すべてのおすすめ
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朝起きて色を塗る
テーブルの上にある
野菜ジュースの中を
遠くまで行くことは
とても難しい
*
虹を壊し
虹に壊されながら
走る子どもたちの足音が
回覧板でまわ ....
群れなし列なしオムレツを
喰らいにいこうオー!ムレツ
目をツムレ
オツなオムレツ
レム睡眠でも
ツレないオムレツ
オムレツオツムはお疲れお疲れ
めを閉じ くち開け たま ....
月 星 を 必要と しないよ
陽光を 恋さない つれない 夜
あたりが 眠りの なかに あった 夜 に
茫洋な 空路から たましいの まなこたち が
目ざめを 見開 ....
また 光を 飲んだ
口から 日向が 咲く
およそ 俺達が
唯一 愛せるもの
痛みであることの 現実
慰めが おどろおどろしく
俺達を 愚者へ 換金していく
光は 隙間から こぼれるこ ....
疲れた、と
豹
至近距離から
鼻毛ロケット
発射
安い惣菜
しこたまのお土産
豹
寝る間も惜しんで
発射
紙に文字を書くような音で
バス到着
疲れた、と
豹
乗 ....
戸を 開ければ 鳥が 落ちる
五千年 経った 後 鳥は 生き延び
戸は 壊れ 破壊されたまま
愚者は 井戸に 落ち
賢者は 僧侶を 落し
戸は 開けっ放しになっている
仏師が 猿 ....
そこにひとつの「o」が
存在する時
輝く不在が
痛みとなって主張し始める
通過されない「o」と
見えないものを要約し続ける「o」とが
朽ち果てた「o」を媒介に
あらゆる内容を形成する
....
母はいちごの好きな父が好きで
いちごが好きでない父が好きでした
コーヒー、
それですべてが帰ってゆく
差し込む西日
差し込めなかった何かがあったことを
誇りに思う
ガト ....
春はなんだか
息苦しいのだ
花のかほりが
痛々しいのだ
少し、夜が短くなっただけ
当惑する私を
あなたは涼しげな顔で見て
そして、微笑んだ
惜しみなく手を伸ばす癖を{ルビ解=ゆ ....
この世界から酸素が消えて
川と水のない地球に
酸素ボンベが取り付けられ
全てが生かされ
全てが許された
そんな末日にも
この部屋の音楽は流れ続けるんだと思う
さらに過呼吸がちな私に
あ ....
重爆撃機 が 胎児 を 投下する。
絨毯爆撃 される 肉塊 は、
思い思い の 姿勢 で 重力 に 従い
従順 に 自然落下 する。
透き通る 空間 に 散りばめられた 有機物 の 群れ。
....
{引用=
十四の黒い薔薇の歌
●
愛を忘れて
自分をおいて
き●っと
どこかか●なたに消えていったぼく
きみの微笑みがあせた
壁にかかった●ワンピースばかりを ....
私らは、大麻を吸い、精神薬に手を出し、平和をうたい、実は、弱いという事を認識しなくてはならない。
義務である。
義務である。
泥が とんだ
泥が 笑った
見えたものが
聖者だったから
....
何かのサイレン その低音域に化粧した夜
まさに 夜そのもの
発電機のような猫から漏れる喘ぎ鳴き声
まばたき またたき またたび 眩暈で繋ぐ命も揺らぎ
街灯の嘔吐する光 は景色 を八つ裂き にし ....
ねじくれない僕ら
合い言葉は 道行く人へ
「ねじ、くれない?」
720度のギャップ
合い言葉は 道行く人へ
「ねじ、くれない?」
ネジマキ派のつどい
ねじの回り ....
いつものようにマンションの郵便ポストが冷たく死んでいる
買えやしない分譲マンションのチラシ、呼びもしないデリヘルのチラシ、
性欲ってビジネスになるんだなって納得するほどのピンクチ ....
ラクダのコブを超えたくて
現金を両替する
特訓を受けたくて
現金を両替する
一体阿佐ヶ谷何万スるんだかわからんし
ハッピーチャンスが訪れて
知らぬ存ぜぬがホトトギス
右に見えるはカミ ....
:20060117
一昨日、飼い猫が死んだので
昨日の激情に任せて
今日で、お前の頭を輪切りにしました
頭部からっぽ、予想通り
先月、駅で見知らぬバター臭い女から盗んだペットボトルの ....
卑しい 女の 口元から
覗ける 太陽の日差し
真実は 1999年に
落ちた 地球の中の
骨格部分である
悲観主義者の下へ
なぜか 暗闇の 骨格が
私を 屠るのである
ので
あんた ....
小腸 からまって
なんだか 蜘蛛の巣みたいよ
天井は 青く ひろがるのは 赤
赤い ベール
からまって まるで
蜘蛛の巣みたいよ
赤は 網の目 温度が落ちてくる
....
言葉を紡いでいる人がいるという
言葉の繊維を解きほぐし
紙にしたり
糸にして布にしたりしてから
その上に文字というものを書くのだという
最近は、
言葉が不足しているから
誤解 ....
死期が近づくと
彼等は自ら首を吊って死ぬ
夜に 孤独な木を探してその枝に
縄を垂らして果てる
南の大地は熱い
吊られた身体は素早く腐る
自分ひとりで首を吊れない者は笑われる
ましてや ....
海水の知る
捕食者の死のショー
君は戦争を覆い尽くし
看護婦の眼球を
蹴り倒す
暗転
半音の脳
溜まる無肢
ナイーヴな北部エイドに
神託は得られた
鼻腔の奥の
葡萄の絵よ
....
← ↓
← ↓
← ↓
↓ ←
↓
← ....
メロスが走っていた頃
大半のメロスは
走ってなかった
セリヌンティウスが王に囚われていた頃
大半のセリヌンティウスは
自由に街を往来していた
少年の青白く細い指は
ページをめくり続け ....
秋の
終わりの
帰り道の
高速道路の
横の
川沿いの
長い道の
途中の
階段の
下の
缶コーヒーの
自動販売機の
明かりの
薄暗がりの
中の
瞬きの
あの
感じの
....
ポッカリからりと晴れた日に
ぼくらは浜辺に横たわり
あなたはぼくの胸に聴診器をあてて
―ふむ 聞こえませんね
などと呟いて
いきなり後ろ手に持っていたハンマーを
胸に目掛けて振 ....
それぞれを組むと九つの詩ができます
1.ところ
A.霧にけむるノスタルジイの森林
B.磁器の王国
C.ひとけのない商店街
D.海のうえを走り抜けるフリーウェイ
E.動物 ....
感情の 吐露が
毒を 飲んでいるので
私は 今日も
宗教に つくす
ために
赤緑の 魚が
上流に 上る頃
宗教は 潰れている
ために
案外 黒い浄土が
死んでいる
そんな 気 ....
あなたは 息を しているのですか?
あなたは 呼吸を 止めているのでしょう。
私の 並べ立てた 言葉の 配置に
無呼吸の 弟子が
立ち並んでは
盲目の 仏像
に
問い掛けるので ....
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