それはつまり結局、
なきり

生きるために息してんのか
息するために生きてんのか
目的と手段がああ、ごちゃまぜだ
こんなぐちゃぐちゃになった僕を
それでも何でか捨てられない

"贅沢な悩みだね"
そうさこの手足は、頭は、
悩むためのこんな時間は
僕にとっては奢侈品さ
それでも何でかやめられない
『僕』を今日も捨てられない

生き足りない
息したりない
捨てられないんだ
ボロ雑巾みたいなこの生に
しがみついて、手放せない
君の声や言葉や笑顔や
その熱すぎる暖かさに
生ぬるすぎる優しさに
しがみついて、手放せない

その全てを与えてもらった
この身体だから、手放せない


自由詩 それはつまり結局、 Copyright なきり 2017-05-19 16:47:11
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