出来損ないのタイガー。
オレンジジュースちょうだい。
マイセンなんてオッサン臭い。

温室で育て上げられているジェームス。
性教育は、ちゃんと学んでいるかい?
ボーダー・コリーは毛並み ....
かかと
かかとはかか、と、なのか
か、かと、なのか

かかと、水戸黄門笑いして
かかぁと、奥さんだかおっかさんだかと
いつも二人連れ

かぁかぁと、カラスが鳴く道
単花果と多花果と十 ....
風走る
まるで今を失うかのような
心配をして 風走る

真ん中に
穴のあいたような私のからだの
真ん中をびゅうと風走る

大地をゆさぶるようなこの風に
踏ん張りながら 一気に過去が蘇 ....
ほれたはれたは うきよのつねで
ちょことかたれば すぐわする


ほれたはれたは うきよのことよ
わすれてさけでも のめりゃいいい


ほれたはれたは いつものことで
まくらかえれば ....
言葉はわかり合う為の      
道標ではないかと        
思うのです           

ドアをあける前の足音で     
ただいまの一言で    
きょうの元気がわかるのは ....
このように銀河は白く
星が密集して見えるわけですが
隣り合う星どうしでも
何光年という隔たりがあって
異なる時間と空間から出発した光が
一斉に辿り着いた
奇跡的な現象なのです

例えば ....
各村の長が
たいまつを掲げ
占い婆の元に
かけつけた
ときがきたのだが
口を開いたのは
一刻たってからだった

   これから起こることを
   聞いてくれるね
   みんなも
 ....
エシャレットを植えたのだが
ワケギと見分けがつかなくなった

どうでも
日本の食卓にあがるエシャレットは
ラッキョウに土寄せをして
軟白栽培し若採りしたものらしい

タマネギもペコロス ....
ちょっと 運転手さん

運転手さんって

あのね

なに? この どこまでも変わらない景色は、なに?

どこの国なの?

どこを走ってるの?


たしかにね サンタさんに ....
それは何かの予言のようで
空の七割は雲に覆われていて
甘く温かいホットミルクに
頑なな心まで溶けて

買い置きしておいたバナナは
黒い斑点だらけになり
みずみずしさを失い
しおれていた ....
こんな日もあるのだろう
まるで予定項のような
あるいは脱穀されたあとの麦のような
果てしなく無力な一日

刻み込まれたものを嫌うようにして食卓の
海老の殻をむいているとひとりでに
涙が溢 ....
ハワイは1年に3cmずつ
日本に近づいてるんだって
と君がいう
うん、いいね
とぼくたちは笑う

9才の君が
どんなに長生きしても
せいぜい3mか、そこら
それでも
いいね、とぼく ....
おどけたピエロ
みんなに笑われても
おどけたピエロ
踊り続けるだけ

おいらは嫌われ者の道化役
いつも誰かの尻拭い
おもしろおかしく踊って見せて
愚か者の拍手を得るのさ

おどけた ....
反発だけして時が過ぎ
なにか変わってしまったのかと
確かめたくて戻ってみた
私が出て行きたかった場所へ

母は老いて変わらず
村は古びて変わらず
人の目が変わらなく見えるのは
私が変わ ....
うすももいろの{ルビ襦袢=じゅばん}の
冬に{ルビ纏=まと}えば
きぬの{ルビ温=ぬく}さ

衿をくいと抜き
腰ひもをきゅうと締める
そのうえに伊達〆をきゅうと締める

足元に着やすく ....
平坦な道をとぼとぼ歩いていくことが
いつしか当たり前になっていて
地図にない道を通ろうとすることを
鼻で笑うことが多くなった

冗談を言うつもりはさらさらない
仮にそうであったとしても
 ....
今夜の月が黄色なら
綺麗に身支度を整えて
遠くに旅へ
小さな奇跡が
起きますように
ピアノのラの音を頂戴

たくさんの荷物は要らないの
そう
好きな音楽だけでいいかも
思い出なんて ....
隠してあった断裂,亀裂
突然、あんぐり口を開け
すまん、すまんと
向かってきます。

僕は またか とがっかり、ウンザリ
それらの口を引っ張って
縫い合わせようと
努力します。

 ....
アカルクアカルク
ウスッペラク
風とおしよく
かるくかるくかるく


トクベツなんていらないよ
専売特許もイラナイよ
いつまでも握りしめてても
腹の足しにもなりゃしない
空 ....
小学生のころは
苦手な体育と図画工作の授業がある明日が
はやく終ってほしかった
「ちっともうまくないからやめてしまえ」
とぼくはいう
「そうはいかないんだよ」
と役者のぼくがこたえる
そ ....
花びらを口に含む
美しさを
儚さを
自分のものにするため
理解するため

