良かった とたくさん書いてある手紙
挫折した私にあてた 亡き先生の言葉

都会の勤めを一年で辞め地元に再就職した
仕事を覚えたての私に

あなたの事だから きっと会社の利益になる
早く決 ....
小さな謎がとける

氷の塊は
とろけたとたんに
別のモノになりすまして

心の
わだかまり
は 塊とは違うモノかしらん

ストローでつっつきながら/液体の中の氷を
暑い暑いという ....
見つめ合うこともなく
言葉を交わし合うこともなく
唯体温を感じる距離で
お互いを認識している

肌が触れ合うことに
どんな意味があるのか
きっと答えは無いのだろう
そこに在るというだけ ....
 この先は川でいきどまりのはずなのに…


 帰ってゆくオランウータン
 帰ってゆくパンダコパンダ
 帰ってゆくオットセイ
 帰ってゆくコアラ
 じてんしゃにのって
 はた ....
梅雨前線
低気圧

湿って
じとじと
一日中の雨

太陽光はなく

昼でも
薄暗い北の部屋

聞こえるのは
雨だれの
音ばかり

寒いのに
蒸し暑く

頭を置いた ....
雨が濡らす新緑の並木道
歩道を楽しげに歩く老婆と中年の女性
一つ傘の下まるで恋人のように腕を組み
女性は老婆の顔をのぞき
満面の笑みを浮かべて話しかけ
老婆は斜め上、女性の顔を見つめ
ニコ ....
麦の穂がりいりい、とゆれる
すみれ色をした空想の
行き着くあたりで
番犬みたいにとびまわってる
ぼくは忠実なひばりでありたい

かなしみをかなしむとき
いつくしみをいつくしむとき
太陽 ....
                110601



パールホワイトの大型車なんかが走っているのは
我が国だけだろう
西欧人からは
なんという非常識な色だと言われそう
新型のフォルクス ....
{引用=モンキーズ・ダイジェスト}
      エステティックサロン ビッチクラフト代表 竹野ユメ講演
                 「美の魔術師と呼ばれて」より抜粋


 (略)体内物 ....
布団を重ねる順番で
保温力がちがいます。
もしくは同じであっても
皮膚に触れる布団の面において
肌触りや素材が原因で
体感温度がちがいます。
しかしそれは寝入るまでの感覚でありまして
寝 ....
僕の
指で
嘔吐する
君の
口内から吐き出される
言葉、言葉、言葉は
キラキラと
美しい
夜の
露の
ネオンの
輝きの
眩しい
現実

夜風が
気持ちいい

夜だ
 ....
しらないまちを
あるいた

しらないというだけで
まちはふるくなり
あたらしくもなっていく

しらないまちのひとにも
わかるような
ことばではなした

ほとんどつうじ ....
姿見に映すわたしの姿
ぷくっと気になる「部位」がある




肩甲骨を意識して
立ち姿に気をつけてみた

たとえばモデルさんみたいに片足を気持ち後ろにずらす

それなのに元カレ ....
                  110529


こんな庵では如何でしょう
難しいですね
実現には10年くらいは掛かりますね
企画立案中でしたら
予算化のための具体案をすぐに提出し ....
大きな古い蛇
屋根裏から
台所に落ちた

そのまま外に
スルリと這い出
道端の用水路へ

右へ左へ
身を捩りながら
流れて行った

蛇の消えた家は
長く持たない
赤い張り紙 ....
三時草の おばちゃん とは
三時草を 私にくれた人のことだ
三時草は おひさまが三時の高さにあるときだけ咲く
だから さんじそう

三時草の花が
三時草に咲くためには
三時草 ....
むすこが
いじめられているらしい

ちちもまた
いじめられていると
じかくしたのは

おさけをのんでいる
ときだった

むすこはまだ
おさけがのめない

のめない ....
無表情な夜の空の
下に風鈴がさがる
いってしまった祖父がつりさげて
忘れられた風鈴がある

夏でもないのに
でも冬にもあった
そんな確認はいつも
悲しいとき

風鈴は祖父のことも
 ....
<通勤時>
通勤電車の車窓を解放して間歇的に空調からミストを散布、吹き込む熱風と人体の帰化熱利用で車内温度、体感温度を下げ
る(にっちもさっちもびとが何本か毎に飛び降りる恐れはあり)。

