生きるために息してんのか
息するために生きてんのか
目的と手段がああ、ごちゃまぜだ
こんなぐちゃぐちゃになった僕を
それでも何でか捨てられない

"贅沢な悩みだね"
 ....
帰りたい
家にいるのに帰りたい
どこかに早く帰りたいと
いつかからか、思ってた
いつの日からか、思ってた
長く長くかかった疑問
ずっとくすぶってた感情
その答えに

僕は
さっき
 ....
いいたいこと言って
やりたいことばっかやって
どんなもんだい これは問題?
いい加減な人生、振り返れば山積
築いた軋轢だけ骨は軋んで
流した涙だけ足元ぬかるんで
雨降って地固まるより
余 ....
薄くなった指輪のあとを
無意識になぞることに気付く
少しでも近付きたいと
思って真似し始めた癖は
やがて習慣(クセ)にすり代わって
目的を失ったその習慣は
ふらりふらりとまとわりついて
 ....
僕らの青春は
あの一瞬のなかに

まだその青さに
気付けていなかった
まだまだ春なんて
来ちゃいないと思ってた

きっと振り返ることでしか
見えないんだ、僕のキセツ
今の暦はなんだ ....
画面のこちら側では
いくらでも私は強くなれる
0と1で成す言葉では
いくらでも強がれるのに
どうして、
初めて向けられた
迷いのない
純粋な恋心

真っ直ぐな心は
かくも美しく
かくも鋭利なものなのか
貫かれて
呼吸さえもままならぬ

美し過ぎて
受け止めきれない恋心
否定してくれるなよ
声が鬱陶しいだとか

非難してくれるなよ
往生際が悪いとか

差別してくれるなよ
一体全体何したんだ

奴等は、ただ
この季節に生まれ
春も秋も冬も知らず
 ....
溶けそうな横顔
触れたら消えてしまいそうで
伸ばした指先は宙に落ちた
憂いを帯びた隻眼に
僕は映ること無くて
君は何を想っている?
春なんて来なければ、
そう切に願ったけれど
橙色の灯篭が夜に映っている
黒々としてたゆたう海は
一片の月を飲み込んではまた
何も無かったように眠る
空を見上げてみれば
食べ残された三日月が
安堵のような哀愁のような
情をたたえ、浮 ....
みんな時をかけれます
戻ることだけが
時をかけることではないのです
前に進んだとしても
時をかけているのです
年を取るにつれ
時かけの速度は増していき
残された時は
当然ながら少なくな ....
誰にも好かれなくてもいいから
誰にも嫌われたくないと
願うあなたは誰でしょう

いつからですか
そんな風に思ったのは

いつからですか
好かれるのをあきらめたのは

いつからですか ....
ああどうして
あなたは、貴方は
赤の他人の私の前で
私が見ていた数秒後で
その黒と黄色の不可侵圏を
飛び越えて、乗り越えて
サーチライトに照らされながら
何を思って、どんな心で
大勢の ....
要するに、ダメなんですよ
バツ0点と言ったものです、
君がいない世界は
僕にとって0点なんです
他の人に
点がないわけではないのですが
君がいることで
丸付けが始められるのです
君がい ....
何もかも捨ててしまいたいと
最初からやり直したいんだと
すべてが嫌になったんだと
君は笑って話していたけど
消えそうな横顔で
さみしそうに笑ったけど
それが本当だとしたら
やりなおした未 ....
昨日に戻りたくて戻りたくて振り返ったけど
そこにはもう何もなくて
まるで
ドミノ倒しの先頭にいるようだと

目を瞑って耳をふさいで口をつぐんでみたけれど
誰も傷つけまいとして
距離を測っ ....
君は君を生きているのさ
僕が僕を生きているように
だから分かり合える日なんて来ないのさ、
生きている限り
だけど分かり合う努力はできるのさ、
生きている限り
相手を知ろうと思えるのは
誰 ....
一瞬の隙をついて
光の中に黒が射した
笑顔の裏を探るつもりはないけれど
知らない君がそこにいて
ああ、何を話していたか、もう
目前のあなたは誰ですか?
いつの間にか、見えなくなってた
いつの間にか、聞こえなくなってた
いつの間にか、届かなくなってた

