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{ルビ晩餐=ばんさん}など絶えて久しい
誰もが膝を抱えてうずくまった夜に僕は
屋根の隙間から星を見あげてた
あかい、涙みたいにうるんだ一粒に
名前をつけようとしたとき

父さんが僕の髪をく ....
消しゴムは 
あの日
机のひきだしから
転げ落ちたまま

ぼくの過去だけを
見つけられずに
教室でふいに
かかりっきり
になってしまう先生
背後で
好き勝手する
魚を食べたり
それを戻したり
さらに並べたり
する

駅や図書館には
変な音を出す人が
いっぱいいて
そ ....
 
 たった一言交わして
 すれ違うだけの人にも
 私を憶えていてほしい
 それは贅沢なことだろうか


 食卓や墓地や廃屋にさえ
 いつも人の面影があった
 私の生まれは人だから
 ....
夏の初めの宴会は
私の手の届かないところで始まる
少し水を含んだ粘膜が柔らかく糸を引き始めて
まだ湧いたばかりの入道の行方を
飛ぶ鳥だけが追いかける事が出来る

遅咲きの妹は去年の春に熟れ ....
風のつよく吹く日には
惑星間電話で
火星に電話をかける。

受話器のむこうから伝わる
赤錆色した砂あらし。

その夢の原石のような響きに、
そっと
耳を澄ますために。
どううぶつえんの檻の前で親友は盤を取り出し
飛車角落ちで良い、と言う
親友の温かい手から飛車と角を受け取り
どううぶつの檻に投げる
どううぶつは隅でうずくまったまま見向きもしない
飛 ....
ああ 雲ひとつない

騒がしい季節が終わって

空も

心を一つに決めたんだね
横浜の郵便局のかげ曲がる畑在っても彼は在らず

ただそんなことを思って珈琲を手には同じ銘柄の煙草

靴先を鳴らして白線を踏む仕草にさえ一筋つたう

さいごだと線香の先灯すけどこらえきれずに ....
冷え切った校舎の裏
ささくれ立った言い訳をした日
嘘をつくのは単なる処世術ではなく
空気と同じなんだと信じることにした


地球は今この瞬間も律儀に回っている
無数の嘘を繋ぎ止めながら
 ....
砂糖まみれのドーナツは夢の中で真っ二つ

綺麗な三つ編みがふちを残して焼け落ちた

だからあなたは笑ったの

求める事を忘れたらあたしはどこへ

欲望にまみれた両手では そんな答えでる ....
愛の奇跡であの娘と結婚させてください
そう神様にお願いした次の日の朝
目を覚ますと僕の右手には一本のわらがあった
どうにかしろ、ということなのか
どうにかなるさ、ということなのか
わ ....
かぜをたべて
いきているとりを
たべて

かぜは
なんだか
かなしいきもちになった
それは私ではない誰か
窓際の花瓶の水を
新しく換えるのは
いつも気付かぬうちに


橙色の陽が差しこむ
開け放たれた窓から
手を振って身を乗り出す
あれは私ではない誰か


肌 ....
ほうっておかれて、いいのだ。
忘れていてくれたほうが
ほっとするのだ。
猫じゃらしなんかを
そよがせて
雲の影を
ひたいに映して
空想していたいのだ。
本日はお日柄もよろしく
押入れの中は相変わらずのじめじめ模様が続きます
いつまでこの暗闇の中でかくれんぼをしなければならないのか
親方にも僕にもよくわかりません
ただ、かび臭い布団や枕 ....
蝉は何て言っているのか?
やりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいって言ってる
路上とかの脇に植えてある木なんかの幹で、
あーもーまじやりたいやりたいやりたいやりたいやり ....
倉吉病院にきちがいを連れて行くと5000円もらえる
倉吉病院の裏山には隔離施設と秘密の沼と竹林があって山を越えると
東伯郡になって梨園に出て夏になるとおいしく食べられる
竹林の奥の井戸のトタン板 ....
霧雨が止んだ午後
兄さんが里山へ 
野いちごを摘みに行こうと言った

空にはかすかな光り
濡れた緑が 濃い空気を吐き出して
後に続く僕の 切れ切れの息を
奪うように纏わり付いてきた

 ....
うす紫に、きれいに染め上がった、
放課後の、
(優しい文脈を結んで)
ぼくは 図書館で、
大好きなきみの名前を、
水文字で書く。

水文字。
右でもなく、
左でもなく、
遠いほうの ....
母さん
ぼくの血は
あの鳩の眼よりも
薄い色なのですか
すでに色褪せてしまった繃帯が
風になびくのです

