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滅びるなら滅びよう
今年も淫らな夏がやってくる
何故生きている
何故?
生きることは
儚い悲しみだ
喜びとないまぜになった悲しみだ
怖いんだ
生きているから怖いんだ
仕切りのない野放 ....
青い顔をした老人は
路地裏を杖をついて歩いていた。
どこからか漏れてきた白い蒸気が
路地全体を雨上がりの草叢のように
湿らせている。
白と茶のまだら猫が
前を駆け抜けていった。
人 ....
小さな種を
たくさん産みます
穢れた川の中で
震えながら
産み落とします
跳ね反った
光の空は
青いですか
失われた星の色は
私には
見えません
溶けた結晶で
でき ....
けものたちが順番に目覚める
芽吹き始めた草木も
長い眠りから醒める
こんこんと湧き出る水に口をつけ
唇を濡らすと
また新しい路に出会う
まだ見知らぬ誰かに出会う
新緑とは、出会い ....
失ってゆく
失ってゆく
毎秒毎時毎日 失ってゆく
だから食べる
おなかいっぱい食べたい
一生懸命話す
漏らさないよう聞く
でも満たされないから
恨みごとをいう
届かないのはあ ....
一滴
一滴
そして数滴
雨粒が打ちつける
見上げれば
どことなく暗い雲が
行き先を不安にさせる
引き返せと
無言の視線を投げかける
家を失った犬だから
まずは寝床
そ ....
雪の降りた朝に
わたしは吸い込む
冬の鳴き声を
しっかりと逃がさないように
両の耳で
抱きしめる
冬の呼気を
愛おしいから
二度と離れるのはいやだから
この手は放さない
雪の降る日には
わたしの手は凍えてしまい
擦り合わせても
擦り合わせても
ちっともあたたかくなりません
デパートで500円で買った手袋をして
いっしょうけんめい擦り合わせ
じっと火を ....
ねこのこえがきこえる
冬空の底のそこのほうから
窓をあけてみても
すがたはない
姿などなくても
わたしだけに届くように
ないている
てつがくなどなくても
ねこは生きていける
わたしの ....
ぼく、生理がはじまった
おちんちんから血が出るから
ひにょうき科の先生に診てもらったら
おめでとう、と言われた
いやっほい
と、ぼくは宙返りをして
さっそく父さん母さんに報告した
....
冬にひとりだけ生き残った蚊のように
殺がれていった私の身体に
悲鳴は一瞬で消えてしまい
なだらかな夕日が
両の眼で揺れる
ヒステリックに哀しみをぶちまけ
涙を流さず嗚咽だけを漏らし
....
いつからか小鳥が来なくなった
名も知らぬ小鳥たちが
毎朝訪れ、よちよち歩いているのを見て
囲いのある私の生活も
悪くないと思えていたのに
いつからか朝の声はしなくなっていた
流浪の ....
幸せな 人見て吾が身 嘆く我が
いやらしかなし ゆく日の気配
穏やかな夏の青い空に
幼い頃聞かされた赤く染められた天地が
嘘のように
頭を刈った少年たちの
淡い掛け声が響いた
誰もが歩む死への行進
だけど殺し合いは御免だ
「兄弟仲よに分けないか ....
太陽が睨む / 私は目を逸らす
太陽が睨む / 私は目を逸らす
太陽が睨む / 私は目を逸らす
太陽が睨む / 私は背を向ける
太陽が睨む / 私は靴を脱ぐ
太陽が睨む / 私はうずくま ....
真山義一郎さんのwithinさんおすすめリスト
(15)
タイトル
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カテゴリ
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日付
緩慢な二〇一一年の六月
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自由詩
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11-6-12
薄暮(序)
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11-5-13
つみ
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11-5-7
ウチュウ−春の嵐
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11-5-1
失ってゆく
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11-3-30
迷い犬
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11-3-7
逃がさない
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11-2-25
あたたかい手
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11-1-31
猫が通り過ぎる
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9*
11-1-29
ぼくの初潮
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自由詩
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11-1-9
冬に芽吹いた新世界へ
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自由詩
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10-12-3
断線
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自由詩
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10-11-25
暑い秋
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短歌
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10-10-19
彼岸入りに
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10-9-20
過ぎゆく夏
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自由詩
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10-9-11
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