海亀の産卵に
  つきあったことはないが
  砂に穴を掘って
  跨り
  カプセルのような卵を
  産み落としている
  映像はみたことがある
  海から這い上がっ ....
アメリカよ
汚れた国よ
科学と兵器
先端技術の軍事大国よ
大勢の異邦人を抱えた国よ
帝国主義者よ
経済戦略と
赤字の国よ
ユダヤ人よ
難民よ
多国籍国家よ
渦巻き星雲のように
 ....
 


  短命な馬でありたかった
  
  ★★★★★★★★★★★

  短命な馬でありたかった



  原宿ペニー・レインで
  バーボンを飲みながら*
  わたしはち ....
 


  アルファベットjのような
  日本
  列島に
  ぐんぐん
  侵略してくる
  台風23号の
  暴風圏
  15k以上の
  突風で
  秋雨前線をおしあげる ....
 


  桜の花びらが痛い
  速度で
  桜吹雪のなかを私は走った
  青い湖を抜け
  アスファルトの細道を
  オフロードバイク
  のアクセル吹かし
  (鱶ではないが
 ....
 


  海
  は
  あったが
  水
  は
  なかった
  隕石
  が
  宇宙
  から
  運んできてくれた
  水
  がなければ
  花も
   ....
 

  カーテンを開けると
  外はどんよりした薄明だ
  ぼくはきょう寝坊をしてしまった
  きのうは午前2時だったのに
  きょうは午前5時だった
  おなじように寝たのは零時半だ ....
 



  なぜこだわるのだろう
  バスのなかからみるきょうのゆうやけ
  いつまでぼくは短歌的抒情にこだわるのだろう
  ゆうやけているぼくの人生
  あの色はなんという色だろう ....
 

  悲しいかいと尋ねたら
  悲しくなんかないと答える
  なぎさではイソシギが波打ち際を歩いている
  ペルーの鳥だ
  ぼくが見た映画のなかで一番なのは
  シベールの日曜日
 ....
 

  潅木の茂みから飛び立つ鳥たち
  夜明けはちかいか
  失速している改悛の闇から
  流れ出る泉の清らかさ
  海岸線ははるかかなたの松林のむこう
  潮騒も聞こえない
   ....
           
           
                  うれしかった
                知床のかなたから
                 たより ....
 


  怖かった
  (殴られることが
  なんにんもの教師が
  (殴られた
  誰が殴られても不思議はなかった
  荒れていた
  荒れ狂っていた
  教育なんてもんじゃな ....
   


    満腹になったから
    (眩しい光
    苦しくて
    DECKーCHAIRに横になった
    日曜日の午後
    (バイクにも
    バスにも乗り ....
 
 ぼくにはなにひとつ正確にものに当たるというこができないのだけれど
 宇宙からみれば人間が作りだした尺度には限界というものがあって
 地球という惑星の外の高等知的生物はまたその環境にあった尺 ....
  もも
  トイ・プードル
  ちいさなわんちゃん
  かわいい舌で
  ぼくをなめ
  匂いをかいだ
  美貌の顔だち
  ぜんしん茶髪の
  女の子
  あかい首輪
  ふさ ....
 燃えてしまった本棚
 夏の初めに
 私は火事を出した
 寝タバコの根が
 羽毛布団におちたのだった
 それは現場検証で
 消防署員の説明で聞いた話なのだが
 ぼくの布団の片隅は
 真 ....
 


  強い陽射しの
       岩
       の
       上で
         ちいさく
            固まっていた蜥蜴
                ....
 



 蟻がいっぴきパラシュートにふうわりゆれて落ちてきた
 蟻がいっぴきパラシュートにふうわりゆれて落ちてきた
 たんぽぽではなくて
 空いちめんのパラシュート
 くらげのように ....
  恋人よ*



  そばにいてーー



  ストーブに火をつける
  あったかいなあ
  もうなにもいらない


  新宿副都心高層ビルも柘榴も新聞も/


   ....
 つぶれる葡萄      したたる雫      あなたは崖になって
 堕ちてゆく       廃屋の窓       無くしてしまったすべて
 蒸気機関車は      煙を吐きながら    旅にでる ....
 

