すべてのおすすめ
のうぜんかつらはからまるの
のうぜんかつらはからみつき きにからみつき
いつかじぶんがきになるの
あの樹の下で抱きました
背に腕まわし触れました
確かに刻む鼓動の音を ....
物書きでもないのに
書くことをしたいと思いつつ 想いつつ..
日は暮れ 夜は深まり
そして朝は
あっという間に昼になる
ほら
もう時計の針は90度になった
....
カラカラに渇くほどにもなれずに
帰り着き
ささやかな眠りも
ため息の記憶が許さない
もうすぐ
あの人の帰る時間
雷が遠くで鳴る
いったい
どこに落ちたのだろう
あの放電の
....
夕方
車を走らせていると
ちくちく
胸が痛む
アスファルトと白線が
すべるのを見ていると
ちくちく
胸が痛む
熱にほだされた太陽を
見てしまったから
ち ....
あぁ..引っかかる
今日
どうしても聞いてみたいことがあったのさ
ねぇ
社の掃除のおばさん
どうしたの?
私が煙草をふかしてるそばに来て
「今日は 灰があまり落ち ....
もしだ、
もしも いま
しばらく おばけになっていてくれと言われたなら、
学校のおばけになるよ
だって、
夏の学校の廊下は 冷たくて 足臭くて
涼しい風が入ってき ....
昔の喫茶店のような
雰囲気を味わいたくて
コーヒーには 角砂糖を入れたかった。
角砂糖を入れたガラス瓶も
胸が きゅっとする。
ミルクは まだ入れずに
昔、
どこの喫茶店でも使 ....
たったひとつの貝殻みつけた
淡い桃色の
虹色の透明の
海風が
ぬるい愛を溜息にして
一筋の髪をゆらす
貴方が
桜貝だと言った
私のではない手をとり
微笑みながら
嘘 ....
青い花だけの庭を作ったら
寂しいだろうか
なら、
かすみ草を添えておくことにしよう
蛇が住みつくほどに茂った庭に
猫の鳴き声
人間に
何の用だい?
それもこれも
目に ....
この鉄塔の下に来たことに
明確な理由なんて
無いから
私達は黙りこむしかない
電線の間を風がとおり
揺らすのを見ていた
何も変わりはない
私達が
....
昔、
稲作とたばこ農家だった実家は、年中忙しかった。
周りの家も農家で どこも稲作とたばこをやっていた。
その上、
周りのように専業ではなく、実家の両親は共働きだった。
兼業の兼業のような ....
束縛のない
この夜は 永遠に続く気がする
錯覚は 微かな明かりを感じる 優しい闇と
雨に洗われた 清浄な空気のせいだ
無駄な音はない
僅かに水の流れるような 意味の ....
ととととと、かかかかか
襖隔てた 風の夜
目が冴えるような声がする
暗闇でも
薄く天井が見える
ねずみのおしっこの染み
眺めながら
ととととと、かかかかか
ねえ そっちでな ....
大きなガラスの花瓶に
ストンッと そろえた花を生けて
すべての花の名と その特徴を 叮嚀に教えてくれました
私のために そんなにあっさり
切り取ってしまって いいんですか
....
もうすぐ、
休日の半分、昼の12時なんですけど、
なんか詰まらなくて。
さらに、
お腹がすいてきたので
初物のあなたを
食べさせてください。
それじゃ申し訳ないので
わたし ....
1 2