反重力希望
なきり

いつの間にか、見えなくなってた
いつの間にか、聞こえなくなってた
いつの間にか、届かなくなってた

いつからだろう、この声が
空を裂いて重力通りに
地球に染み込むようになったのは

いつからだろう、この声が
推進力を失ったのは

ああ、また届かない

崩れ落ちた僕の心は
「覆水盆に還らず」
いつもより雨が冷たいや
1人で相合傘をしてみるけど
君の心は
もう僕に左側にはいない

終わりの見えないループループ
誰か思考を止めてくれ?


自由詩 反重力希望 Copyright なきり 2012-06-29 22:18:12
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