 玄関をあけると
 まぶしい青空
 8日目の扉があいた
 ホトトギス
     の
 (花
 目に飛びこんできた
     (((詩はもう飽きたね 
 (書かないでいられたら ....
いくらか冷たい墓標の下の
            海
            さくらがちって
            波間に浮かぶ
            いちめんの花びら
 春でもな ....
 わたしの
 (血
 をつれて
 写真館まで
 (たましい
 の
 肖像を撮るために
 ふるえている
 指
 があるのだ
 曇り空のなかのちいさな夕焼け
 マンション ....
 ふかあいトンネルを潜りぬけて地層を下る
 ちいさな貝殻の明かり
 耳の荒野
 雨もふらない砂漠地帯だ
 草もはえない
 さらさらとさらさらと画用紙のように
 チリもたたず 砂嵐も ....
 街の路地にはきょうもヤクザな
 SCORPION
 あんたは晴れやかに狂っていた
 さくらふぶきでもないのに
 あなたは酒に狂い ヤクにおぼれていた
 あんたの歌なんてききたくもない
  ....
 

  
 杏のさがは悲しい地下鉄
 もぐらのように
 地底に潜っておはようをする
 何層にもエスカレーターを
 乗りついで地獄篇*のアクリルにあう
 蜘蛛の巣のようにはりめぐらされ ....
 



 もう明かりがついて
 黄昏の街を
 斜めにカーブして
 (本も読めない
 バスは走った
 ファースト・フードのレストランや蕎麦屋
 胎は空いていないが
 もっと空腹な ....
 
 蕁草の茂みから
 ひろいあつめた言葉たちの匂い
 朽ちた戦車が砲弾を着装し
 森のかなたへ/詩人が放った
 焚き火のなかに原稿をほうりだすように/
 もう蛇は春から冬眠してい ....
 いちまいの鴉
 が飛んでゆくのは
 ふるさとだ
 紙切れのように
 空気を裂いて
 熱いおもいを抱き
 鉄橋を越えるのだ
 それでも新幹線にはかなわない
 遅れてゆくばかりだ ....
  


  ジャック・デリダが/
  が/
  死んだ日/
  チベットのモーツアルト*は/
  差異のユートピア/で
  ざわざわ/
  ざわざわ/と
  さわ蟹に/
  囲 ....
天野茂典(412)
タイトル カテゴリ Point 日付
海亀自由詩204/10/21 5:35
アメリカよぼくは思う『隠者の夕暮れ』自由詩004/10/20 18:36
赤駒自由詩104/10/20 17:21
ぼくはマックであなたの記号を考える未詩・独白304/10/20 6:02
疾走せよ!鱶自由詩504/10/19 18:20
蛇口自由詩304/10/19 7:48
幽霊自由詩004/10/19 7:01
ゆうやけ自由詩304/10/18 18:09
夜があけたら短歌104/10/18 6:34
野鳥自由詩204/10/18 5:00
知床から未詩・独白104/10/17 23:21
国際線未詩・独白304/10/17 18:23
釣果未詩・独白004/10/17 16:13
「正確という病い」自由詩004/10/17 12:33
もも自由詩204/10/17 10:51
満月自由詩504/10/16 18:52
フライト未詩・独白104/10/16 15:28
グリア細胞未詩・独白004/10/16 12:00
恋人よ未詩・独白104/10/16 11:17
可視光自由詩004/10/16 7:28
自由詩004/10/15 18:33
ふぶけ量子力学のさくらたち自由詩404/10/15 5:38
写真館まで自由詩004/10/14 18:28
海の唄自由詩304/10/14 7:20
火星まで自由詩004/10/13 18:57
白鯨*自由詩304/10/13 6:04
girl friend自由詩104/10/12 18:21
海岸図自由詩204/10/12 6:27
糸電話未詩・独白204/10/11 18:02
現代思想は何を問題にしてきたのか?自由詩304/10/11 11:08

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