車内 ....
川原で
宮川大助師匠のような顔をした生き物を見た
って 言って良いのは 花子師匠だけかもしれないけれど

ずんぐりむっくりとしたケモノだった
大きさは 犬と猫の中間くらい
 ....
濁流から逃れた君は空を仰ぐ
散っていった者は悔いがあるだろうと
ひとりぽっちの青年は いつまでも呟く

気休めの暗示も
上っ面のヒューマニズムも
しだいに溶けて何も残らなくなるだろう

 ....
裁判所の待合室から
開港記念館の塔の屋根
クイーンの塔と
港に入った船から愛された目印も
今ではたくさんの灰色のビルディングに埋もれ
往時を偲ぶには上陸して裁判所の前に立つしかない。
 ....
立ち止まるのもありとは思うものの
夏らしさを感じる風の勢いに身を任せてみる

買い物帰りとかに立ち寄る近くの公園
このあたりは放射線とは多少なりとも無縁でいられるのか
小さな子供たちのにぎや ....
なぜ詩なのか



面倒臭くて つい
手軽な言葉を投擲してしまった
口淋しくて つい
甘ったるい言葉を咀嚼してしまった

<優しさ>の優しくないアクや
& ....
細胞は古くなる
からからに渇いて
白い皮膚が覆う
脱皮できないあたしは
留まる罰も知らない

誕生日ごとに新しくなる
「おめでとう」の一言に
どれだけの意味があるのか
わからないまま ....
 アパートの鍵を失くしてしまって以来、人と会うたびに誰かが部屋を施錠する音が聞こえるようになった。その音はどんな音楽よりも耳に残るものだったが、少し存在感がありすぎるようにも思えた。角部屋の窓は、少し .... 呪文をとなえるみたいに
あめだまをころがしながら
光の中を進めば進むほど
あんまり寒いので
動物園なんかはすっかり氷付けにされてる
入園できそうもないので
そのまま帰った

幽霊が ....
夜がうごいた
なまぬるく
あかい月のためらい
翅をひろげる雲たち
思い思いに

駐車場わきで
黒猫がスーパーの袋かじってる
貧相でうすよごれて
でもどこか清楚
みずみずしく香るけだ ....
              110518



世界初と聞く度に心を動かし
裏側から表側へと握り拳を突き出して
へらへらと薄い皮一枚で辛うじて形を保つ薄っぺらな奴等を追っ払うが
それ ....
影のない陽光を
乱反射させている
柳のような
黒い葉の茂る
背の高い木が
見えている

窓を開けても
風は感じないが
それら木の葉は
ジリジリと
動いて見える

大きなカラス ....
真山義一郎さんのおすすめリスト(843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日本画家の先生へ- 砂木自由詩22+*11-6-3
ひにちじょう- 朧月自由詩311-6-3
完全なる沈黙の中で- れもん自由詩411-6-3
城址公園の傍らの川沿いの道は通学路なのだった- 石川敬大自由詩14*11-6-2
フリーズ- 森の猫自由詩10*11-6-2
雨の交差点2- ……とあ ...自由詩15*11-6-2
即興- 橘あまね自由詩1411-6-2
マリッジブルー- あおば自由詩4*11-6-1
マイ・レヴォルーショナル・エステティック- salco散文(批評 ...4*11-6-1
布団の順番- 七味とう ...自由詩2*11-5-31
海月になろう。- プル式自由詩411-5-31
知らない街- 小川 葉自由詩511-5-31
隠すひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*11-5-30
あまみずの_水化粧- あおば自由詩3*11-5-29
蛇の消えた家- 和田カマ ...自由詩3*11-5-28
昼夜を問わず- るるりら自由詩13*11-5-27
親子- 小川 葉自由詩411-5-25
夜に下がる風鈴- 朧月自由詩311-5-25
利益社会でできる節電努力_素案- salco散文(批評 ...4*11-5-25
ひとでなしという_素敵な言葉- るるりら自由詩17*11-5-25
ひとりぽっちの青年- subaru★自由詩8*11-5-25
横浜の風景に思う- ……とあ ...自由詩7*11-5-24
数えるひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*11-5-23
詩なのか- nonya自由詩19*11-5-22
When_do_you_kNow?- 百瀬朝子自由詩211-5-20
鍵と人- 自由詩3*11-5-20
ノット・アズ・センチメンタル・アズ・イット・ユゥズ・トゥービ ...- コーリャ自由詩1011-5-20
ぬるい夜- 橘あまね自由詩1411-5-19
コンポジション- あおば自由詩4*11-5-19
デパ地下- 和田カマ ...自由詩4*11-5-17

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