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心の中のゴミを掃く 
ざぁ、ざぁ、という 
あの音を聴け 

塵一つ無くなった心の中の 
真空の庭に 
ひかりの鳩が降りてくる 

そうしてひかりの{ルビ嘴くちばし}は 
開き 
 ....
追憶の
夏は幾重に
折りたたまん


遠花火
ひとつふたつと
過去があり


朱に染まり
空を制覇す
きみとぼく


抜け殻が
抜け殻を生み
夢さめぬ


この ....
 わたしの居場所
 わたしの部屋
 わたしの寝息


ここなんだ
この位置なんだ!

今はっきりと判った
ほかとは全く違う 感覚


ぴったりと
わたし、置き物になったみたい ....
この胸の中に

たくさんの海を隠している

{引用=
波のしじまに
アオウミガメ

置き去りのニケ

一粒のあぶく


七つの海、というけれど

{ルビ境界=くぎり}と ....
土手道あるくと
草いきれ
生きとし生ける
名もなき命

あぜ道あるくと
緑の一面
稲穂ももうすぐ
あたまを下げる

あるく足取り
太陽のもと
呼吸とともに

あるくリズ ....
心臓の音が聞こえる
満員の観客席が静まりかえり
演技を見守る

終了十秒前を知らせるブザーが鳴り
最後のタンブリングを駆ける

響き渡る着地の音
フィニッシュを決めた両手は
拳を握り ....
鳴るように
色付いて
はばたくように
ふれあう

それは
ひどく
不器用な鳥たちが
抱きあい
落下する 夕暮れ


私が人生を憎むとしても
人生を愛するとしても
君が必要だ



信仰

確かに私は凡人だ
しかし信仰を持っていることについては
誇りを持ってい ....
長い時間がつくった
岩の固まり、山のもようだった

それはとても静かな時間で、
隣にいる人が誰だったか、ふとわからなくなるくらいの
年月の詰まったギザギザ

波の穏やかな水面のまん中にあ ....
木陰に置かれたこがねの車輪が
午後を静かに染めている
蒼の扉の前で躊躇し
坂の下の影を振り返る


稲妻が生まれる直前に
すべての曇は止まっている
階段を見上げる蒼い傘 ....
何かが舞っている
揚羽蝶だ

ひらひら
ひらひら

眺めてるうちに
僕も飛べるような
そんな気がしてきた

ほら!
僕の羽根だって
青空を反射して
こんなにも輝いている

 ....
銀色だった空

最初に掲げた夢を 恥ずかし気もなく今も話せる
君は平気な顔で 大口を叩いて笑ってみせる
それがいつからか 自分に課せられた使命なんだって
自分が成すべきことを いつも分かって ....
草野心平さんの蛙の詩を読み 
古い本を閉じた後 
夜の散歩へと、家の門を出た 


  がわがわがわ 
  がわがわがわ 
  がわがわがわ 
  がわがわがわ 
  がわがわがわ  ....
小さき花のテレジアは 
修道院の姉妹等の 
冷たい目線が心に刺さり 
獄中で鎖に繋がれた 
ジャンヌ・ダルクに自らを重ねる 

「風の家」に住む井上神父は 
老いた体に嘆きつつ 
在り ....
無常の大河を上ろう
わたしは水面で止って
大河の流れのほうが下りているかのように
ゆっくりと黄金の大河を上っていく
わたしはわたしの源流をさかのぼり
秘蔵の宝を探し当て
きっと歓喜にひたる ....
 
あなたへ直線をひけないので

円をかく

今日も円をかく


 
たとえば 光
たとえば 風
たとえば 涙

たとえられないものたちを

うたいつづけるものたちが

たとえる 光

それが 歌
石ころひとつ置いてきた
あなたの庭に

あなたがいないあいだに
そっと

昨日もひとつ置いてきた

一昨日もひとつ置いてきた

その前の日も置いてきた

どこにでもある ....
叶えたい願いもなくて
与えられたものを持て余す心もなくて
それでも辛い思いだけはしたくなくて
君は心を伏せた

自分の力では
どうしたらいいかわからなくて
もう何もかも嫌で助けすら求めた ....
私たちの身体を、何に喩えようか

それは、壺のようなものだ

そして私たちの心は、そこに収められた光
神は陶工となって、今日も壺つくりに精を出す
午後の陽射しが差し込む、埃っぽい作業場の一 ....
手のひらを見てごらん 
五つの指紋は 
太古の時を越えて 
君にしゃべっている 
涙は跳ねてイルカになる
そして旅に出るんだって
浴槽のなかで
そう思っていたこと
未だ信じている


