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ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
マルスリーヌ マルスリーヌ 裸になりなさい
君の馬が駆けてゆく
そら 行ってしまえ!
麦穂が頭を垂れて
風の道を僕らに教えている
マルスリーヌ 君のお碗のような乳房を
緑の風にさらして
 ....
急坂を自転車で滑り降りながら
葉桜に見惚れていたら
視界がひっくり返って
廻ってた、ぐるぐると

マリア様はそれを
相変わらずな微笑で
見ていた。
真っ白な、
イエス様はずっと
 ....
降りてくる。
それは不意に、
エスカレーターで、それともエレベーターで、
あるいは手すりのない広い階段を。
鏡に映るわたしの姿が歪む。
墜落する軽気球。

わたしは呼ばれてい ....
味気ないカレーを食べた
寝言は 「虚しい、虚しい」と繰り返すばかり

角膜に幻覚を突き立てて
あくる朝 すっかり日が昇る前に
確実に思い知らせよう!

真っ赤な唐辛子をかじりながら
高 ....
太陽は権力の匂いがする
すべすべした君の肌から黒いレモンが香る。

ひかり、降る
ひかり、降る
兄貴は行ってしまう真夏の海、連絡船

君は喪服で
あに、と僕と一緒に座っていた。
あの ....
口唇をぴったりと寄せて集中して意識して大きく吸って少しずつはく
むせない為に気分を変えようと試みる
アルベルトゥス・マグヌスの人相学
歯科診療
ボギーとベティ−の息子のスティーヴ
吸って、は ....
ああねぇ、
光の時刻
ああそう、
液体の肺
      
そう言えば雀の声だ、

ああねぇ、
泳ぐ
いつかcrash

ああそう、
最後の一粒          
残念の涯
 ....
ずっとここに住んでいる
ここがどこなのか
わたしにはよくわからないけれど
アル日
ここに
白い服を着た
顔のない誰かが
わたしを連れてきてくれた
わたしの手を引いて

それからずっ ....
神すら死すこの邦で
滅すべき王もなく
ただ縊死するに任せるこのアイランドで。
ISLANDS
不沈なるこの島々
漂着し腐爛するお前達
其れは我々の過去。
総ての死の後にすら生あるこの島々 ....
ポン!ポンチキチキチキ
ポンチッキ ひらけ!
ひらけ!ひらくな!
ばじだないんだがだもおぉ
クボタンで秘孔をグーリグリしてやるっ

上戸彩が宣伝してるアイスを食べて
クールショック!
 ....
読みかけの詩集を逆さまにすると
文字の列たちは
不ぞろいのビルディングになりました
そして
下のほうにあった余白は
広い空に
しばらくその様子に見とれていましたが
何かが足りない気が ....
学校の坂を
手をつないで駆け降りると
二人は、体ごと海になった。


作務衣のまま飛び込んで重く
泳ぎ疲れた僧侶は
制服を脱いで藍色の水着になった少女を
波打ち際に横たえる

少女 ....
春が
わたしの中に入ると
増えます
やがて溢れ出して
玄関では靴が
遊びたそうにしています
誰にくれてやることもせずむさぼった
粗いフィルムの陰影を透しスカートから
のぞくガーターの片りんを思う
音量は振動となり骨肉に伝う こんなときには
ありがたい むさぼるだけ
むさぼっ ....
水面の緩やかな起伏をもたらすものは
波の行き来
風の息
プールならば子供たち

入射光による二次元投影
輪郭だけのモザイク
水底に
水底にゆらゆら

瞬間ごとには
結晶 ....
王麗の木箱から
はみでた毛糸は
そろりと巻くか 
するりと着てしまうには
あまりにも遠く
フランソワの無邪気に
毛が纏わり
駆けてく山羊の
背にもう一度
ふれようと
毛糸に手を通す ....
矛盾の森を見とおす 瞬かぬ目

しじまの底に射す 水銀のセレーネ

高く遠い月は 手のひらに近く



涙に濡れる野辺に ニンフは眠る

隔てられた人の ほろほろと震える肌
 ....
イニシエから針刺し鼓動する 族 習慣にならない呼吸の連続
特急烈士の裾は太陽に照らし 服 Freeの砂漠地帯穴3つ
勝負に運願は簀巻き垂れ流し 糸 己を守り袋の中で安住する
実りてなおと ....
  
