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虫の鳴き声がする

星が動くように見える

夜の高くを

何処かのひかりを

吸った雲が流れていた


別れ話のそのあとには

永遠のふりをした

永遠でないものが

 ....
生臭いゴミの匂いがした

いい匂いのふりをしていた

季節の夕暮れのひかりに


ぼくは金木犀じゃないかと見回した

歩きだせずにいた

ひかりは姿を

ゴミの匂いは形を
 ....
どうにもならない夜の嵐

やわらかな心が揺れているの

でも不思議

それはいちりんの小さな花のよう

黄いろい花が揺れているの


舌たらずで饒舌なため息

ひかりは見えな ....
ぬるい陽射しに

すこし暑い秋の

ふかい水色の空


とぼとぼと

道をふりかえる

こどもの頃

どんな顔で

どんな夢を見て

歩いたのか


ぬるい陽射 ....
屋上で寝転んでいる

なま涼しい風が吹いている

こんなところなのに

どこからか虫が鳴いている


とてつもないほど風が吹き

またたく星がつくられてゆく

星はあんまり見 ....
女ホルアップのそのさきに楽しむ暮らしはあるのかい?

車なしじゃ何処にも行けないオクラホマ州の高校生

親と離れてしまえばお金と移動手段を失ってしまう

女ホルアップのそのさきに楽しむ暮ら ....
私生活でも社会でも

人を助ける力がぼくにはなかった

雨雲が垂れていた

胸には錨が下りていた


人は自分で決めたいのだ

水色の空が

向こうには広がっている


 ....
空元気は宗教家のはじまり

だけど僕らは

宗教家でもなんでもなくて

これといって

なにするわけでもなかった

空っぽだから

なんだか元気になれるんだ

そううそぶく ....
虫が鳴いている

秋の音させて

虫が鳴いている


遠く宇宙で星が瞬いている

遠くからだと瞬いて見えるのだ

遠く宇宙で星が瞬いている


何かが落ち着き

何かが ....
のどかな黄色いひかりに

白い雲がぱっぱっぱっと

目印のように浮かんでいます

ひかりの圧が緩んでいます

ぼくは指を震わせながら

考えたことを打っています


夏が逝き ....
駅から流れる

家路を辿るひとの群れのなかで

ただ恐かった

人生や血脈が

にほん足でとぼとぼ歩いていた

それが恐くて


点滅する信号を見つめていると

生きてい ....
この世でいちばん大切なこと

それは親への感謝だと思う

小さい頃どこかへ連れていってもらったとか

育ててくれたとか

そんなことへの感謝ではなくて

それは親への無条件の感謝だ ....
まっしろになって

朝からまっしろになって

まっくろな言葉が

ばくはつしそうになって

僕は電話をきった


まっしろな朝なのにまっくろだった

世界にそれをばくはつさせ ....
ひかりはぼくらをほどくだろう

影や風がさわってもくれるだろう

そこでぼくらは調整されるだろう

がんばれば逆向きのちからも生まれる

それがぼくらの今いる世界だ

それでもまえ ....
埃っぽい雑駁な田舎の街道脇に

その自動車修理工場はあった

そこには世間的にいえば不幸な人間たちが住んでいた


太陽に照らされ雨には蔭り

風には押し黙り春には綻び

夏にも ....
どんなひかりになにを見つめていたのだろう

彼女をさいごこの世で彩ったひかりたちに

なんどもなんども

ありがとう言いながらぼくは震えている


髪の毛の生えていない頭にかぶってい ....
目のまえのきみを見つめていると

あんなに触れていたことが

夢のなかの出来事のように思えてきた

白磁を帯びたきみは

純潔につつまれて

どこまでもどこまでも美しかった

 ....
いろんな事情があるのだ

いろんな切実があるのだ

賞味期限ぎれの調味料にも

フローリングのペットの毛にも

散らばったコンビニの袋にも

飲みかけの缶ビールにも


やさ ....
オレンジの月が

まっぷたつになって浮かんでいる

はんぶんの月が

悲しくもないのににじんでいる

だからなんだというような景色が

あらわれてはビルに隠れている


子犬 ....
戦争があれば

ひとを殺しに来る夜がある

若さや才能や平凡を踏みにじりに

ついに来たかというような

そんな運命が

想像を超えた化学や感情が

戦争があれば

ひとを ....
ぬるい夜風に吹かれてた

たばこをつける音がする

スーツのしたは汗べとべと

ウォーキングの音もする

電車が遠く聞こえている


汗で髪をなでつける

爪でかたちをつくっ ....
孤独じゃないと感じてる

