さむい
いらんこというな
なんでいつもそんなんばっか
かってにおこるな
なくよ
よせよせ
せっかくさあ
あさがくるんだぞ
ぞっとするわ
わからんこというな
なくよ
ようなくな
なく
くちふさいだるで
できるもんならやってみ
みーちゃんすきや
やだわん
　

新しょうが食べたよ
夜になるにつれ寒くなったけど
ドクターペッパーと一緒に
ニヒルに飲み込んだぜ
喘息の子供は
もはや同情するのもに値しなかったけど
ドクターペッパーの赤い缶は
はちきれそうなほどに膨らんだよ
　

さむがりの
野バラ組み立て
縦提灯

ちんとましましお姫さま
まだまだ鳥は、出てこないのよ。

夜までいたらば、飽き飽きと過ごし。
　

編み物の決め事を大事にして
できればいけないやり方で　あの頭皮を温める
ルビーを隠す染めすぎの髪の毛のような
無くなってから　掃除中だと気づく部屋に掛けた札
大動脈をどうこうしようなんて気は最初からないが
岩盤のようなドアの厚さに気づきもしないで　ゴミ箱を除く
くくったようなその頭の形が嫌なんだ
抱けば思い出す　薄緑の掃除婦の
残した椅子はすぐに浮かぶのに
荷物をぶら下げる紐だけ　だから　その頭の上だから
楽に消えていってしまう　白い庭を見た僕の目から
　

輪郭をなぞるようにね
寝転んだらちゃりん
輪唱しながら探す本音
願い事は瓦礫の片鱗
輪廻転生人が多すぎるね
熱を奪って転がる車輪
　

ちぎっては埋められて、冬になる頃に活気づいて

凍てついた給水塔からザリザリと舌を伸ばし

染む指の人は世界が鱗であることを知りつつも

積もる色きちがいたちに雄弁に語られ

羅列する千鳥格子に名前をつけられてしまうばかりで

でしゃばってはならない労働者たちの顔もぼやけ

焼け野原で生き物たちが脱いでは生まれ生まれては細くなり

鳴り響く声、に、甘味のする糸を複雑に交わらせ

螺旋状の意識の中で今にも落ちてきそうな天井と向き合う

生まれ生まれては細くなり、声、まばらに鈍く光って