すべてのおすすめ
牽かれていく二すじの偏光
孤独な少年の手なぐさみ
自転車にまだ補助輪があったころ
ぼくは愛されていたかしら
いなかったかしら
初夏の予感が初めて来たとき

駅前通りに二匹の妖精 ....
秋の予感がする夜に
金色の蛾は
星をなぞってとぶ

さみしげにゆれる
夏草の穂に沿って
古い時間がとむらわれる

月に咲く花
ただ一輪の歌
真空を呼吸して
たましいたちを導く
 ....
祝祭をかたどる歌が
背面にひろがる
真っ黒の水面に
跳ねる

雨を待つ暗がりの眼窩から
月がふたつ
とろり、
こぼれおちて
まぐわう男女の
たかまりゆく濃度に似た
風がとても ....
頭のどこか奥のほうで
水が、
ごう、
と音をたてた

やさしく響く音楽のほとんどが
ほんとうは悲鳴に由来していることを
習いに学校へ行く
聴いているふりをしたり
聴いていないふりをし ....
中川達矢さんの橘あまねさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エイプリル- 橘あまね自由詩2312-4-21
月に咲く花- 橘あまね自由詩1211-8-18
にじみ出す夜- 橘あまね自由詩1511-6-27
月曜日、晴れときどきくもり- 橘あまね自由詩1011-6-20

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する