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きみをみまう朝は
なんどもなんども顔を洗い
なんどもなんども歯磨きをし
ぼくのもっている
とびっきりの青空を
つれていこう

あののびやかな笑顔が
もどってくるように
すべてのものに ....
潮の匂いのする河口で
きみが釣り上げた秋は
きらきらと
ヴァーミリオンの鱗を煌めかせ
すっぽりと
きみの心に還っていった

ぼくはといえば
あいかわらず
仕掛けを空に垂らし
風を釣 ....
みずいろに
きえた
ほたる
なつの
まぼろし
さんかいきのあおぞら
こんにちは
おはようございます
こんばんは


みしらぬひとが
あたりまえのように
あいさつをかわす

みしらぬかぜが
みしらぬひかりが
あたりまえのように
あいさつをかわす
 ....
それは
いまにもきえいりそうに

ふわふわと
ぼくらのまえにあらわれ

ながれにおち

みずいろにひかりながら
ながされていったけれど

あのひ
だれにしられることもなく
ひ ....
こんなにも
ひろびろと
あおいかぜのなかで
ぼくらは
とりになれない

だから
くもよ
ぼくらは
こうしてねころんで
かぜをつるのだ

そらのしずくが
ふたつ
いただきにさ ....
はる風がふくと
ぼくらは旅に出る

あき風がふくと
ぼくらは旅に出る

風がふくたびに
ぼくらは彷徨い
風がふくたびに
ぼくらは傷つき
その代償のような
中途半端な安息を得てきた ....
これまで
何百人の壊れた瞳と
話してきたのだろう

何千人の傷を覗き
何万人の嘘を写してきたのだろう

そして
その中の
何人のひとの血となり得たのだろう
おれは
かぜをたべて
いきているとりを
たべて

かぜは
なんだか
かなしいきもちになった
潮がゆっくりみちてくる。

潮がゆっくりひいてゆく。

波の音をのこして干潟がある。
交差点に立ちながら考えた

なぜ俺はここにいるのだろう
紺色の制服の中のそのまた中は
少しも変わっていないのに

化石となって考えた
風がひゅーひゅーなっていた
女子高生が華やかに通り ....
湖底の朽木となって

魚のはねる音を

聞いていたい
こはるびよりのひだまりで
つりをしながらあくびをすると
ぽろっとくびがころげおち
ついでにうでもころげおち
なかよくはりぼてけりながら
うみのうえをかけていった。


いそにのこされた ....
空や海の碧に染まず
ただよう白鳥のように
かっこよくもなく
蝶々のように
ダッタン海峡もとべず
かといって
酔いどれ船に乗る勇気もなく
まして
悪魔の風船をとばしたり
大地の商人にな ....
うすももいろに
秋桜はまわり
コスモスが
ひろがる

死が
のみこまれてゆく
ひろい
のはらいちめんに
ふりつもった
ゆきが
キラキラキラキラ
すんだ
あかいひかりを
はなちだすと
うまれたばかりの
あのこが
ぽつんと
そこにたっていた
やさしく
すな ....
あなたは
とてもかなしく
笑う。

こすもすの
ひろがりのように
笑う。

いきものの
さがをいとおしむように
笑う。
母さんは何も知らない
母さんは全てを知っている
母さんはガラスの空である
母さんはのたうつ虫である
母さんは輝くひまわりである
母さんは君たちの母である
母さんは何も知らない
母さんは全 ....
二足歩行を続けていると
いいことあるな

今日は
とびっきり かわいい
中学生に会ったし

青空に
薔薇は咲いてるし
な〜んにも
かざるものをもたずに
うまれたままでわらっている。
眸がわらっている。

ふれれば
こわれそうなひかりが
とことことことこあるいている。
眸があるいている。

ちいさく ....
ずいぶん
ながいときがすぎたが
きょう、やっと
ふたりは
わずか五ミリほどの
ラビリンスを
うんだ。

ちいさな
コンクリートのすいそうで
ちゅうにうきながら
まようことしかしら ....
ひとみなひとり

ひとみなひとり

ひとみなひとり

青空にいる
おれは海を釣ろうとする
海からおれを釣ろうとする

あなたは海を産もうとする
ひとの不思議を産もうとする

ぐるり
この星が太陽をひとまわりして
海辺の町に
また
桜が咲いた

 ....
名前は?

いちおうクサノダイゴという記号はある。

どこから来た?

あの空のむこう。

歳は?

知らない。

仕事は?

ささくれ屋本舗

具体的には?

心 ....
本木はじめさんの草野大悟さんおすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみをみまう朝- 草野大悟自由詩505-12-1
秋釣- 草野大悟自由詩12*05-10-10
君に- 草野大悟自由詩6*05-8-8
- 草野大悟自由詩8*05-7-2
ほたる- 草野大悟自由詩12*05-5-30
そらのしずく- 草野大悟自由詩7*05-3-28
デラシネ- 草野大悟自由詩8*05-3-27
おれは- 草野大悟自由詩5*05-2-11
風鳥(ふうちょう)- 草野大悟自由詩9*04-9-13
干潟の風景〜序章- 草野大悟自由詩2*04-7-30
立番- 草野大悟自由詩7*04-7-26
夜に- 草野大悟自由詩6*04-7-19
こはるびよりの- 草野大悟自由詩11*04-7-10
酔鯨- 草野大悟自由詩8*04-7-1
十三回忌- 草野大悟自由詩1*04-6-29
ひまわりの生まれたとき- 草野大悟自由詩5*04-6-27
えむ- 草野大悟自由詩9*04-6-24
娘たちに- 草野大悟自由詩4*04-6-21
帰り道- 草野大悟自由詩5*04-6-21
風の眸- 草野大悟自由詩5*04-6-8
ラビリンス- 草野大悟自由詩604-6-2
ひとり- 草野大悟自由詩4*04-5-29
光の子- 草野大悟自由詩7*04-5-29
職務質問には- 草野大悟自由詩9*04-5-16

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