我が輩は
理想のオート三輪だと言われ
ずっと
いくさの無い国を走り続けてきたのだが
見通しの悪い
右カーブを回ろうとして
左後車輪がパンクした

ずるずると滑って
道路から脱 ....
新婚式の日に生まれた

新婚式は結婚式ともいう
人間の人間のために営まれる
かめいじゅうの生まれる日

かめいじゅうは考える
自分の根拠はどこにあるかと
いつも懐に卵を五つばか ....
馬車の全重量が掛かるハブ
ハブから放射状にスポークが伸びて
丸いタイヤに刺さってる
ヒッコリーの木に刺さってる
鋼鉄のタイヤをはめて
今日も車輪が生まれる

車輪を叩いて隣人 ....
売り出された月世界旅行
価格は110億円
誰でも
それだけあれば月に行ける
行きたいけど
お金がない(笑い
お金が欲しいと思う

110億円は
小売価格だから
原価はいくらだろう
 ....
                 

不可触賤民、ミンミン
不可職選民、眠々
不過食選民、民々
ネットの隙間の眠々
なまねこ様はなまねこと
非待時式非交換線群を
軽弾みに爪弾いて
ね ....
列島改造論をぶちあげた田中首相はロッキード疑獄で政権を譲った
これを禅譲とは誰も言わない

日本列島沈没に関しては小松左京氏が詳しく述べている
大型バイクが活躍する話だからとても気に入 ....
  

良くない蛙
飛べない蛙
湖で育った
七面鳥
クワガタムシの侍たちが
堂々と行進する
背高のっぽの高圧線
ぐわぁーんと唸る
風の強い日

美登利虫
泣き虫
お玉杓子
 ....
カリスマ美容師
病気の蛙
卵の中の花林糖
あああ
ターザン欲しがる
ギャー
ギギギギギギッ
ギィーーーーーーーーーーーーーー
貯まったお金で
貯金箱
全国ツァーの資金源
 ....
子供達は塾へ行く途中
車の酔っぱらいをひき殺す
音楽は定型詩だと思うのだよ
それだけで
お終いにするつもりなのか

猫が踊り犬がはしゃぐ
そんなことを言っているだけで
金持ちにはな ....
意識無意識が不自由な手で
ピタゴラスの缶詰を開けるとき
逆戻りした冬空は霙を降らす。

完売した安売りのビールを運ぶトラックは
新たな排気ガス規制に対処できなくて
既に廃車になっていた。
 ....
地べたに寝転び
子供の青空を見る
美しい腹を見せて
ジエット爆撃機が
堂々と飛んでいる

何百人も昨夜
殺してきたのだから
当たり前だ
りりしく飛べ
蟻んこよ
俺の頭に登 ....
         
カブトムシ
17匹
もらったの

貰い得の
キノコ
コクワガタ
タニシ

みんなよく来たなと
戦場で死に損なった父が
夏休みの天麩羅を揚げていて
熱いう ....
かいつぶり 片目瞑って 飛んで行け

そらにはヒカリ 地には蜘蛛 食われる獣 食わない死人

みんなみんな大きくなった 伸びた顎髭 剃ってみろ

胡瓜の佃煮食べてみる 甘酸っぱくて ....
首が痛くなるまで
眺めていたが
風がないから
つまらない

つまらないから
キリがない

晴れたお空に飽きたので
リックサック放り投げ
転がり出てきた
桃缶を
三つ指ついて ....
惑星の軌道が外れ

外惑星が招かれた

北の空にはシリウスが

東の空には帚星

翳る南は新月の

西の館に可憐な姫が

ガレリオ眼鏡で首を振る

百年経ったらまたおいで
 ....
みぞれの降る中 
父のコウモリをさして
図書館に行く
(春とは名ばかり)
早咲きの水仙は凍え
風雨は破れた生け垣を震わせ
裸の額に夕暮れの灯火がにじむ
本当に寒くて泣きたくなった

 ....
どんないろ
こんないろ
色々な色が載っている
色名事典に無い色が
好き
好きだから
塗りたいの

かわずがけ
プロレス好きな
あの子の好きな
小さくキラキラ光る
☆の色
浜の ....
台風が来る
用の無い人も
ある人も
さっさとお帰りなさい
ここに台風が来たときに
なにがあっても知りませんよ
自己責任ですよと
口を酸っぱくして演説しても
耳が塞がっているのか
声が ....
知らないくせに
知ったふりして
大きな顔して
世界は回る
回る地球は
ひだり巻き
ねじ回しを
押っぴしょる

