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私腹を肥やした市長と
新人の試験監督が
芝の敷き詰められた校庭で
シーソー遊びをしている
紙魚は紙幣を食べつくし
新月の夜に
湿った子音になる
質問が締め切られると
至福の ....
今日はめずらしく詩が書けません。

だから僕は躍起になって詩を書き殴ります。


書き殴ります。
でも画面に表示されるのは知らないどこかの誰かが打った文字を
全く変わり映えしないもの。
 ....
牽かれていく二すじの偏光
孤独な少年の手なぐさみ
自転車にまだ補助輪があったころ
ぼくは愛されていたかしら
いなかったかしら
初夏の予感が初めて来たとき

駅前通りに二匹の妖精 ....
僕らは見知らぬ未来を味方につけるため
騙し騙しの今日をやり過ごし
昨日の名前を付けるために墓を立てては
名前を付けると昨日が色あせ遠くなってしまいそうで
やっぱり何も刻まないこともある
無言 ....
まっさらな光の空間でも 輝きたい

対極の色彩に支えられるのではなく

白の中でも 極める白さを放ちたい

特殊カメラでも拾えない 光 眩しさを
可能な限り 歯を喰いしばり
結び目まで ....
赤い鉄橋が
鳥居のように立ちつくす
影の硝子の奥の午後


さわれぬ光をさわらず昇り
灯は街から剥がされて
夜は緑へ緑へ向かう


昇りゆく灯のさらなる上を
虎は ....
飲んでいい牛乳なんてない

宝くじは空くじだ

ビンラディンはとっくの昔に死んでいた

年間自殺者なんか三万人もいない

地球温暖化なんて二酸化炭素と関係ない

みんな騙されるのが ....
痛ましい日々を相殺するように
僕の体は卑小になる
すべてが抜け落ちた後に
核のようなものが残った
その核はただれている
時間が湾曲して僕から逃げていく
望まれない永遠のなかで
ただ生きる ....
腕をつくフォルム
眼球と二重瞼のバランス
背中に手を添えて
差し伸べるように
手のひらを奥へ傾ける
黒髪がしなり散らばる感触
床へ促す一連の流れを素描しながら
降りそそぐ熱い雨を
 ....
今日は本当に久々の休みだから










爆睡しようと思い且つ








 ....
空から降ってくるものたちは
悲しみをたずさえてそっとやってくる

それはアリューシャン列島の凍った針葉樹を融かし
地に降り立つとそれぞれに色を変えて南下してくるのだ

柱時計をぼんと鳴らし ....
仮面ライダーになりたかった

あのときぼくはまだ

仮面ライダーじゃなかったから

そのことばかり考えていた


三日月は満月になりたかった

ひとはみなしあわせになりたかった
 ....
蛍光色

近い色合いの、液体
を飲む。


島と海

錠剤。
食べ過ぎたおれ
は死ぬ
こと

せん妄し、
雑巾
を絞る。
壁を拭く。
硝子障子

なでる。 ....
かなしげなものを見て
かなしげな目をしてみる
少年が駆けていって戻らない
就職する葦たちの中で
僕も書かれていくけれど
一般相対性僕は濡れているので
エントリーシートにはのらない
特殊相 ....
砕かれたうす赤い冬薔薇が
華奢な少年の頸すじに散る
銀色の沈黙を張りつめる空に
黒く慄える梢が罅を入れてゆく
道にゃ名前が付いていて









国道1号



県道2号







 ....
やぶ【×藪】
草木や竹が生い茂っている所。

へび【蛇】
《「へみ」の音変化》有鱗目ヘビ亜目の爬虫類の総称。

やぶ-へび【×藪蛇】
《「藪をつついて蛇を出す」から》よけいなことをして、 ....
コーヒーと砂糖

砂糖とアリ

アリとキリギリス

キリギリスと青草

青草とホルスタイン

ホルスタインと青空

青空と飛行機雲

飛行機雲と夕陽

夕陽と影
 ....
幸福とはこういうことを言うのだろう

幸福とは

幸福のようなものが

重ねられてゆくことを言うのだろう


叔父夫婦は熱心なキリスト者だった

はじめてのクリスマスの日

 ....
何か
を食う

たったった、と

たっ
たっっ

臆面もなしに
揺れる天秤
秤皿の上にあるのは
したたかな
計算

みっみみ
みみが
みぎ

外は氷点下
忘れられ ....
{引用=私たちの諸言語は存在するという動詞を中心として織りなされている。だが、私たちの諸言語は、いかなる王権よりも強く、また、廃位することもない存在の王権を単に反映しているだけではない。そうではなくて .... 僕が資材調達課で関根さんが天体望遠鏡を組み立ていた頃総務の峯岸さんが3びきの柴の仔犬をもらってきた

