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夜中どれだけ風が強く吹いても

虫たちの鳴き声はやまなかった

不安にふるえながら

ぼくはそのことに感心していた

遠ざけられたらまたおかしくなる

なのに秋の虫たちはやまなかっ ....
民主党にはいれなかったけれど

民主党が圧勝したあと

ぼくは腹を決めて民主党を応援した

自民党にはいれなかったけれど

自民党が圧勝したあと

ぼくは腹を決めて自民党を応援して ....
理念や法則や未来のために戦っている

戦争をしている

誰も救うことのできない戦争をしている


優しさは

勝利なき戦いに挑む者たちだけが

身につけられる

そのことを
 ....
ひかり

ワイシャツが透き通る

暑い夏

湿気が熱を孕んでいる

だから

日向も日影も暑いのだ


でも未来がくれば

ひかりに熱がなくなって

湿気もなくなって ....
裁判所から出頭の通知が来た

なのにこのこころの優雅さはなんだろう

みんなじぶんが正しくて

みんなじぶんが得をしたいだけだ


そんなことで砕け散るような

俺は岩じゃない
 ....
恐竜のいそうな島に着くと

そのままゴルフ場に向かった

ロッカーに着替えを突っ込んで

朝の涼しい湿りに芝を踏んでゆく


日本でしようが

海外でしようが関係のないはずなのに ....
南半球

夜の港で船を待つ

いつもの星空とちがう

散らばり方がちがう

強くひかる星の位置もちがう

流れ星ひとつ消えるまに

お願いごと

三回唱えることに成功した
 ....
くそさびしい夜だ

痛かったやろ

こわばったやろ

目どこ見たら

わからんようなったやろ

胸こげたやろ

ゆびさきしびれたやろ

息あさくなったやろ

そんなじぶ ....
こころもからだも捨て身のひとよ

焦がれてただせつに歌う

おまえは少年の瞳をきらめかせる


おまえよどうか愛するひとを護りたまえ

おまえへの純信にやすらかに応えたまえ


 ....
めまいがする

にじんでいる

なみだがとまらない

さけびたいのに

おれのせいなのに


こころなんて蟻さ

きよらで柔らかな生き物に

知らぬまに踏み潰されている
 ....
生きている

やさしいから

目につくことがある

傷つくことがある

こころが折れそうな

日々の機微を

吐き出したくて

みんなときどき意地悪になる

でも大丈夫 ....
夏の葉がそのままの

あめあがりのみどりに

あたたかく包まれながら

夜の遊歩道をたどる

いい匂い

みぎめのほうが

いい匂い

柔らかくしかさわれなかった

ぬ ....
じぶんをかえりみず

アーヤが誰かを助けにゆく

じぶんをかえりみず

ヒョウスケくんが誰かを助けにゆく

ふたりがこわれてしまいそうなとき

誰かふたりを助けてください

ア ....
蝉が鳴いていた

初めてかわした愛言葉の翌朝

声で愛言葉をかわした夏の朝

蝉が鳴いていた


こんにちは

こんにちは

たいせつにしようね

うん、

ねれたか ....
傷つく準備

傷つかない準備

私は傷つく準備のほうをとる

一人では生きてゆけないから

なんども分かったことだから

傷つく準備のほうをとるのだ

傷つく準備

傷つか ....
あなたを見る

あなたの助けを借りて

ぼくはぼくのイメージを追う


あなたと触れあうすべてのちからで

ぼくはぼくのイメージを追っている

離れるたびトイレで先を拭いながら
 ....
ミツバチ消えた

花粉が

花粉が

行き場を失った


世界から

緑がなくなる

宇宙から

命がなくなる


ミツバチ消えた

花粉が

花粉が

 ....
山にはもう

やわらかな緑はないようだ

濃い万緑におおわれている

鶯の歌声も完成にちかづいている

からだで鳴いている

のどで押していないからふくよかだ

みずみずしい滴 ....
雨が車窓をたたいています

だから明日そちらは雨でしょう

月曜の深い夜のさびしさに

ぼくは子供の頃を思い出します

てるてる坊主ゆれています

灰の心が雨にたたかれています
 ....
五月の晴れ間

万緑にむかう木々

風にひょいひょいと揺れ

白くきらめいている

胸でそれを見つめている


ゴルフにゆくたび

山の雲雀や鶯の歌声がふくよかになっている
 ....
吐き出したんじゃない

じぶんの声が聞きたかった

