラギラ
 ....
限界集落と呼ばれて久しいこの村
ランドセルの子供がひとり
学校への長い道を下っていく
蝉しぐれの中
下を向き一生懸命歩いていく

そういえば
この村の近くに高原の小さな駅があるが
その ....
逢う約束をしている日は
お互いに仕事が早く終わる

私の手料理でもてなす
あなたは美味しいと言って
喜んで食べてくれる

二人の夜は魅力的に深まる

喋る言葉に
夜の魅力が付きまと ....
豆腐を買いに行ったきり
帰らぬ夫に見切りつけて
妻は子供を兵隊に仕立てた。

子供は戦場で人を殺した。
戻らぬ父と待たぬ母のかわりに
何人も殺した。

そして勲章をもらった。
家に持 ....
桜舞う朝のカーテンを
寒いくらいの空調を
二十一時のアンプリファーを
抜け駆けの声と 冷たい唇を

忘れられた片隅で見る
夢のこと

いつか鳴らされるAメジャーを待ちながら

鈍い ....
1 食卓

みんなで食卓を囲む
食卓には
栄養豊富な食事が運ばれ
それを食べて
どうやら私は
育つらしい

けれど食卓には
いつも
一人分の席しか
用意されていない

 ....
 海の大さを知るためには
 一滴の水を
 見詰め直さなければならない

 と、老いた亀は言った

 波打ち際で遊ぶ
 他人の子供を
 呆然と眺める
 僕の足元で

 亀はそう言っ ....
{引用=海から星が産まれるように
キラキラとしたものたちの共鳴で
光をつないでゆくように
人は空の軌道を輝きながら渡ってゆく

産まれたときは ふくよかで丸かったものが
未来に時 ....
私の前に一つの 箱
親にでていけ、と
言われた日
箱がすぐさま 現れた

それは家と 表書き
それは部屋と 内側に
書かれていたけど
消えていた

私の前に 箱一つ ....
鰻のタレだけ笑顔 あめとうとう
硝子を濡らし
景色を隠し

ゆめうとうと
意識を揺らし
兆しを示す

ことばばかりがほとばしり
あぶらえのようにおぼれるみどり
ただあって 泣く まじりあって

 ....
この世界の何と寂しい事か
僕の安寧は
黒い棺の中にしかない
さぁ、剣を刺してみよ
棺の中の僕は
横たわる僕は
血は流しても
息絶える事は無い
なぜなら
死人が二度
死ぬ事など無 ....
青い海
青い空
白い砂浜

跳ねる波飛沫
顔から受ける馬鹿
赤い脳味噌が零れる

ヘラヘラ笑う餓鬼
囃し立てる女房
どぷり、
血だまり
滑って転ぶ犬
ケラケラ
ケラケラ
 ....
真夏のまんなか
乾いた道のさきに
誰かが描いた蜃気楼

午後9時の
Summer in the city
大気圏の対流に耳を澄ます

アウトをとれない甲子園
酸素が足りない金魚鉢
 ....
発泡スチロールに入った
テナガエビがひしめいて
二十匹の黒い塊の
半分は水槽に
大きいものは鉢に

フライパンに油をひき
強火
鉢から出して丁寧に洗った
エビを入れて蓋をすれば
し ....
手を引いて綺麗な花の咲く場所 河の向こうにあるのは
向こう岸です
至極当然だけど、事実です
あなたは今、どちらの岸辺で詩を書いていますか
向こうですか
こちらですか
それとも、どちらだかわからないですか
一生懸命に書 ....
私は社会の片隅で、とうの昔に
絶望しているはずなのだが
僅かにまだそこにいたいという
気持ちは残っているのであろう。
呼んでもないのに春は来て、
新芽は生まれる。
泣きはらした艶のない目も ....
陽向さんの自由詩おすすめリスト(584)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
透明な月がのぼる場所- るるりら自由詩2314-8-12
こころのコップ- 凍月自由詩17*14-8-10
空の白クマ- 鈴置友也自由詩214-8-10
毎年エジソンを読んだ感想文- 北大路京 ...自由詩414-8-10
マリエ- 瑞海自由詩3*14-8-10
あさし新聞- 花形新次自由詩214-8-10
雨の坂- 瑞海自由詩4*14-8-10
CAUTION_!- 梅昆布茶自由詩25*14-8-10
- 天地無用自由詩214-8-10
特急電車は警笛を鳴らし- Lucy自由詩12*14-8-9
終末の風- 吉岡ペペ ...自由詩314-8-9
きっと- ichirou自由詩17*14-8-9
八月の欠片- nonya自由詩25*14-8-9
限界集落- 西天 龍自由詩614-8-9
二人の夜- 夏川ゆう自由詩314-8-9
幸せの庭- やまうち ...自由詩114-8-9
午睡- DAICHI自由詩114-8-8
食事- 塩崎みあ ...自由詩5*14-8-8
亀の教え- まーつん自由詩15*14-8-8
帰還- 為平 澪自由詩614-8-8
- 為平 澪自由詩214-8-7
鰻のタレだけ笑顔- 北大路京 ...自由詩514-8-7
おとあめ- ただのみ ...自由詩28*14-8-7
- 凍月自由詩2*14-8-7
跳躍する躍動- opus自由詩114-8-7
アウトをとれない夏- 梅昆布茶自由詩2114-8-7
命の色- 自由詩6*14-8-6
手を引いて綺麗な花の咲く場所- 北大路京 ...自由詩1+14-8-6
河を渉る- たま自由詩21*14-8-6
シロザの憂鬱- 川瀬杏香自由詩6*14-8-5

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