がむしゃらにペダルを踏み続けていた

 自由な時間は有り余る程持っていた

 それでも走っていた

 お尻浮かせて体も前後に揺らしていた

 今よりも確実に一日は長く感じていた
 ....
 
 暗闇の訪れと共に

 消えてゆくカラー

 木々の緑

 空の青

 雑多に広がる街並みのカラー

 街路を行き交う人々のカラーも

 モノトーンに映る時

 君の ....
 くつを洗う

 何も考えたくない時

 くつを洗う

 冷たい水

 タワシの感触が

 トゲトゲの胸の内を鎮める

 泡に埋まる真っ白だったスニーカー

 太陽の光を浴 ....
 降り積もる白い花びら

 迷いながら悩みながら走り抜いた大地も

 真っ白に塗り替えてしまう

 凛とした空気が降りてくる瞬間に

 迷わず一歩を踏み出す

 

 

 ....
 さりげなく通り過ぎていくような

 思い込み 勘違い

 誤った情報が

 暗闇の中に引きずり込んでいく

 抜け出そうとしても

 一度書き込まれたメモリーを書き換えること ....
 東京ターミナル駅

 中央通路は人の川

 流れに逆らい行くには

 大きいエネルギーが必要になる

 マグロもカツオも海流には逆らわない

 時には流れにあがなってみたい

 ....
 聞き覚えのあるメロディー

 削除できなった電話番号

 ワンタップで削除まで

 なんの迷いもなく操作していたのに

 できなかった

 未練ではない

 もしかしたら ....
 