いつからだろう、この声が
空を裂いて重力通りに
地球に染み込むようになったのは

い ....
どうしてここにいるかなんて
馬鹿みたいに考えてみた
とどの詰まり、結局は
運否天賦、理解不能で

拠り所なんてなくて
そんな典拠は存在しなくて
それは皆同じなのに

「だから僕は不安 ....
毎年楽しみだった身体測定
止まっていく身長を横目に
自慢してたの、去年まで

憂鬱になった身体測定
あなたのせいで
恨めしい162cm

縮みたいなんて
一生に一度の不覚よ

平 ....
あ なたの
い くてを
さ えぎってみて
れ んらくさきを
た のんでみた
い っしょうにいちどの大決心
空から地上を見渡せば
境界線なんてなかろうよ

けれども、
されども、
それなのに、

地上から空を見渡せば
なんでかな
数えきれないほどに黒線で
区切られて仕舞って見えるんだ
夜に溶けてみたいから
僕は街を闊歩します
夜に溶かしてほしいから
僕は夜空を吸うのです
もしも夜に溶けたなら
今すぐ君に逢えますか
どうやったら泳げるとか
ぜんぜん解らなくて
鉄の塊みたいな体を
しばらく放っておいてみた

どうやったら浮けるとか
考える暇なくて
ないフリしてて
どうして沈むのかを
真剣に考えてい ....
解けない方程式なんて
いつかきっと誰かが、

数字をいくつ並べたって
昨日とのキョリは測れない
いつか測れるのだろうか

僕じゃなくたって
いつかきっと誰かが、

0時きっかりに
 ....
生きなければなんて
誰が決めたの
決定事項
決定事故
きっと私は事故ったんです
人生の岐路を間違えました

なんて
もう一方通行
後戻りなんて出来やしないのに
後悔だけは人並み以上 ....
いつか終わる世界で
いつか終わる鼓動を抱いて
そうして最後を知りながら
今日は確かに終わっていく

きっと意味がなくなったら
世界に捨てられるんだろう
だけど未だに生きているから
僕に ....
寂しすぎて死んでしまう前に
どうかこの手を握って
あなたのその手の温かさが
私を生かすの
あなたの言葉の冷たさが
私の息を止めるの

ああ、もうだめみたい
鼓動がこんなにも響くなんて
 ....
なきり(29)
タイトル カテゴリ Point 日付
それはつまり結局、自由詩117/5/19 16:47
かえりたい自由詩414/12/18 22:51
君がため自由詩114/5/20 0:14
microwave oven自由詩113/11/28 17:37
springtime of life自由詩313/11/22 14:33
見えぬ涙、聞こえぬ嗚咽自由詩113/11/16 18:46
諦めぬ好き自由詩113/9/4 21:07
Cicada自由詩213/8/8 6:09
二月末の憂鬱自由詩113/5/1 8:27
コンビナートと海と月自由詩412/9/4 1:52
時をかける少年少女自由詩212/8/29 15:35
記憶喪失自由詩312/8/24 19:04
最後の目撃者自由詩512/8/16 21:52
バツ0点自由詩312/8/13 20:21
白紙変換の後、自由詩412/8/8 17:37
されどここまで自由詩212/8/8 10:27
人間期限自由詩112/7/26 22:48
無知を望んだ自由詩312/7/24 17:06
反重力希望自由詩312/6/29 22:18
まくら自由詩412/6/24 20:04
予定外の想定外、自由詩112/6/24 19:35
あいされたい自由詩212/6/24 15:35
No Border ?自由詩112/6/20 12:51
溶融許可自由詩712/6/14 8:52
沈没自由詩212/5/25 11:22
anytime,anybody自由詩112/5/24 21:58
束縛(仮)自由詩212/5/23 22:18
人間日和自由詩512/5/21 9:28
うさぎ病自由詩112/5/21 9:04

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