工場の片隅食堂の裏の朽ちかけた木造の社員寮のあたりでわんこは皆に可愛がられながらコロコロと遊ん ....
こどものゆめ幻なんかじゃない

サンタクロースは社会的想像の産物だ

小学生のころ私のサンタクロースは消えた


べつのメルヘンを育てていった

自分が罪びとであるかのような

 ....
 
笑みを絶やさずにいよう

しずむあなたの灯台となるために

ずっと絶やさずにいよう



 
落下の形態が腑に落ちず
目下動転のとある夜だ
路地裏のとうに枯れた朝顔の鉢の
蔓の為の竹が歯の癖の様に泣く夜だ


眠る前から目覚まし時計が気になるのは
眠る前 ....
  女よ
  ぼくが眼をとじると
  きみは枯れた稲妻のようだ
  だが
  手をふれるとそれが
  一匹の大きな白蛇だとわかる
  女よ
  きみを
  冬に横たえる
   ....
すけべな川魚は岩陰で寄り添い
すべて水泡に帰す愛の歌を歌う
ゆうべ降り続いた嵐で濁る川面
ゆらぐ光は泥にまみれ畳を編む



水のない街で雨を待つアスファルトの灰の色
灰のない街に沈む ....
詩は宿命と共に在る

もし、君に何の宿命も無ければ

君が日常の雑事と欲望に埋もれているならば

君から詩は生まれないということになる

日常の中で、人と違う痛みを感じなければ

 ....
一本の草となり風にゆれている
無数のいのちの気配
静かで心地よいざわめき

一本の草となり風にゆれていた
触覚をおもいっきりのばしてみる
しびれるような蜜蜂の羽音

暑く深く
生と死 ....
夜の海をゆらゆらと私は舟を漕いでいた
天球の子宮のような空間
おだやかな潮の香りがおびただしい生を封じ込めている
櫂の力を緩めると島が見える
オレンジ色のひかりを放ち島がゆらめいている
火の ....
高濱さんの自由詩おすすめリスト(163)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
至福のシンバル- たもつ自由詩212-4-23
今日はめずらしく詩がかけません。- 神木♪龍自由詩112-4-21
エイプリル- あまね自由詩2312-4-21
墓の名- マチムラ自由詩9*12-4-20
接吻- 朝焼彩茜 ...自由詩8+*12-4-20
歌と境界- 木立 悟自由詩512-1-3
こんな感じで- 吉岡ペペ ...自由詩2+12-1-3
風邪- 葉leaf自由詩212-1-3
新しさを知ってゆく月を美しいと詠む國で- たちばな ...自由詩26*12-1-2
ミッドナイト・マグナム- TAT自由詩212-1-1
風の章- 梅昆布茶自由詩1112-1-1
こころの光- 吉岡ペペ ...自由詩711-12-30
くすり- 榊 慧自由詩1011-12-30
さすらい- めー自由詩411-12-29
北_窓- 塔野夏子自由詩4*11-12-29
忘年会- TAT自由詩411-12-27
どっこいしょ- 乾 加津 ...自由詩15*11-12-26
いちごとコーヒー- Seia自由詩411-12-26
クリスマスの思い出- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-12-26
何かを食う- within自由詩8*11-12-26
III_Autrement_qu'être_ou ...- イリヤ自由詩211-12-23
柴犬のいた日々より- 梅昆布茶自由詩1211-12-21
私のサンタクロース- 吉岡ペペ ...自由詩611-12-21
笑みを- 殿上 童自由詩30*11-12-20
うわ言のミッド・ナイト- ホロウ・ ...自由詩6*11-12-20
白蛇- 草野春心自由詩9*11-12-17
リバー/アナログ- 茶殻自由詩2*11-12-15
詩と宿命- yamadahifumi自由詩311-12-14
蟷螂の夢- ただのみ ...自由詩13*11-12-13
燃える島- 山人自由詩8*11-12-13

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