神はいないと言う女
神はネタだと言う男
寒いなあ
ネタバレの空はどんよりと
 ....
大型の
台風23号は
太っちょのトカゲ
のっそりのっそりと
近づいてくる
それなのに
生まれたばかりの
鉄人28号の子供たち
錆びることがない
超合金の裸ん坊
大雨が降りしきるのに ....
今があり
なにもないから
安心して息をしていた
なにもないはずなのに
車が走ってきた
人が乗って居る
慌てて撃ち殺そうとしたが
武器がない
殺さなければならないものが
目の前を通 ....
オレンジは地獄の香りがすると気が付いたのは、
今から20分前だ。

汚れた薄いオレンジ色が雲に流れて、
辺りには誰もいなくなったので、
夏休みにも飽きたので、
誰もいない学校に行っ ....
私が寝ているあいだに
野萱草が咲いていた

百合の花を思わす
オレンジの花びらが
周囲をぱっと照らしている





------------------------
野萱 ....
ぼんぼりに灯がつくと
仕事を終えた人たちが
夜ご飯を食べに来る

みんな仲良く
おしゃべりしながら
好きなものを食べて
お酒を飲んで
よいきげんで歌うたう

眠くなる頃合いにな ....
週末の午後に目が覚めた
みんなは出かけたらしく
静かで物音がしない

ひつようなすいみん

私には必要な睡眠だったのだ
12時間は眠っていたな
だけど
三年寝太郎には敵わない ....
駅についたら
気をつけて帰れよ
やさしい声をかけてくれた
気やすめとは思うのだけど
声がじっと見守ってくれる
なにかが安心する

なにが起こっても
オレは知らないよ
と言っている ....
いつか
義理人情が尽きたら
くさもちをたべよう

ヨモギの苦さが
ギリギリのままで
味覚を刺激して
それからは何でも美味しく食べられる

くさもち、ぼたもち、くつわむし
声だけ ....
いつも
歩く練習をしている
うまく
歩けるようになったら
ひとりで歩いて
歩いて駅にいって
電車に乗って
家に帰りたい

それだから
帰るために
歩く練習をしている

うまく ....
夢の中で土左衛門を土葬にした。

土葬にしたのは火葬にする費用がないからで
金が有れば火葬にする。

火葬にすれば墓が湿らなくて良いし
燐が燃えたりしないので気持ちが悪いこともない ....
あるのか
ないのか
ギヤマンの壺

煩わしいのは
小判鮫のように
ぴったりと張り付いて
住み着いている
強欲な金魚


餌を催促して
日々大声で喚く
うるさくて堪らないか ....
髪の毛が黒いからって
卑屈になることはないわよ
金色の美しい髪をなびかせて
女神がささやく
ふらふらと付いて行こうとしたら
いつのまにか小川の向こうの小径を
すたすたと歩いている
ぼ ....
美しい塊
食べ頃の死体
釣り上げた鯔を
蹴っ飛ばす
林の中の遺跡は
死体で埋まっている
掘り起こすのも
死体の兵士
金属の屑を遺跡に敷いて
仏像を転がす
小さな庵の中で
裸の ....
こんな時代だから
タマゴを食べるしか
能がない

産みたてのタマゴ
ワンパック120円

落っことしても
割れないように
透明な容器に入り
買い物かごから
外を眺めている

 ....
ご亭主、これ、おもしろいね
面白い味だしているねえ
失礼な表現とも気づかずに
平らげてしまう今日のお客さん

一切の証拠は残さない
レシピは私の頭の中に書いてあり
お客さんには知らせ ....
アジにスルメに練り羊羹
酒か肴か北海道の膝枕
あっというまにお客さん
クリオネびっくり跳ね起きて
宿題ないのか春休み

氷の割れ目に陽が射して
ケサランパサランやってきた
ふるふ ....
ありおりぞろりいまそかり
ありがたいのはきりぎりす
おっかないのとおとったん
そちらのそなたはソリストで
リードギターのテクニシャン
ませた大人がリズムを外し
来たのか来ないか来られな ....
野猿峠を下って
密林を切り開き
古びたドアを開け
喫茶ブラジリアに坐り
小田急線梅ヶ丘駅前で
手負いの猪を屠る
止まらない電車の中では
ロココ風の川獺を飼う
夢のような話を審議 ....
日だまりに
ねこいらず
ねずみいらずに
ハンバーグ
武器を持たない
ミズスマシ
下水工事で浅間山
ドカンと一発ぶちかまし
ねこの仕事をかっぱらう
知らんふりする社会人
みか ....
ギャっと言って
飛び跳ねた
蛇みたいな
木の棒が落ちていた

きゃっと言って
飛び退く
どうしたの
ワッフルヘアーの彼女
髪の毛に木の枝がと
のたもうた
男の子の集団がかけつ ....
値段はおいくらですか
空から澄んだ声がする
木の葉が静かに舞っている
晩秋の並木道は
人通りが無いのに
かさこそかさこそ
賑やかな気配がする

値段は、
いくらでも構わないのです
 ....
あおば(1462)
タイトル カテゴリ Point 日付
ネタバレの空自由詩3*04/10/31 0:59
たまご自由詩104/10/22 0:20
自動車自由詩3*04/10/9 21:22
オレンジ色[group]自由詩5*04/10/9 21:16
ユリの花自由詩1*04/10/9 21:10
ぼんぼり自由詩3*04/10/7 23:42
机の上自由詩104/9/23 21:52
小猫自由詩0*04/9/19 2:00
秋の七草自由詩0*04/9/19 1:51
記念樹自由詩0*04/9/19 1:40
火葬がいい自由詩9*04/9/9 0:32
真実自由詩1*04/9/8 22:13
小川の小径自由詩2*04/9/8 8:15
自由詩3*04/9/5 8:55
いのち自由詩1*04/9/5 7:23
おもしろ饅頭自由詩1*04/9/5 7:06
透明人間[group]自由詩3*04/9/4 19:58
こくごのじかん自由詩2*04/9/4 16:51
夏至自由詩1*04/9/4 10:40
いただきますの朝自由詩1*04/9/4 8:45
ワッフルヘアー自由詩4*04/9/2 13:32
盲目に値するもの自由詩7*03/11/26 1:25

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