永遠の貝がら
柔らかく張りのある
食べられることもなく
散りゆく姿を
傍観しているのは
狂い咲きはじめた ....
ぽとぽと
あめだま
おとしたのだあれ

ころころ
あしあと
あなにおっこちた

ぐらぐら
かんせつ
はずれないように

ぺたぺた
のりしろ
はがれないように
わたしがうさぎだった頃
この世は赤いもやがかかっていた
花びら一枚にも手が届かないので
うつむいてありの行列を眺めるしかなかった


わたしがひなどりだった頃
飛び立ちたくて仕方がなかっ ....
さて
己の望みはなんぞいや

近頃は
気楽を失っていたために
家の中には雨雲がおおっているようだった
気楽過ぎて
お人好しになってはけないと
知恵のない頭で
先手後手を考えていたせい ....
一人の女がwaterという単語を知った時
女の暗い海には光があった

一人の数学者が荒地を切り開くとき
ヴィーナスと魔女たちは密かににらみ合った

一人の音楽家が夏の行方を探り打つとき
 ....
完全な暗闇のなかにいる以外

孤独はそのふりをしているだけだ

天井の模様がうっすらとなにかを象徴している

こうやって天井を見つめていても

そこに孤独はカケラもなかった

思考 ....
樹齢いくつとかわからないけれど
ぼくより長く生きていることは間違いない
その身体のあちこちは皮をはがされ
表面に色の濃淡を作り出している


そんな老木のたくさんある枝のたった一本に
か ....
 
あちらのお客様からです
とウエイトレスが運んできた
飲み物には
温度があった

冷たいものも
温かいものも
ひとたび口にすれば
喉を通っていく

あちらのお客様からです
と ....
遠ざかってしまったと思えた青空も
実は雲の上に、まだ残っているのだろう
目に見えないからと諦めてしまうのは、いけないことではないのでしょうか?
(頑張っている貴方に、これ以上頑張れという ....
記憶の断片を繋ぎ合わせて
どんな言葉を紡ぐの
頼り無げな唇は
か細い吐息が洩れて

すっと消える流れ星
幾つもの思いを背負って
夜空を流れていく
随分重いだろうに
何も言わず儚げで
 ....
西天 龍さんのおすすめリスト(312)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チャイナ・タイガー。- 菊池ナン ...自由詩2*10-1-1
かかとーん- 小池房枝自由詩509-12-31
今_ここに生きる- 朧月自由詩309-12-31
今年最後の投稿じゃーほれたはれたーどどいつ- ……とあ ...伝統定型各 ...8*09-12-31
あたりまえの言葉は_声は- 鵜飼千代 ...自由詩10*09-12-29
星の授業- 佐野権太自由詩16*09-12-29
黙示録からのラブソング- りょう自由詩509-12-28
エシャレットとラッキョウ漬け- 鵜飼千代 ...自由詩17*09-12-26
聖なる朝はワゴンに揺られて- 北大路京 ...自由詩7*09-12-24
傷だらけ- within自由詩14*09-12-24
ぶぅぅぅん- 真島正人自由詩6*09-12-24
空を飛ぶ宿題- 佐野権太自由詩30*09-12-19
ピエロ- 未有花自由詩12*09-12-17
廃村の川- 朧月自由詩309-12-4
仕度- 笠原 ち ...自由詩18*09-12-4
あまのじゃく- 中原 那 ...自由詩17+*09-12-3
moon- ミツバチ自由詩17*09-12-3
生活の孔(あな)2- ……とあ ...自由詩7*09-12-3
アカルクカルク- 笠原 ち ...携帯写真+ ...309-12-2
演技- 殿岡秀秋自由詩209-12-1
儚くも咲くために- within自由詩10*09-12-1
くっつく- 自由詩209-11-28
わたしが変化していた頃- あ。自由詩16*09-11-25
夕日- 蒼木りん自由詩209-11-15
明日の「ぼくら」へ- 都志雄自由詩609-11-15
孤独のカケラ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-15
結び目- あ。自由詩19*09-11-10
あちらのお客様からです- 小川 葉自由詩6*09-11-6
_- Shaka自由詩309-11-5
流れ星- ミツバチ自由詩7*09-11-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11