高い空
花に 宴に
ホーホケキョ
花種蒔く世界を変えるために蒔く
花種を蒔く確率は気にしない
花種を蒔いておかんに怒られる
花種を蒔きたる指や金平糖
乳母車押したる父や水草生う
水草生う駆けっこ終えて唄う子ら
三月の燃える名刺の手品かな
三月の窓際の席求めけり
三月の糸電話から恋の歌
三月の甘いハートが続いてく
姥巫女の水菜切る音犬張子
勝算のない一束の水菜かな
一束の水菜抜け落ちた愛情
水菜噛む何も言わずにそばにいて
見え透いた嘘に黙って水菜噛む
おっぱいの
先っぽを噛む
ヤりながら
水菜噛む甘いジョークを聞き流し
少年と少年眠る春の風
標本にできそうな虫春の風
読みかけの詩集をめくる春の風
寄せ書きになりたるギプス春の風
ホワイトボードに油性マジック春
散歩道
月に照らされ
夜桜よ
エイプリルフールの女濡れてをり
エイプリルフール地元じゃ負け知らず
エイプリルフール制空権確保
ラッスンゴレライやエイプリルフール
つけまつげ2枚重ねる万愚節
古書店に私の歌集四月馬鹿
35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
0.39sec.