遠い遠い旅に出て
はるかな光を胸に
月明かりの下
ひとり歩いた
吹く風は寒く
口笛吹こうとしても音が出なくて
ひとりだった
とても
ひとりだった ....
いつも二人でふざけてたよね
じゃれあってた頃の二人を思い出すと
これからの僕の人生に君がいないなんて嘘みたい
ほんと どっかのテレビのドラマみたいに
これまでの話が全部夢ってオチだったらど ....
これが最後って分かっていたなら
もっとマシなことが言えたのに
君はいつだってずるいんだよ
また いつもの悪ふざけみたく
後ろから おどかしてくれたらいいのに
君がいなくても
街は呼 ....
あらきょうも学校へいかなかったの
僕を見上げて母が言う
僕はもう、あきらめられた人間だけど
飲みかけの牛乳と自分で焼いたパンだけをいただく
ありがとうお父さん
僕の電気代 ....
まず、母親の妹、俺のおばについての話からはじめようとおもう
よくある話
母親、妹ともに、幼少期より、父親(俺の祖父)より、暴力による虐待を受けていた
おばは持ち前の美しさもあり ....
おはよう。アインシュタイン。
貴方が恐れていた通りの終わりが今、やってくるよ。
良い朝さ。きっと良い日になるよ。
僕等は神の体内に巣食ったウイルスだったのかも知れない。
自然を使う事を覚え ....
さよならではなくて
また会おうね
と言った
私は息をのんだ
もう眼差しも宙に浮き
口の動きも
何を指しているのか
分からなくなっていたのに
「お父さん、また会おうね」
....
星が涙を零す夜。
僕等は知ってしまう、全ての後悔と絶望。
そして、全てを手放してしまう。
思い出を、トランクに詰めて。
星が楕円を描く夜。
僕等はまた過ちを繰り返す、全ての後悔と絶望。
....
握り締めた白い手が、少しだけ温まる。
僕は眠る事無く、君を見守り続ける。
そして、愛していると呟く。
その言葉は誰にも聴かれる事は無い。
古ぼけた時計が、塵を掃き出す。
僕は大量の薬を飲 ....
恋する君よ
浮世の花よ
世は沈んでも
君は咲く
******
恋する君よ
浮世の花よ
泥より咲ける
蓮の花
どれみふぁ
どれみふぁ
かなしいうたをうたっていても
あなたが現れると
笑い顔になってしまう
こまりましたどれみふぁそらしど
背の高いあなたと並ぶと
子供になった気持ちで ....
あなたはわたしを綺麗だと言ってくれました
だけどあなたの目指すものが美しすぎて
わたしは後ずさりをしてしまいました
あなたのためにクリスマスは
好きな色のマフラーを編みまし ....
背中の波が剥がれて泣いて
海が誰かを呼んでいる
あなたのことを考えてみる
体を循環する器官のひとつひとつを
ていねいに洗う
みずの流れに臆病になると
腰にひびが入るんです
ゆるや ....
忘れられないものを抱きしめると
思いのほかウェットで
涙まみれに崩れて僕の服を濡らした
夕日の差し込む児童公園と
ブランコの作る影が
混じりあって溶けて
瞳からあふれ出す
ジョバンニ ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32