軍事内閣
戦線不足
木霊誰何が
甘くなり
売れなくなった
終戦 ....
文科省認定漢字検定準2級問題集
この一行でも明白なことではあるが
アラビア風の衣裳を着ている余所者
漢字ではないものが一人潜んでいる
それが我が国の文化的な特徴と誤解

    ....
負けたから
取り壊されると思ったが
取り壊されることはなく
たくさんの格好いいクルマを載せたまま
空に向かって翼を拡げる日が来ると
信じている
ジャンボと呼ばれて
恥ずかしそうに
笑顔を向ける
強いプロレスラー

無敵なのはブリキのクルマ

強すぎる季節限定の清涼飲料水が
宣伝中の富くじ

裸でも過ごせる夏は
死人が ....
ニートとニートと
小鳥が鳴くが
意味無し芳一
知らん顔
モラルの崩壊
ハラスメントを食い過ぎた

腹の虫を殺したの
次は私の番かしら

バンカラ今朝から 空威張り
威張りだした  ....
茫々と流されながら寿司食いねえと無茶を言う小舟

夏は暑いとキタキツネ川獺潜る裏の川恋が太る柳影

こありくいおおありくい近所の庭にも骨が出る

冬が来たらお終い一晩中祈ってる侍の子孫 ....
ゆれるこころに
アンギラス
鋸鮫の夾竹桃

吹っ飛んだ冠に
ことばを入れて
かわずの寝床に
ヒナゲシを

ふりむけ
そこのけ
キリギリス
二人の隙間は
狭すぎる

 ....
バルコニーに上がって
退屈なときは
シャボン玉を吹いたり
ハモニカを吹くんだ
風がさわさわとして
気持ちが好いよ
近所の子供が自慢そうに言う
最近引っ越してきたばかりの子で
2階建 ....
疫病が蔓延して
またひとつ
古い村が捨てられた

縦穴住居跡には
いつも怯えたような
青白い満月がかかる

古代を復元した月が
青白いのは空気が澄んでいたから

ここにも ....
ジガバチの奇怪な姿は
奇妙な収入を約束するが
キカイダーの端正な顔は
個性の平均化と罵倒されて
大いなる
リストラを保証される

初夏のよく晴れた日に
フニクリフニクラと
ゆらゆ ....
お玉が池の近くの
ポエム道場に通っていた頃のこと
冬の寒い夜に
一丁目の
首塚に抱きついて朝まで眠ると
霊感を得て
いい詩が書けるようになる
先輩から後輩にこっそりと告げられる
うそに ....
川沿いに
アジサイが咲いている
アジサイを眺めたら
キャベツを買い忘れたのに気がついた
登り切った坂道を戻るのは
うんざりする
かったるいから
またいつかの日にしようと思う
そのような ....
あおば(1462)
タイトル カテゴリ Point 日付
蓮の玉[group]未詩・独白2*05/8/13 3:08
妖怪あいうえ、わをん未詩・独白2*05/8/12 18:35
クイズ死人に聞きました自由詩4*05/8/12 1:03
月旅行未詩・独白5*05/8/11 19:18
ひょうたんマラカス自由詩305/8/11 3:55
島国沈没前夜祭未詩・独白2*05/8/9 2:49
塩分濃度未詩・独白1*05/8/8 1:04
裏庭の九官鳥未詩・独白105/8/7 23:46
定型詩自由詩1*05/8/2 1:15
桃色ガス自由詩2*05/8/2 1:08
青空未詩・独白2*05/8/2 0:58
夏休み自由詩205/8/1 2:32
かいつぶり未詩・独白4*05/7/31 12:22
ビニール色の空未詩・独白2*05/7/31 1:48
無軌条電車未詩・独白4*05/7/31 0:13
おはじき自由詩5*05/7/28 1:56
唐獅子牡丹自由詩3*05/7/26 23:15
札付きの代物自由詩205/7/26 23:02
小玉西瓜未詩・独白3*05/7/21 2:36
いつか暑すぎた日の夏秋夏未詩・独白5*05/7/21 1:26
勝鬨橋未詩・独白1*05/7/18 2:07
ブリキのクルマ自由詩4*05/7/18 0:51
箱庭の吟遊未詩・独白2*05/7/13 23:46
夏という季節に未詩・独白1*05/7/13 1:27
身体気象情報自由詩2*05/7/2 21:56
ベランダで栽培するプチ・ボーイフレンド自由詩1*05/7/1 1:49
月曜の夜未詩・独白3*05/6/20 23:31
キカイダー自由詩4*05/6/14 22:15
首吊り流星群未詩・独白105/6/13 21:27
アジサイ未詩・独白1*05/6/12 0:16

Home 戻る 最新へ 次へ
25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 
0.1sec.