コンビナートと海と月
なきり

橙色の灯篭が夜に映っている
黒々としてたゆたう海は
一片の月を飲み込んではまた
何も無かったように眠る
空を見上げてみれば
食べ残された三日月が
安堵のような哀愁のような
情をたたえ、浮いていた


自由詩 コンビナートと海と月 Copyright なきり 2012-09-04 01:52:49
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