 午後がすきです

 土曜日の午後が好きです

 明日は日曜日と思うと余裕ができるから

 季節が変わっていくように

 土曜の午後は自分次第です

 時間の流れを思うままに ....
 あたりまえのように目覚め

 あたりまえのように顔を洗い

 鏡に映る自分の顔に

 あたりまえのように納得する

 目覚めたらどこかの駅のベンチだった

 トイレに飛び込ん ....
 桜が散ります

 恋も散ります

 悲しまないでください

 桜は厳しい冬を超えて

 必ず戻って来てくれます

 恋もまた突然に現れます

 でも気を付けて下さい

 ....
 初めて手をつないだあの日

 怖がる仕草が可愛くて

 ぎゅっと握ってしまう

 応えるように握り返してくる

 君の顔が微笑む

 暗闇のなかでもそれがわかる

 出口 ....
 無くしてしまったもの

 消えてしまったもの

 体から消えてしまった1本の歯

 気持ちの動揺が広がる

 幼い時

 抜けた歯は屋根に投げるんだの言葉通り

 投げ捨 ....
 軽々しくは言えません

 待つている

 騙すつもりも

 嘘をつくつもりも

 ありません

 この瞬間は素直な気持ちで

 待っていると言えるから
 カウンターで待っている

 あなたの隣が私の指定席

 横顔が好きでした

 好きと言うよりも

 正面から向かい会えない弱い心

 あなたの話を聞くだけの貧しい心

  ....
 昨日からそんなに暗い顔してた

 陽も昇らない朝の時間

 玄関出る時

 お尻ポンと叩かれて

 歩幅が広がったと感じる程

 足取り軽やか

 気持ちも軽やか

 ....
 あなたの心探りたい

 あなたの本心は何処にある

 問い詰めると壊れそうで

 私は逃げている

 いつまで続く逃避行

 知りたくて

 怖いけど知りたくて

 
 目覚めると

 話し声が耳に届く

 買い物に出かける相談だ

 目覚めから再度就寝に戻る

 ドアの閉まる音が耳に届いて

 布団から抜け出す

 太陽も東から南の空に ....
 そもそも ネコ科

 ライオン ひょう、ピューマ、ジャガー、チーターなどなど

 そうそうたるメンバーが並びます

 不思議なのは、柄です

 おかあさんネコから生まれた子ねこ
 ....
 後ろから付いてくる

 姿は見えない

 震える足で洞窟に入る

 暗闇の中を転びながら走る

 差し込む光が緑色に変わる時

 草原に横たわる姿がみえる

 猫のように ....
 無表情な壁に張り付く

 丸顔の時計に目が寄りかかる

 無感情な秒針の動き

 目で追いかけることもなく

 1分の経過を眺めていると

 確実な時の経過を否応なしに

 ....
 思いめぐらす ラブレター

 通学途中 カドの文房具店

 初めて便箋に手を伸ばす

 心の中はパズル模様

 白い紙に縦罫線だけのもの

 パズルを解き明かし

 罫線 ....
 陸上短距離選手の名において

 貴方の元へダッシュする
 
 待ち人でないのは知っている

 それでもダッシュする
 
 手の届かないゴールでも
 
 猪突猛進ダッシュする
 ....
 フワフワとユラユラと

 なんでも受け入れる

 丸い心と四角い体

 優柔不断と紙一重

 思いめぐらす夏の空

 待ちわびる秋の空

 突き刺す声と冬の空

 凍 ....
 風の向きが変わってきました

 感じる温度も変わってきました

 香りも変わってきました

 それは朝の空気に飛び込んできました

 鼻から吸い込み気管で感じました

 今ま ....
 心掛けたい

 笑顔で或ること

 微笑んでいる顔みたら

 近づいて診たい

 どんないいことあったの

 楽しい話が待っている

 悩んでた問題が

 いつのまの ....
 崩れそうになる

 ひび割れた心

 あなたの言葉が

 唯一の接着剤

 偽りの言い訳でも

 聞かせて欲しい

 唯一の言葉で
 毎日見ている通りの街並み

 その変化に気づいていない

 今の景色を目蓋のシャッターで留め置いて

 昔の景色を見るチャンスがあったら気づく

 こんなに変化しているのに

 ....
 
 選ぶことができない

 自分の体のメモリーなのに

 耳からの音

 目からの影像

 肌からの感触

 鼻で感じる匂い

 高性能のマイク カメラ 触覚を持ちながら
 ....
 いつの間にか見ている

 声に鼓膜が引き寄せられる

 胸に広がる霞

 どうしてこんなに気になる

 すれ違うだけで ドキドキ

 気がついた

 今日が「好き」の誕生 ....
 帰宅途中の真夜中

 突然の雨に

 横断歩道で立ち止まる 走る車は見えない

 曇る眼鏡に映りだす今日の記憶

 発した言葉に打ちのめされる

 信号が赤から青に変わっても ....
佐白光(348)
タイトル カテゴリ Point 日付
自転車自由詩1*19/6/22 12:42
フルカラー自由詩2*19/6/15 10:46
靴を洗う自由詩2*19/5/28 10:29
雪畑自由詩1*19/5/26 1:55
誤解自由詩1*19/5/18 9:37
人の川自由詩1*19/5/1 0:07
着心自由詩2*19/4/27 11:49
土曜日の午後自由詩1*19/4/24 1:05
刺激自由詩019/4/18 1:16
桜も恋も自由詩1*19/4/6 19:06
お化け屋敷にて自由詩2*19/3/26 23:54
喪失感自由詩1*19/3/10 2:06
待っている自由詩2*19/3/6 15:29
横顔自由詩119/3/3 1:04
お尻ポンと叩かれて自由詩019/2/17 0:57
知りたくて自由詩019/2/7 1:53
缶ビール自由詩2*19/2/3 2:11
ネコの不思議自由詩019/1/25 23:51
こむら返り自由詩1*19/1/19 0:32
秒針自由詩3*19/1/10 0:36
便箋自由詩9*18/12/19 18:24
奪取自由詩3*18/12/12 18:22
丸い心自由詩3*18/12/9 1:40
風の香り自由詩3*18/11/14 17:43
笑顔の力自由詩3*18/11/7 17:55
接着剤自由詩4*18/11/2 0:11
気づけない変化自由詩4*18/10/21 23:43
選べない記憶自由詩5*18/10/10 14:34
「好き」の誕生日自由詩3*18/10/3 0:37
気分は修行僧自由詩018/9/23 1:56

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