人間日和
なきり

いつか終わる世界で
いつか終わる鼓動を抱いて
そうして最後を知りながら
今日は確かに終わっていく

きっと意味がなくなったら
世界に捨てられるんだろう
だけど未だに生きているから
僕にまだ意味はあるんだろう

自分から無意味に成り下がる
そんな茶番は御免だから
意味が無くなるその時まで
休みたいと喚く心臓(ココ)を
疲れたんだと嘆く脳(ココ)を
錆びながら
駆動させていく

なんとなく日常は
非日常に侵食されて
いつの日か
日常に成り代わって
それに慣れてる自分に
嫌気が射して
それでも遺棄しようとして
息してる本日

人間日和


自由詩 人間日和 Copyright なきり 2012-05-21 09:28:02
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