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板わさを
肴にしては
蕎麦啜る
今を感謝の
想い出にのせる
木漏れ日の愛される日の四季がありひとの心の一点の闇
蕎麦屋から
梅雨明けて友ととも来たつるき蕎麦ごまかし利かぬ
ざるそばの味
光りさす路地に佇み妻ととも友のさしだす
カメラに向けり
昼すぎて空腹満たし家に在り妻はこれより ....
気が付けばまたルーターの点滅を凝視している
人の意見を覆す度量がないばかりに口癖が「確かに」
言うほど気にしてないことを人に言われてがっつり凹む
どうしても言いたいほどの ....
青侘びた外葉の白菜持ち重るサナギの中で誰の子眠る
ストーブの火見つめ猫がもの思う人は卓にて白菜を剥ぐ
春めくね君の瞳のモンブラン弥生の日差し甘酸っぱい
駅染める弥生の西日切り取って胸へとしまう兄と妹
また明日また明日へと環はめぐり環は環をめぐりまた会う日まで
....
日(休日出勤)
日曜日「宴のあと」の風沁みて いて座の子らがゼロを吸う街
月(週休)
月曜日一人ぼっちのアイドルで『ありあまる富』口ずさむ丘
火
今朝も ....
曇り日の妻の花壇は彩さみし戸を閉めて机に座りけり
トレモロという曲ギターで流るテレビ放送心をたたく
今朝の家雰囲気はよし幸先よしだが人の心の空しさよ
朝に
晩秋の小雨しと降るうすくらき朝の車はゆかしく去りぬ
髭を剃る朝に人を迎え夕に妻に会うためなりともに心して
歳とりて若きゴルファー打つボール転がりゆくをじっと見つめる
「さようなら、チャーリーブラウン」逃げていくビーグル犬より貴方は速い
君の物全て可燃のゴミとしてだしてしまおう安心毛布も
冷蔵庫「ぶんぶ」と冷やすピーナッツその音だけが今は友達
....
ビルの向こう沈む夕日を見送ってまた来る夜に足を踏み出す
夕暮れに金木犀の匂いたちやさしい{ルビ時間=とき}をしばし楽しむ
つかの間の光の中でかいま見た妖精の翅どこへ消えたの?
かくれ ....
≪〜春〜≫
◇パンジーに雪降り積もる寒い朝けなげに小首かしげて笑う
◇待ちきれず眠い眼こすり顔を出し辺り見廻すチューリップ
◇れんげそう髪にかざして春の野を駆けてみたいな ....