母さん
ぼくはまだ
あのデパートの屋上で
迷子のままなのですか
いまでも ....
 何気なく押しだした吐息に
 繊毛が混じる
 機械じみた寒さが
 曇りガラスの窓を割る



 結び目が一つだけついた
 硬いロープが
 乾いた土に
 弓矢を放 ....
 恋で埋める空き地を
 日が差さないとぼくは文句を言った
 音楽が流れる川のないところで
 水浸しになるだろぼくは手紙を送った
 物語の中にいるこれは嘘ですぼくは日記に記し ....
15:00

冷蔵庫が壊れた


ねえ 父さん
母さんが
今 通り過ぎましたよ


(新聞の音)



7:00

僕の洗濯機に
さわらないで


母さん
父 ....
あいにくと
今朝は
雲母の雨

レイゾウコに
証券市場線の傾きで
保存されたキャベツが
笑う

そう
どうでも
いいことだった

遠いNの遠足に
かかる雲のあいま
母さん ....
メアリーは言った
「いつまでも一緒よ」
でも彼女はとっくに
土の下
おお おお
彼女はとっくに
おさらばだ

キング氏も言った
「死ぬときは一緒」
でも彼は今年
83
おお お ....
  おや、河をめざしていたのではなかったのですか


           はい、ここは河です


  どうにも、ここは海、のようですが
  その証拠に、
  こんなにも広く、青い
 ....
ミシシッピ・ブルーを忘れてしまった
2台の古いラジカセから
サラウンドで流れるサーフロックの隙間に


今日はなんだか涼しいね

違和感とマージして さようならも言わずに
歪んで照り ....
耳をふさいで、いた
宇宙の、すみっこ、で
その間も
朝と夜と砂時計、は転がりつづける


なにもかも、と
言えるほどの、なにか、

ふたりに、あったか
しれない


耳をふ ....
 歪みきった顔が映ってる鏡のそばから
 雨の音が聞こえる
 誰にも気づかれないドアが
 回転してる
 最後の階段だけない
 から
 おれは右足を開封して左手で閉じた
 ....
本木はじめさんの自由詩おすすめリスト(444)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
方舟のなか、壁にもたれて僕は- 汐見ハル自由詩7*04-9-26
彷徨- 望月 ゆ ...自由詩204-9-26
0-gravity- サカナ自由詩404-9-25
人_(2004.9.25)- 和泉 輪自由詩2904-9-25
西瓜- サカナ自由詩1104-9-24
サイレント・コール- 青色銀河 ...自由詩504-9-23
ゆうううつ- たもつ自由詩28*04-9-22
- さち自由詩6*04-9-22
懐古- 吉原 麻自由詩2*04-9-21
朝の儀式- 窪ワタル自由詩15+*04-9-20
城下町- あいこ自由詩104-9-15
愛の奇跡- たもつ自由詩13*04-9-14
風鳥(ふうちょう)- 草野大悟自由詩9*04-9-13
日々_(2004.9.7)- 和泉 輪自由詩1404-9-11
空地- エズミ自由詩8*04-9-11
緑のT-TOP- たもつ自由詩1104-9-10
やりたがっている奴らを牢屋にぶちこんでしまえ- 馬野ミキ自由詩1304-9-9
光線- 馬野ミキ自由詩29*04-9-9
傷/回想- 千月 話 ...自由詩5*04-9-5
水文字- 青色銀河 ...自由詩12*04-9-2
季節- 青色銀河 ...自由詩1204-8-27
移動- カンチェ ...自由詩304-8-23
卵を追う- カンチェ ...自由詩604-8-22
夏鏡- 辻野克己自由詩604-8-22
草笛_弾く_キャベツ- 青色銀河 ...自由詩704-8-22
メアリーとキング- 自由詩504-8-21
ミシシッピ・ブルー- 望月 ゆ ...自由詩4*04-8-20
ミシシッピ・ブルー- nm6自由詩14*04-8-20
ふた- 望月 ゆ ...自由詩304-8-20
位置- カンチェ ...自由詩6*04-8-19

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