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熱風と潮のからさに生足を出したというのは言い訳だろう
追想と他人の秘密を剥がす酒 求めないはずの指先を磨ぎ
隙をみせ皮膚が食われるもよおしを芽吹ける場所が賑わっていく
ため息がちぎれる夜に正座して冷蔵庫からの明かりで本読む
息つぎの仕方をうまく覚えられぬうちに夜はどんどん深まり
静謐をやぶる術をしりたくて肌を押したり引いたりしてみる
ざらざらの ....
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夏だから腐らないよう注意しよ 好きなあのひと結婚したって
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*
街角に子供が一人
地に染みる影を従え
かくれんぼする
*
吾をまね
地 ....
とくん、とくんときみはうなずいて
真昼の空をひろげてみせた
背伸びして手をのばしてもまだ遠い
青の時間につつみこまれる
目をふせて きみは何かを想ってる
雲にかくれた月に似ている
....
ソーダ水
かきまわされると
ダメなんだ
気泡は呼吸
死んでしまうよ
ソーダ水
放置されても
ダメなんだ
気泡はため息
....
自分とはぜんぜん似ていないものを あつめて暮らす 花とか夢とか
{ルビ瞳=め}はそらし
存在確かめ合う
ふたり
気配がわかるだけで
高揚
退職で
きょうが最後の
チャンスだね
追いかけたけど
信号 赤で
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退屈な黄 雨の日水玉 おめかしピンク 乙女心と躍るペディキュア
待ってないって素振りで 待ち合わせまであと5分 桃色チークにときめき重ねて
黒板にこっそり名前を書いてみた 指先震えるチョー ....
偽りと
思うわりには
求め合う
無味乾燥な
光り滲んで
どんだけ?とIAEA言ったから
四月十二はレベル記念日
東海の臨界事故やニガヨモギ
違うんだから蟹を食べよう
活き民の真赤な暮らし埋め ....
悔しさが
肋間神経痛をも
乗り越え渡り
めざす道 照る
自転車で
通りすがりの若者ら
元気いっぱい
ヒット曲歌い
さらにまた
歌声 響く
散歩道
日本 ....
たったいま はるかな星が 消滅したの。 あたしたちもきっと 何かなくした。
小鳥にも 性器はあるの?と きくきみに きらきらまぶしい 木漏れ日の花びら
ポケットに 愛を握り ....
液晶のくらやみがこわくて 誰か手をひいて 光よりもはやく
ナプキンでまぶたをぬぐう きらきらひかる夜の鱗粉 まぼろしさ
褪せた色がやさしいカーテンをしめる ふたりぼっちの夜がはじま ....
サイダーの中に視線が沈んでゆく 君の孤独は底をしらない
にせものの蛍の光に笑ってた ほんとうに笑えているかな
「なぐさめて。」そう言って甘い雨を降らせるこの街はまだやさしい
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