    望んでいたのか仕組んでいたのか遊ばれていたのかは知る由もない
よ。だいいち問題はそんなことじゃないんだ。滝川幼稚園すみれ組のタケシ
君は私の初恋の人。ませた私は教室でいつもタケシ君 ....
  
ドライヴに行った
内側をぐるぐる回転して とうとう下に落ちたっけ
でも大丈夫 船長デイヴィッド・ウィルソン
俺たちはとても上手くやったから
でも上手くやれなかった俺たち以外の1人の彼は ....
おれは見たい、
赤錆びた鉄塔の頂きに
鳥のように爪先立って
人影のなくなった都市を見たい
きみとだ


おれは見たい、
太陽のとなりに炸裂するもうひとつの太陽の誕生を
塵からつくられ ....
数字が現れてその清潔なものを刈り取ってゆく

砂の中に消える
名を呼べ
それらを巡る降雨
肉は全てINRI
万物は氷の定規
乾燥し眠りにつく

バスは何処まで行く?

手袋に呪わ ....
野生の呼び声を真似て 空を見上げる
数えられる雲の数だけ数えられる仲間と
数えるのを待ちながら数えられない他人たち
結託して
町の廃工場でシンナーを吸う
煙突から見える空は黒い
もしくは見 ....
君とアリス・ドライブの途中
蒼い森の入り口で白い車の息があがった。
僕は
車のボンネットを開けてしたたかに朝の蒸気を浴びる
ナビ・シートでは彼女のソウルが
コールタールの音をたてているんだろ ....
白いテーブルクロスに
白い皿
ナイフとフォークに
サラダとワイン
ポタージュスープに
若鶏のエヒフ

ここでなければならない理由は
おそらく無いはず
地形は平坦でいて
入り組んでい ....
ス、べる
 ファスト、ぶ
   レク、ファスト
    モゥロウ
      ティーン、ン


ウ、える、コ
 ンドル、ド
   ルフ、エンド
    ルフィン、グデビ
     ....
六崎杏介さんの自由詩おすすめリスト(237)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真空フラスコとティンカー・ベル- umineko自由詩45*04-9-20
死んだ獣の赤い背を- 鏡文字自由詩304-9-17
マリアの数だけ強くなれない。- かのこ自由詩2*04-9-3
シャマンの唄- 佐々宝砂自由詩5*04-9-1
まずい物を食べさせられても、君が好きだから。- 千月 話 ...自由詩5*04-8-30
『レクイエム・レモン/ひかり』short_version- 川村 透自由詩804-8-23
R.U.R- 鏡文字自由詩304-8-23
「夢寐」- パール子 ...自由詩104-8-21
窓のある部屋- チアーヌ自由詩904-8-6
神国/縊死- 大山猫自由詩104-7-30
セピア色の思い出- マスイジ ...自由詩2*04-7-30
童話(詩)- たもつ自由詩45*04-7-28
『水泳少女、遊泳セヨ!』- 川村 透自由詩504-7-23
童話(春)- たもつ自由詩1604-7-17
フラッシュバック- 田代深子自由詩1104-7-9
クラムボンの揺りかご- 小池房枝自由詩10*04-6-22
フランソワの空- 湾鶴自由詩1004-4-2
メランコリア- クリ自由詩5*04-3-21
サナギ- 湾鶴自由詩204-3-16
私生児- 石畑由紀 ...自由詩1004-2-17
船長デイヴィッド・ウィルソンが直ちに俺を不能にした時の歌- 鏡文字自由詩604-1-28
Love_Song- 安部行人自由詩2903-11-29
冬への餞別- 大山猫自由詩103-11-23
ガラガラ遊び- 黒川排除 ...自由詩303-11-18
『境界船アリス・ドライブ』- 川村 透自由詩9*03-11-16
スキャニング- ねなぎ自由詩203-11-10
『俗・ス、べる』--ライブ、る、蟻ィ- 川村 透自由詩4+*03-10-30

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