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9月の終わり
終い忘れた風鈴がきらきら泣いている
オリオンの寝言はいつだってざっくばらん
今日はあらしの夜だってね
それでも何事もなく光っていておく ....
潮騒
の果てに
祈り御達の呪文
あなたになっていく
沈黙
海辺
風化した
軌跡や誰かの舞踏
あなたになっていく
海風
空
どこまでも、空
果てを描かなければならない ....
秋の山肌は
あかときいろにゆれている
思ったより悲しくないらしい
少し風だけが
さみしがりやで
いつのまにか心の中にまで
ふいていた
長袖の人と
半袖の人の同居で
季節のあい ....
秋の日差しが 梢を貫き 斜めに大地に刺さる 階段の様だ
いつの日か 私が揮発して この空に混入する その時は
これを登って行きたいと 望むのである
きっと 晴れやかな心持ちで 徐々に ....
風のしるし
群青の海は、無辺の解放区
人の言う
海の どこかにえがかれているという 境界線を追う
海鳥の巨きな瞳に
偽りは ゆるされず
線など ありはしないのです ....
先が明るいから
感謝するような人生ではなく
感謝に満ちているから
先が明るいと思える人生がいい
そうしたら後悔や嫉妬や疑念
そんなものもなくなるのだろう
秋の光 ....
「木の物語」
きょうもまた
あの木のてっぺんにいる
あれは多分ぼくだ
ぼくの知らないぼくがいる
忘れていたのかもしれない
ぼくがすっかり忘れていたぼくがいる
だから懐かしい
....
あなたの瞳に、僕が映る
僕の瞳に、あなたが映る
あなたの中に、僕はいる
僕の中に、あなたはいる
あなたの内に、天はあり
僕の内に、天はあり
天の内に、僕等はいる
....
嫁さんと周に駅まで送ってもらい
仙台行きの新幹線に乗る前
待合室で一人になって、はじめて
(今日で周は一歳か)という
思いがじわり・・・と胸に広がった
毎日嫁さんのやりくりで ....
夢をごらん
今の君だからこそ見られる夢を
その身に纏う翳りさえ透明なうちに
夢をごらん
翼ある夢を
コーヌコピアから溢れる花と果実に
彩られた夢をごらん
君の心から生まれつづける ....
見上げた灰色の空に
風が答えるように 霧雨をよび込む
屋根岩二峰
小さな張り出しの下にたどり着いても
漂う水滴から 逃げる事はできない
吸う息も 吐く息も
踏みしめ ....
私は決してめげない。
どんな事があっても
前を向いて歩いて行く
自分の進むべき道を行く
夢と希望を諦めない。
夢が必ず現実になる。
そう思わずいられない。
自分が否定されても、
立 ....
秋とは肩を寄せ合い歩きたい
約束なしで出会っては
流れの渦に留まり続ける
紅葉とイチョウの落ち葉のように
ゆっくりと語り合いたいものだ
何一つ声に出すこともなく
....
=ある こどもの ことば=
こころが
天に向かって口から出て響いているよ
それは 葉っぱなんだよ
風にゆれている
冷たい風だとふるえているよ
あったかい優しい風だと喜んでる
お ....
秋が始まる頃
ようやく
旅人が帰ってきた
ちょいと
長い散歩だったかな
と
悪びれもなく
おかえりというのも
待ち焦がれていたようで
まったくもって
しゃくなので
おみや ....
あなたの言葉にいつまでも続く永遠を感じ
あなたのぬくもりに限りある生命を想う
木々の葉が周囲に
ざわざわ鳴っている
{ルビ藁葺=わらぶ}き屋根の山門が
中天の日に照らされている
あの門を{ルビ潜=くぐ}った向こうの
石段を上ってゆけば
一体何処へ導かれ ....
気づくと
無意識に祈っている
例えば
エンドレステープのように流れる
交通事故のニュースを見れば
家族の交通安全を祈り
遠い国で
爆撃によって命を落とす人がいるニュースを見れば
平 ....
今、自分がいる七メートル四方は平和 かもしれない。
(家族が静かに眠っている)
五キロメートル四方はどうだろう。
参千キロメートル四方は・・。
家族が静かに眠れますように。
....
もしも
かなしみのなかのかなしみで
そだつきがあるならば
そのきは
うみかぜのなかで
ぐっとねをはり
えだをすこしずつのばし
はなをさかせるだろう
そのはなは
きっと
すい ....
皆に大切にされ
心を砕き、
言葉をかけてくれる。
夢を見せてくれる。
人を大切に思い
言葉を選び
共に尊重する。
互いの幸せを願う。
プレゼントをして
喜ばれ涙する。
自分 ....
蝶に似た花に
花に似た蝶がとまっていますね
うろこに似た雲が
ここではないどこかから流れてきて
ここではないどこかへ泳いでいきます
そこは空ですか
ええ
海によく似た空です
せ ....
雨雲が
僕の上に雨を降らせた
まるで小さな涙を隠すように
雨が止んだら
七色の橋をかけた
小さな涙を
その訳を
そっと暖めるように
大きな太陽が
....
{引用=
口を噤んでいたユリの
吐息はひとつ
羽衣をひろげるように
つぼみを といた
消え去らぬ
心の蒼いしおりを 想いださせる
白い芳香
純心を乱す 花のかた ....
空のピアノを見ましたか
ほら・・、
二重橋のような、おおきな虹のことです
ト音記号と、ヘ音記号のついた
おおきな、虹
ドは、どこにあるのかなって
迷いませんか
ふしぎなことに ....
いつか見た空がそうだったように
かつての自分がまだ幼かったように
青いということは
色であったり
色であらわされた姿だったりする
※
ごめんなさい
ただ ....
涙が止まらない
それは、どんな涙?
悲しいから?うれしいから?
寂しいから?悔しいから?苦しいから?
人はみんな泣くそして、強くなるんだ!泣いてる時、必ず誰かがいる。
涙は絆を強くす ....
あなたの笑顔をずっと見ていたい
世界の悲惨を取り除く
自身の命
光と闇
傷つける怒り
引き裂く妬み
よどむ怠惰
暗黒の絶望
慈しみの眼差し
励ます声
限界突破の ....
自分は正しかったんだ。
間違えていない。
罪は軽い。
純粋だ。
誇りに思っている。
これから知らない事を知り
悪い事を忘れ
正しく生きる。
その事によって輝く星となる。
品性 ....
真夜中
娘の背中をさすりながら
ただ一心に祈る
他に何も要らない
何も要らないから
ただこの子の咳を治して下さい
今この瞬間にも
地球上のどこかで
同じように子を抱きながら
....
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