炎昼の反省会やRevolution
あいのりの再放送や氷水
名月やテンション高きレトリバー
名月を掴もうとする小さき手
秋草や見覚えのある人の影
秋の草指切りしたる姉妹かな
禅寺の猿の腰掛かくれんぼ
恐竜の溜息や猿の腰掛
猿の腰掛泣いてるだけじゃわからない
無医村で新蕎麦を打つ整体師
靴紐を結んで跳んでカンナの黄
箱庭にショートカットのマーメイド
星祭ガラスの靴の渡る河
西日さえあたらぬ部屋や茸飯
名月をポテトチップで隠しけり
名月を言い訳にした二人かな
名月や肩に乗りたる兄の声
紫陽花や女ばかりの研究所
雷の落ちたあたりに錆びた塔
すし詰めの電車の中や蝿捕紙
警報の鳴り崩れたる冷奴
顔以外砂に埋まって浜日傘
壇蜜の唾液に漬けた梅酒かな
ワカメ酒マリコを名乗る兄だった人
盗品のジョルトコーラや挑戦状
竹の皮ルイス・キャロルの長い舌
ナパーム弾志茂田景樹のバタフライ
洗い髪紀貫之の覗き穴
百人のアリスが落ちる坂の夏
風車坂の途中の車椅子
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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