真夜中に飛んでいる
飛行機の音を聞きながら
ふと思ったこと
きみのいない世界っ ....
夕焼けは葡萄酒
そしてウミネコたちは翼を広げる

水平線、
海と太陽が
昼と夜を描き分けるその場所で
羽ばたきは燃える

わたしの視力が
永遠に追いつけないその場所で
世界の一部始 ....
小さな子供のやわらかな髪を
指でやさしく梳かすように

風は愛撫する

幼いころから見慣れている
名も知らぬ野の草花を

市営住宅が建ち並ぶ
隙間の小さな芝生の上

心地良さげに ....
私は小さくありません
ですが
大きな海でもありません
私は目的です

太陽が家のシーケンスから
顔を取り出す場合は
光をあびてください
光に言及してください

割れ目チップ
およ ....
雲は刻一刻と姿を変えて

風が吹いている
僕は押し流され
吹き溜まり
澱んでいる

風に乗れる者は僅か
多くの者は無念を抱き
腐敗してゆく

何も変わらない
何も変えられない
 ....
{引用=(煙突)

   獣たちの
   輝いていた瞳は
   もう、眼窩にひそみ
   昼の祝祭は
   夜の灰となり
   細い導管を
   遡る


(車)

 ....
遠い異国の丘にある 
旅先の宿で、軋む階段をのぼり 
入った部屋の開かれた窓から、身を乗り出し 
いちめんの街を見渡す 

日々背負っていた 
「悩み」という名の重たい荷物が 
ここでは ....
夏、
空に近づく

心の中で緩やかに
時は流れる

相対性理論の誤ちに気付いた後
人は再び原子爆弾を落とす

それは宇宙から見れば
小さなかわいい線香花火 だから僕は

宇宙に ....
風、騒ぐ
浪は立ち

 君は冷静
 世界は平静


世は暗く
我が魂も暗く

 君の涙が
 紅く光る・・・

この世を一閃薙ぎ払う
巨人の斧は

 僕達の中で夢と潰えて ....
木の若芽さんの自由詩おすすめリスト(152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひかりの鳩_- 服部 剛自由詩512-8-17
空の淵より、五七五- yo-yo自由詩612-8-13
白ユリの如く- 結川菜青自由詩112-8-12
ocean- 寿自由詩1*12-8-12
あるくリズム- シホ.N自由詩2*12-8-12
輪(わ)- 結城 希自由詩4*12-8-11
(____________)- はるな自由詩612-8-10
連作__4- 渡辺亘自由詩312-8-7
山のもよう- 明時 樹自由詩212-8-5
降り来る言葉_LXI- 木立 悟自由詩512-8-4
揚羽蝶- うずら豆自由詩4*12-8-2
銀色だった空- itukamitanij ...自由詩2*12-8-2
よろこびの歌_- 服部 剛自由詩212-8-1
テレジアの花_- 服部 剛自由詩612-8-1
希望の星屑- 灘 修二自由詩5*12-7-31
円をかく- 殿上 童自由詩39*12-7-30
たとえば光- ルナク自由詩412-7-28
石ころ- ルナク自由詩1012-7-27
20日前は七夕- Neutral自由詩3*12-7-27
光の壺- まーつん自由詩912-7-27
いのちの声- 服部 剛自由詩512-7-26
涙はイルカになる- マーブル自由詩812-7-26
防波堤- 風呂奴自由詩412-7-25
夏のこどもたち- ただのみ ...自由詩24*12-7-24
ゲーリー・ゲーリー- 和田カマ ...自由詩4*12-7-24
流れるものと留まるもの- うずら豆自由詩6*12-7-21
樹々へのコラージュ- 草野春心自由詩512-7-21
世界の絵本- 服部 剛自由詩412-7-20
夏は振り返らない- yamadahifumi自由詩212-7-20
前に進もう- yamadahifumi自由詩312-7-16

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