誰にもあやまらなくていい

じぶんの声を取り戻したかった

あなたで
肉体からでしか

たとえそれがおんなじことであっても

それぞれの肉体からでしか

ものごとは考えることが出来ないのだ


肉体とは

肉体そのもののことだ

環境のことだ
 ....
比べられている

ぼくは精一杯精密に生きている

はしごにのぼることが怖くて出来ないでいる

ぼくは言葉をなくしている


比べられたあと

選択されない痛みや壊れをおぼえている ....
あなたが誰かとはやあるき

誰かのことばに足をとめ

ちがう顔して笑ってる

むかしの職場にいまいます

ほされた先輩威張ってます

意地悪上司の気弱な顔

誰かのことばに微笑 ....
ひとは裏切りをぼくに見せるまで

どんな密談かさねていたのだろう

ひとがそれをかさねているあいだ

ぼくは一体なにしていたのだろう


お客様に怒られていたのか

コンビニの夜 ....
涙がとまらないよ

どれだけこの世が淋しいところか知ってるよ

それをみんなに気づかれように

ふたりでありがとうって言葉見つけ出したよ

いっつもごめんな


幸福は状態じゃな ....
ホテルに戻ってスーツを脱いで

ワイシャツとパンツと靴下になって

腕時計をはずしていたときだった

パンツにヒヤッとしたものを感じて

手をやるとつめたく湿っていた

ちんちんに ....
春になると飛んでる虫が集中的に増える

だから燕はこの時期にこの国にやって来る

命を食べみずからも命に食べられる

命のピンボール

切実でも偶然でも運命でもない

ぼくみたいに ....
密談の海を冷酷にすすんでいた

感情の海に難破船がゆれていた

黒雲がわれ光の束がさしている

嵐のあとの静けさは自由だった


終わりが始まる

裏切りと

切実が連環する ....
さくらなんて嫌いだ

あんな群れてるやつら嫌いだ

たとえ一人になったって

さくらみたいなことはしない


一人のさみしさを

狼みたいに乗り越えてやる

つぎはぎだらけの ....
ただのみきやさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(406)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋よ、秋の虫たちよ- 吉岡ペペ ...自由詩513-9-17
誓い- 吉岡ペペ ...自由詩513-9-10
勝利なき戦い- 吉岡ペペ ...自由詩513-8-26
暑い夏- 吉岡ペペ ...自由詩1513-8-24
俺は岩だ- 吉岡ペペ ...自由詩413-8-16
恐竜のいそうな島- 吉岡ペペ ...自由詩413-8-11
夜の港で船を待つ- 吉岡ペペ ...自由詩613-8-10
くそさびしい夜- 吉岡ペペ ...自由詩1013-8-3
せつに歌う- 吉岡ペペ ...自由詩713-8-2
こころなんて蟻さ- 吉岡ペペ ...自由詩813-7-30
機微の唄- 吉岡ペペ ...自由詩1113-7-27
あめあがりのみどりに- 吉岡ペペ ...自由詩313-7-23
誰かふたりを- 吉岡ペペ ...自由詩313-7-18
蝉が鳴いていた- 吉岡ペペ ...自由詩413-7-16
傷つく準備- 吉岡ペペ ...自由詩913-7-4
あなたを見る- 吉岡ペペ ...自由詩413-6-23
ミツバチ消えた- 吉岡ペペ ...自由詩213-6-4
六月の歌声- 吉岡ペペ ...自由詩513-6-1
明日そちらは- 吉岡ペペ ...自由詩813-5-29
五月の晴れ間- 吉岡ペペ ...自由詩413-5-28
あなたで- 吉岡ペペ ...自由詩213-5-25
責任- 吉岡ペペ ...自由詩313-5-18
言葉をなくしている- 吉岡ペペ ...自由詩213-5-10
哀しい夢から- 吉岡ペペ ...自由詩413-4-28
それをかさねているあいだ- 吉岡ペペ ...自由詩713-4-27
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩513-4-18
ぼくは馬鹿だ- 吉岡ペペ ...自由詩413-4-16
命のピンボール- 吉岡ペペ ...自由詩613-4-14
難破船- 吉岡ペペ ...自由詩513-4-7
ぶっ倒れるまで- 吉岡ペペ ...自由詩813-4-4

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