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どんなに嘆いてもかなしんでも
そのかなしみはどうやったっておいつかないさ
だって地面は割れたし津波は来て奪っていった
そのときわたしはドーナツ食べてコーヒーのんでた
わたしはそこにいなかった
 ....
かわいい、こどもみたいなかなしさ。
いつかは別れると思ってた。
でも全部わたしになった。過ぎ去ってはじめて、わたしになった。
だからもう一度出会えるよ。新しくじゃなくて、続きじゃなくて、ただ ....
おまえらの心が傾くところに
どんな花が咲くか見てやろう
それがこわいって言うのか
種も蒔いてないくせに
一年まえとおなじように、さるすべりの木がアパートのしろい壁に影を落とす。葉のおちた、やせた、冬のさるすべり。
はれて、あたたかい夕方は清潔なにおいがする。角のスーパーマーケットのほうから、圧倒的 ....
中庭に
植えた花は
きれいだけど
枯れてしまった

窓際に
活けた花は
きれいだけど
萎れてしまった

花屋に
勤めてみたけど
まい日
まい日
まい日
まい日
まい ....
わたしは
鬼を育てている
小さくて可愛い
鬼を育てている

百年を わたしは三つに分け
大きいものは土に埋め
小さいものは火で燃した
一つ残った手まり程のを
わたしはするりと飲み ....
スプーンを傾けるその角度さえ愛しいままに百年が過ぎ

カーテンの揺れるはやさに追いつけず取り残されて百年が過ぎ

指さきにのこる温度をたぐり寄せ記憶撫でるだけ百年が過ぎ

晴れわた ....
サイダーは陽射しで
わたしはまなざしに
溶けてからんと音がなる

はずかしいくらいに慾をむきだしにして
蝶々が卵をうみつける
濃い影が床を一周するあいだに
わたしたちは手をつなぐ
 ....
うみにいったら
なつかしいにおいがした

血と肉がまじった
たぶんこれは
おなかのなかでかいだ
におい
るるりらさんのはるなさんおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
460円- はるな自由詩811-3-18
好きだよ- はるな自由詩411-2-26
音楽- はるな自由詩411-2-13
さるすべりの影- はるな散文(批評 ...110-12-9
フラワーショップ- はるな自由詩410-10-4
鬼を育てる- はるな自由詩210-9-9
千年- はるな短歌310-7-29
まなざし- はるな自由詩310-6-3
ママ- はるな自由詩310-5-19

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