すべてのおすすめ
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指

満たさ ....
いくら扇いだところで
忘れることなどできないというのに
いつまでもうちわで扇いでいる
自分の周りだけ
他のところより夏めいていて
ほんのりとしょっぱい
何本平行線を引いても
必ずどこ ....
うまれいずる君へ
もしくは、ほろびいく君へ
すべてがみえたとか
ウォール街で計算がうまくいって勝負に勝った
或いはマセチューセッツでしのいだ
顕微鏡でみえた、だとか
あたらしい細胞や組み合 ....
「さけのみ」


さけのみは うわばみ
ぐいのみで がぶのみ
なみなみと さけくみ
おつまみは しおのみ

さけのみは ひとりみ
かたすみで たたずみ
こめかみの しわもみ
 ....
4歳のこどもを
正面から抱っこすると
つい4年ほど前には
お腹の中にいたことなど
信じられないほど大きい

わたしたちひとつだったはずなのに
分裂したね
さびしいけどもう元には戻れない ....
人恋しさを巻き付けて
八月が
扇風機に踊っている


遠く水玉に散る
記憶の夏たちにシャララ
と手を振って


分からず屋な夢の中へ
颯爽と君に

渇きに行こう
(1)

駅から海へ
雨が落ち
いつもふたり
草のことを話して



(2)

質屋の縁を
魚らが訪問するよ
季節はとっくに
冬めいてね



(3)

義 ....
(失うものすら持っていなかった女の子たちへ)

 ゆびのすき間から桃の果肉がぶちゅる、
 って逃げて行くというよりも追い出すような
 だからもう女の子たちはソフトクリームを
 溶けるまでしっ ....
その夜 蝉が部屋に飛び込んできた
 すみませんね いつもうるさくて
ジージーと耳障りな声だったが
蝉は 確かにそう言った
私は 尤もだと思いながら苦笑した

蝉はさらに言った
 どうせあ ....
「俺って結構まじめなんだよ」
っていう男は多い
ほんとに多い
いったい何が言いたいのか
さっぱりわからない
心の中では
「へえー」と答えてるけど
別に言わない
繁華街のホテルを出た
 ....
あなたが本当に美しいのは
意味の脈絡からはみ出すとき
風物の呪縛をたち切るときだ
わたしたちはもっと大胆になろう
わたしのささやかな所有がわたしを名づけてしまい
それと知りながらそれを明示で ....


るるる
時には名もないあなたを「あなた」と呼んでみる
「あなた」 あなたはふりかえる 顔のあるあなたは
時として 「あなた」ではあるものの あなたではなくなってしまう
時がある 「あ ....
田舎から出てきたばかり
まだ都会に慣れていない
デートの仕方も知らず
ま、若いからあっちのパワーだけは全開

お金も持ってないし
住んでるところも地味
ついでに見た目も地味
でもよく見 ....
よくある職場恋愛で
なんとなく付き合い始めた
きらいではなかったけど
好きかどうかは判らなかった
暇でさびしいから
そういう理由で男女はいくらでも
付き合えるから
慣れてくると
いつも ....
ダントン課長は本来は古いタイプ
事務職の姉さんたちがウルサイから
お茶を自分で入れて飲んだ

ノルマのこなせない私に
容赦なく怒鳴るくせに
飲み会ではセクハラ
帰り際こっそり
「仕事な ....
その威力は巨大にして強大
もうこれ以上悩殺しないで頂戴
煽るような視線下からのアングル
布がこんだけしかないじゃん
布が破けちゃいそうじゃん
布になりたいじゃん

その影響も巨大にして強 ....
羊歯が葉を裏返し
白い歯を見せて笑う
日陰の庭で
ちいさな神様が
泣いている

山じゅうの
虹を融かしこみ
熱い涙をながし
泣いている

(ちいさな神様の
 まっかな
 まっ ....
1.

もうどうしよーもなくスランプなのよッ。
ああどうしたらいーのかしら、夜までにひとつ
歌つくんなくちゃ怒られちゃう。
あたしこれでもけっこう買われてんのよう、
まあうちんとこの姫は歌 ....
なに
書いてるのかな

風がみどりの木をゆらしているのは
巨人がおどっているから
  と
彼女が申すので
書いてみた


僕が思うに、目に見えないってのは
風もそうだけど
見え ....
ポン!ポンチキチキチキ
ポンチッキ ひらけ!
ひらけ!ひらくな!
ばじだないんだがだもおぉ
クボタンで秘孔をグーリグリしてやるっ

上戸彩が宣伝してるアイスを食べて
クールショック!
 ....
読みかけの詩集を逆さまにすると
文字の列たちは
不ぞろいのビルディングになりました
そして
下のほうにあった余白は
広い空に
しばらくその様子に見とれていましたが
何かが足りない気が ....
  
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こ ....
壊れた傘を 拾い集めている男がいた

破れて水が滴る傘
骨が折れてしまった傘
錆びて開かなくなった傘
雨の矢から 人を護る役割を
果たせなくなった傘は
存在価値すら もはや認めてもらえな ....
 
 
 
 
拝啓、ムジーク。音楽的な夜が、ルララルラとやってきます。コルゲンのようなうずら卵のような、つるりと白く圧倒的にやわらかく飛び散りそうな、つきぬけてせつない月。ぼくらはぼくらなの ....
雨降りの校庭には
死んだ生徒の霊が出るから
連れて行かれないように
傘は深く差して
声を出してはいけない


理科室の前の廊下は
いつにも増して薄暗く
硝子棚の奥で
骨になった ....
蛇口をひねる。

きゅっ きゅっ きゅっ きゅ。

右に三回半。

おもむろに一口飲んでみたところ、

水ではな ....
はねられるときは
不意にやってくるから
はねられるときは
自由でありたいものだ
まずお気に入りの
ポシェットを身につけて
交差点を
まったくの無防備に
横切っていると
真横から
真 ....
時計が遅れたり
進んだりするのを気にする人は
何よりも時間の大切さを
知っている人です
けれど
時計には時計のペースがあることを
忘れないでほしい
など
ホームの水飲み場で
あな ....
絶対に望まないのが絶望なら
絶対に望むのも絶望だってば


     ループしたスカイウォーカー
     ループしたスカイウォーカー


端からいらない順番に並べてったらいつの間 ....
『夕焼けのポエットさん』主題歌





  【A】

  西日浴びて
  ワタシ 来たわ
  コトダマの国のお姫様
  オレンジに染まる
  ワタシ ポエット

  右手 ....
捨て彦さんの自由詩おすすめリスト(408)
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