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いいこととわるいことを知りたい
どっちもおなじだけ知りたい

いつもバランスが悪いから
かたむいてしかたない

あなたがなぜ泣くのか
あなたがなぜ笑うのか

いつもちゃんとわからない ....
コスモスは頭が重いので
ふらふらしながらたっています

彼岸花は
視線が痛いので
ぴりぴりとんがって咲いています

風は平等に
ふいています

花にも
わたしにも
あるいていたい
うつむいていても

あるいていたい
なみだながしていても

あるいていたい
背中がちくちくいたくても

だれかの目にも
だれかのこえにも
おびえる夜はあるけれど
 ....
ちょっとだけつく嘘まやくみたい
ほんとばっかりじゃつらいよね

裏切りがきらいなあなただけど
ほんのちょっと
まじる嘘にはきづかない

やさしくごはんをよそうから
むかいあってたべまし ....
いいことがしたい
あなたが喜ぶような
なのにわからない
なにをすればいいの

いいことがしたい
ほめられるような
なのにわからない
なにが正解なのか

ぜんぜんわからないから
な ....
通勤途中に猫がしんでいる
そのそばをわたしはとおる車で

みなけりゃいいのに
毎日それをみる
毎日

しんでいるなあとおもったり
ごめんなあとおもったり
なんともおもわなかったり
 ....
本気で怒ることがない
自分がだんだん薄くなっている

どうせ
と毎日言う

おいしくなくても食べるごはんみたいに
いちいちいいわけをする

おふろで
だれもみていないのにうつむく
 ....
台風ってだれの息
なぜみんな震わせてゆくの

台風ってだれの声
あんなに悲しそう

かたくしめたドアから
しのびよるささやき
心配なのはあなたのことと
おもいたいのはわたし
本の中になんてこたえはない
だけど本屋がすきだ

本と本のあいだに
立つひと ひと ひと
あるであろう心に
さわらないように
避けてあるく

私も本になにかをさがす
だれかが
冷たいという
雨にぬれている

だれかが
優しいという
雨にぬれている

わたしは
ひとりでぬれている

まわりには
傘をもたないいきものたちが
なにも言わずにぬれ ....
いつのまにか生まれて
今まで生きていますけど
それって自分の意思じゃないんです
なんてね

あしからあたまのさきまで
トンネルだとしたら
地球から空までつなげてるんだよ自分

こころ ....
旅先で
集合写真をうるひとがいる
かぞくの
こいびとの
ゆうじんの
そろったすがたを
うつしてやって金にしている

きりとられた写真は
ナニヲウツスノカ
だれもわかっちゃいない
 ....
つばめはどうして
にんげんのうちなんかに巣をつくるのだろう

だれも住んでいない家にはつくらないんだってよ

わたしはひとりがすきだけど
つばめがいるからひとりじゃない

えさをはこん ....
重ねすぎたら崩れてしまう
だから無口でいるの?
それとも私とだから?

黙っていても会話していると
おもいたい日常

空はどこまでが空?
だれも知らない問いを
心で想いながら
おな ....
毎日が当たり前でうめつくされているから
あらがうこともしないでいた
それをひとは逃げというだろう

水分をとらないでいたら
いけませんよ おじいさん
何度いってもとろうとしない
おじいさ ....
私の目はすいこむ
言葉を 世界を
そのまま胸にすいこむ
想いを 世界を

正しいとかそうでないとか
判断するのをやめたい
とりあえず動きたい

なにもしないでいるのをやめたい

 ....
優しければいいってもんじゃないけど
時には優しいほうがいい

風はほとんどが冷たいものだから
家のなかはふんわり
優しいほうがいいよ

言葉ってつかわないと
固くなるから
おもったこ ....
生きててごめんなさい
安易に
そんなこと想ってごめんなさい

あやまってすまして
ごめんなさい

あやまるなんてなんでもない
傷なんてついてないんです

生きているから
生きてい ....
みんなおんなじ人間だ
といってみたり

おなじ人間なんていないんだよ
なんていってみたり

結局どうしたいんだよ

わからないことって
なんでこんなにこわいんだろうね

咲いてい ....
いいことがあるかもしれない
今日に想う

丁寧に話しかけたあなたが
丁寧にこたえてくれた

なにかできるかもしれない
深呼吸してグーパー
わたしのこのてで
足の裏をみたら無愛想だった
私自身あまり話しかけたこともない
思ったより冷たいやつだとおもった
彼もまた

