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見上げた灰色の空に
風が答えるように 霧雨をよび込む
屋根岩二峰
小さな張り出しの下にたどり着いても
漂う水滴から 逃げる事はできない
吸う息も 吐く息も
踏みしめ ....
谷は深く
暮れ行く透明な空
心の闇に光をもとめて 瞳を閉じる
今はただ 肩に食い込む荷を背負い
頼りない熊脅しを揺らしながら
水の流れを聞いては
....
地面に捨てられた
おもちゃ花火の燃えがらは思い出となり
やがて
夏の命も尽きて
土に帰っていく
雑草に埋もれかけながら
雨の無い長い夜をすごした日々は終わり
一つ二つ ....