泳ぐ凧空への思い繋いでる
寂しさを映した様な空ひとつ
雨上がり虹の花咲く青い空
優しさを散りばめており春の道
雨上がり白い小象が空駆ける
首垂れる世の試みに雪ザクラ
終雪や「不要不急」の木霊消え
桜にはエロい死体が埋めてある
制服のわらわらと出て青き踏む
春装の渋谷でひとり佇んで
桜みる横顔蒼き女学生
夜寒さの無音の部屋で飲む焼酎
何故だろう独り静かに此処に居る
ゴォとまた街の彼方が唸っている
薄陽射す花野広がる忘却の果て
ひたすらに草を食む牛只在りて
唇を重ねていたら冬の揺れ
喪を忘れ投函したの?叱られる
隙間から寒気も入る倦怠期
いさかいの後に沈黙息凍る
店先に売れ残ってる寒椿
地下にある喫茶の店へ冬籠る
寒く ....
大淀の 桜桜と 待ちきれず
江田の森 一位の赤も 待ちきれず
たらちねは うつむかんでと 言ひ残し
その花も 春待ちきれず 待ちきれず
見あげれば(見し人)おぼろに竹林のみち
注)
推敲中、、、
カッコを付けてみました。
人混みか人塵なのか初詣
自販機でエロ本なんて寒すぎる
寒いから上は脱げない営みに
radikoからカウントダウンの雄叫びが
紅白をビージーエムにラブホテル
はく息が悪臭に ....
山肌に雉の鳴く声こだまする
銃声が雉の鳴く声黙らせる
水切りの石が未来に跳ねて飛ぶ
夜泣きする我が子に苛立つ冬夜中
子育ては女の仕事と寝たふりを
誤って我が子に火傷季語は ....
西洋の暦もそろそろ元年に
口移し餅までするか新婚は
愛と性もてあましてる冬ラブホ
蜘蛛の子も寝室の陰巣をつくる
毒消し屋紙風船と置き薬
鬼灯の実が紅くなる庭の隅
結 ....
切り分けた林檎が赤く錆びていく
季語は冬午前の雨にやぶれ傘
転んだよ雨の泥濘寒い空
転んでも直ぐ立ち上がる道師走
新年が来ても無口はかわれない
餅喰って喉に詰まらすお年頃 ....
わが家へと歩くみちなか寒昴
ケンタッキーフライドチキン寒すばる
猫の骨父さんの骨かんすばる
冬の野のポケットにいま入ります
風よりも色づくものが秋でした
似非俳句詠んでこの世に唾を吐く
冬枯れに空は哭かないカラス鳴く
渡らない鳥が飛んでる俺阿呆
耳鳴りは老化の証し蝉がなく
軟骨が擦れて痛むよ朝夕に
老化した心と体湯に沈め
....
考えるふと立ち止まり花を見る
デジタルに倦んで秋の雨の音
風よりも色づく秋となりにけり
風よりも色づく秋のありにけり
耳鳴りにそれなりなれて静寂に
渋柿の熟して落ちた井戸の底
手首切る真似しただけさ弱虫が
苦を楽に悲を悦びに変えるなど
場違いも間違いの内句に詠んだ
蝶とまる夜のおんなの肌 ....
静けさを聴く川蟬や風の音
風の舞う月夜に集う天使達
風一吹き粉雪散らす初冬かな
朝酒の代わりにシャンソン秋に酔う
幸せは演じることがその秘訣
極端に厚着と薄着の大学生
影を踏む鬼と知られずする遊び
花供え帽子目深に被る人
暗渠へと ....
鷹女(たかおんな)、胸板を刺し冬を剪(き)り
ピーシーを終わらせ冬陽を昇らせる
春なのに月輪(がちりん)光り降るは銀。
桜酔い、ピーチジュースで酔い醒まし
....
家を出る秋の耳打ち襟を立て
空は澄み夢の骸か月白く
十姉妹通風孔を{ルビ窺=うかが}って
靴の紐ほどけて結ぶ霜の朝
人気ない路を横切る枯れ落葉
見上げ ....
恋割れた悲しい夜に稲光り
名月をよごしてごめんと淡い雲
失恋に馴染まないよう柿を食う
牛乳を飲み干す高い空見上げ
オリオンをよるの真水のようにのむ ....
愛死体秋すぐに冷たくなって
泣くように笑う男が書いた遺書
未来捨て過去と駆け落ち心中する
蝸牛踏めば悲しい軽すぎて
傘の花みんな流れて校門へ
ひっつめ ....
なまぬるい くひねろうかと かぜのよる
むしのこえ よんどころなく かきさらし
これしきと はをくいしばり むかうふゆ
くりすぱあ つぐたけのはる きゃすないん
....
秋の雨引き戸を開き覗く夢
翻る少女の声も遠く去り
秋よりも秋を装う女たち
水槽に涙をためた金魚姫
翼切り歌を失くして人になる
手折るなら痛みの一つ分か ....
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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