孤独じゃないと案じてる

二人でぐっすり眠りたい

月あかりだけ浴びながら

青いツラの皮うかんでる


きのうの戦争銀メダル

世界で何位なら満足 ....
浴衣で待ってて

言えなかった

散歩するため

浴衣で待ってて


愛するひととのすれ違い

こどもの肌に三角の目

暗闇には光などなかった


浴衣で待ってて

 ....
トントントン

トントントン

カタカタカタ

カタカタカタ

ベリベリベリ

ベリベリベリ

トントントン

トントントン

カタカタカタ

カタカタカタ

 ....
そうか痛いか胸のうち

ひとは過去で今を見る

そうかおまえか

初めて会うのは

あのときぼくは

どんな過去でおまえを

見つめていたんだろう


夏の夜の紙袋

 ....
熱風が頬を刺す

まだ汗は出ない

背骨が前傾する

まだ息は普通だ

悲しいことを探している

楽しい約束を探している

実現することを

月の満ち欠けを

朝日が昇 ....
つかみどころのない

微熱にうかされたみたいな

深刻で他人事のような寓話が

ぼくの星の王子様だ


ちいさい頃読んで

ぶ厚いハードカバーの絵本なのに

絵が白黒だったり ....
8月の夜が湿気に

汚れては波止場で吠える

中華街から

仕事に出掛ける女姿

触れたのは埃かぶった

アロエのぐんせい植木鉢


ピアノの連弾

サックスの軽快

 ....
車窓にうつるのは

素っ頓狂なぼくの顔だった

見つめていると

悲しそうな顔になっていった

町明かりが点々としている

みんなきょうは楽しかったのか

みんななんか成長でき ....
外灯に照らされて

葉のみどり





救急車の音

風もない夜だった


あなたの声を聞きたかった

からだもたましいも

ただそれだけになっていた


 ....
ただのみきやさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(406)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
永遠- 吉岡ペペ ...自由詩312-9-24
金木犀- 吉岡ペペ ...自由詩412-9-23
やわらかな心- 吉岡ペペ ...自由詩412-9-19
すこし暑い秋の空- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-18
虫が鳴いている- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-15
まぼろしの女ホルアップ- 吉岡ペペ ...自由詩212-9-14
水色の空- 吉岡ペペ ...自由詩212-9-10
ほほには- 吉岡ペペ ...自由詩412-9-9
秋の音- 吉岡ペペ ...自由詩712-9-5
八月の秋のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩912-8-28
横断歩道- 吉岡ペペ ...自由詩1312-8-25
いちばん大切なこと- 吉岡ペペ ...自由詩112-8-22
まっしろな朝に- 吉岡ペペ ...自由詩112-8-20
まだ見ぬ公園- 吉岡ペペ ...自由詩312-8-19
こころのひかり- 吉岡ペペ ...自由詩312-8-16
さいごこの世で- 吉岡ペペ ...自由詩1512-8-16
白磁のひと- 吉岡ペペ ...自由詩112-8-14
いろんな切実- 吉岡ペペ ...自由詩412-8-12
はんぶんの月- 吉岡ペペ ...自由詩512-8-11
ひとを殺しに来る夜- 吉岡ペペ ...自由詩612-8-11
ぬるい夜風- 吉岡ペペ ...自由詩212-8-10
ねむれない夜- 吉岡ペペ ...自由詩1112-8-7
浴衣で待ってて- 吉岡ペペ ...自由詩712-8-4
満月- 吉岡ペペ ...自由詩412-8-3
そうか痛いか- 吉岡ペペ ...自由詩712-8-1
熱風セレナーデ- 吉岡ペペ ...自由詩312-8-1
星の王子様- 吉岡ペペ ...自由詩512-7-28
8月の波止場- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-26
車窓- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-25
夏の街路樹- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-22

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