さわやかな朝さわやかになれずにぼーっと見てる空中のひび

朝の風胸の毒素を吐ききって濁る自分を脱がせて剥いで

丸もる身体空いた頭は寝不足あと一寸の涼をただ待つ

車道から通行音だけ響いて ....
素直によが明けて 本当の朝を新しい風が連れてくる
外へ出て 足下には影がうしろへと伸びる
いつも旨いことしてこようとしてきたと思う
ふとした時々に 忘れものが ある

それが思い出せないこと ....

彼女は晴れの日でも傘を差している
雨を異様に怖がっているのだ
酸性雨を浴びると体が跡形もなく溶けてしまう
という話を子供のころに聞いて以来
ずっと信じているらしい
雨が降り出してから差 ....
陽も暮れきった午後六時
買い物メモを持って靴を履く
切れているのは醤油
それから時計に入れる乾電池
八時には夫が帰宅するので
急がないといけない
台所にはやりかけのパズルが広げてある
電 ....
台風がそれて良かったと思うものの
荒れ狂う里川の変わりようを
術もなく見つめる老人の眼差しに寄り添うことは難しい

人様の身の上にふりかかった災禍などと
素知らぬ顔して晴れ上がった台風一過の ....
岬の突端にある一本杉
その根元に猫の額ほどの草原
崖下に望める港町は
なだらかな坂のある町で
火の見櫓以外高い建物もなく
斜面にへばりついた
小さな小さな灰色の箱の集落

漁船が停 ....
午後の風がきみの髪をなぜる
ああ、とてもいいにおい
ぼくは小さな蜂になって
きみの、ひまわりの笑顔にとびこみたい

甘ったるく歌ったり
背伸びして空をかじったり
きみの気まぐれな野性に
 ....
空回りする日々
孤独に怯える日々

現実と理想のギャップ
世界に入り込めずに
また殻に閉じこもって
駄目なやつだと自分責めて

悲劇のヒロイン気取って
自分を否定するのは
もうやめ ....
名前が流れる
片方の羽がない蜂や
スナック菓子の袋と一緒に
名前が流れる

あんたに呼んで欲しかった
あたしの名前
あんなに呼んで欲しかった
あたしの名前

藍色の夜に
ようやく ....
一ヶ月と一週間が並べられていて
レジの横には揚げたての一昨日

握りしめた過去を払って
少しばかりの現在を手に入れた

耳から聞こえる一寸を繰り返して
片手じゃ足りない隙間を集めて
 ....
(猫)
  おれが歩き始めた港町
 鴎が去って、鴉だけがうようよいる
 古臭い歌しか唄わない詩人たちが
 古臭いことこそ正しいことだと
 言わんばかりにおれたちの居場所で寛いでいやがる。
 ....
隔離棟の冷たさと
大家族の真夜中と
テロリストの孤独と

若者の不満と
飛び立つ白鷺と
絵画の儚さと

西日の美しさと
私の影と
時計の針と

揺れる心と草舟とカーテン ....
愛すべき キミ

キミは
夜が辛いの?
昼を憎んでいる?

か細く
白い透けた肌の キミ

脳の中は
その言葉とは
裏腹の

青い知性と
生命にあふれている

私には
 ....
ごめんね
やさしい ひと

軽いキモチで
送った言葉が

キミを

惑わせてると
思うと

罪人みたいな
気分になるよ

騙されてるのか
騙しているのか

言葉遊びじ ....
どうせだめだと言われているんだ

そうなんだ、無意識にこんなことができるほど

あなたは逞しくて美しいぼくの絶対なんだ


これいじょう傷つくのはやめとけよ

そんな時間もったいない ....
これだけ言われてもまだ

俺の純情はぶらさがっている

離れようとした

助けを求めようとした

助けようとした

気をひこうとした

これだけ言われているのに

こんなぼ ....
強がっているわけでもないけれど
そして君が厭なわけでもないけれど
君が帰ってこない今晩が妙にすがすがしくて
答えようのないことばかり聞かれていると
右でも左でもいい気になってくる
なのにそこから動くことは許されず
愛想笑いだけを張り付けている

世渡りは
シーソーみたいなもんじゃない
上か下か ....
{引用=裸足に合う着衣というのは、実質的に無い。
問題は、裸足が映える脚であるかなのだ。
例えば綿のワンピースなどは、着ている女が16歳のヴァネッサ・
パラディーとその脚ならば、という条件限定が ....
目の前のあなたは
私の目を見ることもなく
その場しのぎの空気を纏う

息苦しさから逃れるため 
私は砂糖が溶けるように
問い詰める
問い詰める
問い詰める

馴れ合いから逃れるため ....
あっ
   風の軋む音がします




母となれなかった女の子供が母となる

子を宿せば母になれる
そんな容易いものではなくて

幼子の抱く古びた操り人形のように
いつのまに ....
世の人は自分も含め生まれつきマゾヒストかと哲学しては

かつお節みたく体を削りたくなる日に見つめ、エゴン・シーレの。

いなくなれ、いなくなれよと繰り返し、午前三時の新聞ことり。

手首か ....
 
 
どこかで小型犬が吠えている
真夏なのに帽子を被った女性の人が
オレンジ色の自動車を運転している
ガソリンは昨日より一リットルあたり二円安い
空は曇っている、天気予報士がしゃべったと ....
膝の上の猫
まるで愛おしい生き物でも見るような目で
わたしを見てにゃーと鳴くの

通り雨降る、夏の午後

その視線を
すり寄ってくる体温を
振り払いたくてそっぽを向いた

うっとう ....
丘の上に立つと
夜空にはたくさんの発光体が
空に向って地上から降り注いでいるのが見える。

一様に
ボーっと輝いているが
明るさにはほど遠く
夜空に闇に吸い込まれて行く



 ....
小さな人は
蛇口を見上げてみている
透き通った水を
それよりもきらきらした瞳で

私は
流れる水を下がる視線でみていた

キット違う
その世界を知りたいけれど

なぜか小さな人の ....
  はてしない夢をこえて
  この胸にまだ残っている



  昨夜の
  君のささやきが
  今朝、僕の
  ちいさな力に変わる



  心も
  川の流れも
 ....
「美しい日本の私」
とでも空にコピーを一本書き込みたくなる
山村の清流でせせらぎに
耳を澄ませながら
いじったタバコを一服
僕はぼんやりと山並みを眺めながら
隣から立ち上る
まるい煙 ....
 .... 粉塵と血と寄せた眉紙面越し見ている我は屋根ある下で

少女期という期間とは恥ずかしきものであるなとこのいもうとに

窓ガラス叩く雨音憂い帯び明日は自転車乗れるだろうか

なにという鳥か知ら ....
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