固くて冷たい彼に触れるうち
いろんなものを踏みつけてきた昨日をおもった

ど ....
もう
桜は散るしかないんです
うまれたら
生きるしかないように

ひとは必ず
上をみるんです
花びらを踏みつけながら

あしのうらに
はりついた花たちは
なにもいわずついてくるん ....
ロケットみたいに
まっすぐとびます

余計なものをきりはなして
もっとうえへ

あしもとが
ぼうぼうもえて
それでもたかく

地面が恋しくなっても
たかくたかく

だって
 ....
私はトマトじゃないのに
さかさまにしても私だ

栄養も毒もあるよ
たぶん

あなたの1日も
私の1日も
同じ長さなのに
たぶん
長かったな 今日

また夜がきた
今日も死にま ....
絵本をかくひとの
胸のなかで
小さな女の子と男の子が
住んでいるとおもう

絵本をよんだひとの胸のなかでも
小さな女の子と男の子がうまれてゆくんだとおもう

そして
そのひとがしんで ....
とてつもなく静かなんだけど
やっぱり生きている今日

まるで植物になったみたいだけど
もっと俗なイキモノです

ほしいものは現金です
だって唯一信じられるでしょう
なんだってお金で買え ....
おにはそと
豆をまきました
力いっぱい
豆をまきました

おにがいるなら
でていけと
豆をまきました

大きな声で
豆をまきました
夜なのに大声で

おには悪いのか?
しら ....
しあわせという
文字は書けるけどわからない

わからないから
ほしい
つくりたい あげたい

みんなそうだろう
と願う

わたしの手は
今日なにかをつくるだろうか
ふいに背中を ....
ずっと使っている石油ストーブの上で
やかんがかたかたなっている
この私にもそれがきこえるのは
家の中が静かだから

きっと家族みんな
この音きいてるんだろうな
みんなそれぞれをむいている ....
ペットがクリスマス後に死んだ
浮かれた私が
気づかないうちに

彼がいた場所
その空間を踏まないように
歩く家族

さみしいね
普段言わない言葉を
それぞれがぽつりもらす
夏美かをるさんの朧月さんおすすめリスト(280)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おんなじ- 朧月自由詩315-9-23
風の中- 朧月自由詩515-9-23
あるく- 朧月自由詩315-9-17
少しの嘘- 朧月自由詩415-9-16
このドアをあけて- 朧月自由詩515-9-15
猫へ捧ぐ- 朧月自由詩715-8-30
あえない人を想う夜- 朧月自由詩315-8-27
台風女- 朧月自由詩315-8-25
本屋- 朧月自由詩515-7-18
水のなか- 朧月自由詩415-7-18
トンネルの中の虹- 朧月自由詩115-7-17
シュウゴウ写真を売るひと- 朧月自由詩215-7-14
つばめたちの家- 朧月自由詩715-7-10
散歩する影- 朧月自由詩315-7-6
ねむりにつくまえのじかん- 朧月自由詩315-7-3
窓としての目- 朧月自由詩115-5-28
優しい夜をあなたに- 朧月自由詩215-5-21
- 朧月自由詩415-5-20
紫の花- 朧月自由詩415-5-19
今日をつくる手- 朧月自由詩315-5-17
足の裏側- 朧月自由詩615-5-11
花影- 朧月自由詩515-4-12
とぶということ- 朧月自由詩515-4-7
たぶん- 朧月自由詩615-3-30
子宝- 朧月自由詩815-3-10
植物様のひと- 朧月自由詩215-2-15
節分- 朧月自由詩215-2-3
しあわせをつくろう- 朧月自由詩415-2-3
やかんの中の家- 朧月自由詩315-1-26
彼がいた場所- 朧月自由詩315-1-1

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